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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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教員研修のヴァルキリー
  一誠のいない日々×社長業での仕事

「おはようソーナ、ところで一真『学生のみ一誠さんですわよリアス』・・・・一誠は?」

「おはようございますリアス。一誠さんは今週学校休みにするそうですが、リアスのお兄様も知ってると聞いてますよ」

「それホントなの?一誠たら、織斑家にいる初代と鍛錬する為には、現当主である一誠がいないとできないと聞いたけど」

「一誠さんからの通信で、それについては心配ないと言っておりましたわ。織斑家当主代役としてヴァーリとソーナとシーグヴァイラですので、一誠さんが居ない時は大抵この三人が代役をすると母様経由で」

朱乃がそう言ってたが、朱璃さんに伝えてあるから朱乃も既に知っていたそうだな。ここだけ一誠と呼ばなければならんが、アーシア達が心配してたけど元気印のイリナが教会トリオとして心配しなくて大丈夫だと。別に風邪で休む訳ではなく、学校を休む時は大抵家の用事で済ませてる。家の用事=会社か軍関連だと朱乃から聞いたが、社長秘書として一真を支えていると。

「おはよー」

「ヴァーリにシーグヴァイラさんにイリナさん、おはよー」

「あれ?兵藤は?いないじゃない」

桐生からそう聞かれたので、一誠は休むと言うと早速あの二人が絡んできた。一誠曰くバカ二人らしい、一誠が休むと俺が代わりにバカ二人の粛清などを担当している。主にシーグヴァイラだが、一真専用ハリセンをエクスカリバーで擬態させて常備させている。これについて担任に許可出てるし、曰くアザゼルとロスヴァイセが許可したんだと。

「アイツはまたか?ズル休みじゃねえだろうな」

「イッセーは家の用事とかで休むからな、今回もそうじゃねえの?」

「兵藤は怪我や病気で休んだ事ないもんねー」

「一誠さん、心配ですね」

「そうだな」

「大丈夫よ、今回も家の用事らしいから」

と俺達はクラスメイトと話してたらチャイムが鳴ったので、担任の先生が来て早速一誠について触れた。まあHR終盤に語っていたが、大抵の場合だと理事長が出席扱いにしてくれてるので問題ない。

「あー最後になるが、兵藤は家の用事で今週は休みとなってる。これについて理事長からいつも通り出席扱いなので、兵藤が居なくとも出席扱いにするからな」

「せんせー、質問。なぜ兵藤が休むといつも幻と言われる理事長先生が絡んでくるんですか?」

「それについてなのだが、私に聞かれてもサッパリ分からん。答え知ってるアザゼル先生に聞けば分かる事だが、もうすぐ期末試験だから赤点だけは取るなよ」

HRが終わって各授業の準備をする俺達だが、一誠や結衣達のお陰で俺ら学校組は帰国子女や外国から来たと言う設定になっている。だから最初は苦労したように見えたと友達から知ったけど、追い着くので精一杯なのは芝居でありホントは予習もしてたので問題無く高得点取れる頭脳となった。

これも一誠達のお陰であるが本人も最初から頭が良かった訳ではなく、色々と技術開発していく内に頭が良くなったらしい。

『一誠さんも苦労話があると母様経由で聞いた事があります』

『蒼い翼本社社長兼CEOやってるからか、経済や政治にも口突っ込む程だと』

朱乃と念話出来るのもハイブリッドになってからだし、授業もいつも通りとなり昼休みになると屋上に行って食べるんだが。一誠無しでオカ研メンバーと一緒に食ってたけど、オカ研に顔出しする程度で悪魔稼業するグレモリー眷属となってるが対テロ組織『D×D』結成されてから俺らの家で初代が鍛え直すと。

「一誠無しで修業するのもいいけど、やはり心配よね」

「心配ではありますが、レイヴェルも一緒に居るので大丈夫です」

「白音さんの言う通り、私も余り心配はしてません。ただ昼食を一緒に食べれなくて寂しい気持ちは一緒ですわよ」

「レイヴェルと小猫ちゃんはそうかもしれないけど、僕は剣の師範である一誠君と修行出来ないのがちょっとね」

そう話していると、屋上にアザゼル先生とロスヴァイセ先生が来た。珍しく昼食持ってきたが、ロスヴァイセはグレモリー眷属だがアザゼルは単純に代わりとして来た訳らしい。

「アザゼル先生がここに来るの珍しいが、何かあったのか?」

「俺が一緒で悪いかよ。何、一ちゃん抜きだとテンション低そうだからロスヴァイセと一緒に来た訳だが。何かロスヴァイセが一ちゃんに伝えたい事があるそうだ」

と言いながら、俺の隣で昼食を始めた。オカ研とCBしか居ないからなのか、普段通りで構わないらしいので俺も呼び捨てに戻す。アザゼルを唯一呼び捨てで呼ぶ一誠だが、これについても理事長権限で知り合いだから周りに一般生徒が居てもいつも通りに呼んでいた。

「ところでアザゼル、一誠に何か用か?」

「ああ、一ちゃんがここに居たら良かったのだが。ロスヴァイセが何か言いたそうでな、職員室だと言えない事のようだ」

「実は来月に私の祖母がこちらに来るのですけど、その困り事がありまして」

「そういえば、冥界に学校が建ったそうね。その辺りについてはソーナが詳しいんじゃなかったかしら?」

「蒼い翼とシトリー家が出資して学校建設まで話が進みましたが、ほとんどが蒼い翼でここまで進められた事については感謝してます。私の夢である悪魔の階級や転生悪魔関係なくレーティングゲーム専用学園、その夢を一誠さんによって叶えられた訳ですがオープンスクールを手伝う事について、リアス達とヴァーリ達にも手伝うよう聞いています。最も一誠さんは視察として来られますが、ロスヴァイセさんのお祖母様が学園の生徒や親御さんに向けた特別授業を行う講師をしてくれると」

現時点で一誠が居ない場合は、お知らせや事務報告的なのはソーナ達に一任される。俺達CBとグレモリーは学校の手伝いする事になったとの事については前々から知らされており、対テロ組織『D×D』結成時前よりもな。困り事に関して、ここに一誠が居れば解決なのだが手紙を書いてきたのを朱乃が届ける事になった。

「私は既にハイブリッドであり、母様同様に社長秘書してますから私から母様にお渡し致しますわ」

「ロスヴァイセの困り事も繋がるといいな、朱乃も小猫もこちら側だからか」

「朱乃さんも小猫ちゃんもグレモリー眷属ではあるけど、実はCB所属だと知ってるのも一部だけだよね」

「・・・・まあ一誠先輩がどこで何してるかについても分かりますが」

手紙を朱乃に渡して木場が二人の所属先を改めて聞いてきたし、駒王学園卒業すると蒼い翼本社で社長秘書と護衛する事。一真のバックアップであるが、今までだと朱璃さんを助けてくれたから何で恩返しするか考えてたと。

「いいわね朱乃と小猫は。一誠が今どこで何してるかも知らないけど」

「しょうがねえだろう。二人はCB所属でグレモリー眷属と言う枠は、悪魔稼業とレーティングゲームぐらいか」

「ハイブリッドじゃないのはグレモリー眷属とアザゼルだけかしら?」

「俺は次元の駒を入れてるのか、力に関して前より上がった気がしてならねえ。これに関しては直接本人に聞くしかねえが」

朱乃も白音も既に経験済みだし、アザゼルや朱乃らも知っているのにリアス達しか知らない。教会コンビは期末試験について話してたが、イリナは最近二人に家庭教師をやっているらしく。

朱乃達が知っていてリアス達が知らない事が理不尽過ぎる程だろうし、吸血鬼の時に立場的状況を知ってるが本来の兵藤一誠についてを知ったアザゼル。『兵士』やっていて違う方法で覇龍になったのも、本来と違うらしいと。

「手紙の内容について俺も見たが、何となく解決しちゃいそうな雰囲気だと思う」

「一応私も見てもよろしいでしょうか?『はい、私にとってお願いなのですが』では・・・・なるほど、これはアザゼル先生の言う通りになりそうですわ」

「詳細は朱璃に聞いてから俺らが知る事になるが、それより来月から期末試験だからチャイム鳴っちまうぞ」

そう言うと俺らは昼食終わらせてから教室に戻ったが、放課後になるとオカ研は本来だと悪魔稼業する。だが『D×D』結成されてから初代が鍛え直してくれるらしく、人間界本家に集う事となってる。俺らはいつも通り帰宅後に宿題を片付けてからやる、学業を疎かにしない事についてが織斑家当主代理としての条件。

一真の代理人すんなら、文部両道となって力と学業も上を目指せと。結成後は主に『D×D』の修業と鍛錬を見る羽目となり、自由な時間を割かれてしまうが帰ると初代がリビングにくつろいでいた。

「おお、帰ってきたかじょい。学業で精一杯なのに、儂らでヒヨッ子達を見なければならない事になるとはのぅ」

「初代、一真の事については『それなら承知済みじゃ、別にお前さんから話さなくとも分かる』では今日から鍛錬・修業を監督ですかな?」

「黒鐡様側となってからハイブリッドと黒の駒にて鍛錬者は兎も角、次元の駒と悪魔の駒による上級悪魔と転生悪魔らは雛でありアグニ達から鍛えてもらったとしてもまだまだ教え足りんよ」

「それはそうでしょうね。私やシーグヴァイラとイリナにレイヴェルと朱乃と白音はハイブリッドとなり、ヴァーリ達のような力を手に入れましたから。見張り役としてフェンリルも加わると」

ハイブリッド前なら水と氷の魔力を扱えるようになり、シーグヴァイラは魔力による双刃の薙刀使いとして近接格闘術を取り入れた。冥界に居るアガレス眷属『女王』をこちらに招く訳にもいかず、黒髪の若い男性で攻守共に優秀であり近中遠全ての距離からの攻撃バリエーションを持つオールラウンダー。

婚約者となりハイブリッドになってからだと、冥界に帰る時のみ執事をやらせていると共にアガレス家で出来事が起きた時用に留守番させてるんだと。

「じゃ、俺らは一回自室に戻らせてもらうわ」

「そうね。『D×D』の監視役としてだけど、私達は教える側だから普段着に着替えて全員ここへ」

学生服から普段着に着替えてリビング兼ダイニングルームに行くと次元の狭間本家に居るはずのルシファー達も居た。黒歌も居るが恐らく一緒にやるらしく、連携プレイの確認でもしに来たのかと思った。

「従姉さん達も監督しに来たの?」

「ええそうよ、アグニは相変わらず次元の狭間を泳ぎに行ってるわ。一真については?」

「もちろん知っているよ、本社で缶詰になる事とトラブル起きたなら直接殴り込みに行く事もね」

「もしお役に立つのであれば私達も、と思いましたが一真さんの頼みであれば仕方ありません」

軽い雑談混じりで話しながら初代と共に『D×D』のメンツ達を待つ。修練場所が冥界ではなく俺らの家でやる事にするが、ここに初めて来るメンツらも居るので冥界から顔写真とプロフを載せて送るよう言っといた。

お陰で関所のデータベースに新規データが大量に入ったとしても、処理側は普段からのタイピングしてるのですぐに出来た。今後のデータ参照されるし、関所から全メンツ達のデータ処理完了となったと連絡来たので天界と冥界から来るメンツを呼んだ。

「インターホン鳴ったって事は、データベースでの処理が終わったみたいだな」

「流石は出納長班からですからね。関所に配置させてからすぐに処理が終わるみたいで」

「お客様をお連れしました」

「ご苦労様です」

「相変わらずここは広いもんだな」

「大きな家だ、俺の家より広いのではないのか!」

メイド先頭に来てグレモリー眷属だからか、普通に来てたがシトリー眷属から驚き一杯の感想をしながらバアル眷属も今日からここで泊まる事になる。鍛錬場で修練を開始するが、コイツらが泊まる部屋の案内をメイド任せとなって全員ジャージに着替えた。

全員揃ったとこで俺らが修練所を初代と共に案内するが、俺らの鍛錬場は長期間コースだと地下三十階は地上と地下では時間が違うし、学生しながらだと地下三階での鍛錬場がある。ここは主に俺達が使ってた空間で、今日からコイツらも使う事になる。

「ほう、ここは聞いたところと違う空間なのじゃな」

「ここはいつも鍛錬したりする空間なんで、俺らは学生やっていますから時間は地上と変わりません」

「ここより地下だと、地上と時間が結構違うのよね」

「まあいいじょい、では皆の修行を監督するのはヴァーリ達とハイブリッドである者達じゃ。儂のメニューをまずは熟す事ぞい、怠けたりすると監督者達から攻撃されるように言ってあるからのぅ。精々怠けないように注意じゃが、学業しておるグレモリーとシトリーは儂の式神からの報告聞くと点滅するような仕掛けをしておる。点滅したら寝るようにな、ヴァーリ達監視者もだが聞く所によるともうすぐ期末試験と聞いておる。己の強化も良いが、学業を怠けてはいかんと黒鐡様からの通達じゃ」

「初代、と言う事は朱乃さんと小猫ちゃんもあちら側ですか?」

「お前さんは聖魔剣の小僧か、それはそうじゃろうて。儂の鍛錬メニューしなくともハイブリッドになった者を見ると、力がお主らとは天と地の差。力をセーブさせておると言っても、聖剣エクスカリバーを所持してる時点で剣術にも目覚めたと言っていい程じゃ。対邪龍戦やドウター戦でも対抗可能だし、黒鐡様が今どこで何してるかも分かるようじゃし」

朱乃達ハイブリッドの実力は知っている、今まで使わなかった『女王』の力を充分に発揮している。他に『騎士』『僧侶』『戦車』の特性全て引き出した状態になれる事は、グレモリー眷属『王』のリアスでも未知な力だと理解している。だから朱乃と白音も普段着に着てるし、既に自室を確保してるからなのか黒歌と白音が同じ部屋なのは姉妹だから。

学校が休みな時は蒼い翼本社へ行ったり各趣味に没頭するだろうし、ロスヴァイセの手紙を渡すだろう。と考えている内に皆はそれぞれの鍛錬メニューを熟す為、それぞれの監視者と共にバラけた。修行の時は監督者となり、学校の時はクラスメイトとして接する俺達。

「未来予知カメラで見てたが、やはりアイツらが出揃うと圧巻じゃねえの」

「朱乃も薄々気づいてたと思いますが、ハイブリッドになってからの朱乃はすっかり親孝行してくれますわ」

俺と朱璃は重役出勤なので、ヴァーリ達が学校へ行ってからの様子を端末越しで見てた。しばらくリビングでくつろいでいると遅く起きてきた初代に各チームの面々、皆まだ眠そうな感じで欠伸してたけど俺らを発見したら早速初代達がソファに座ってきた。

「おやおや、遅くの起床かな。初代にアーサー達」

「普段なら学生姿だと思ったのですが、その容姿と朱璃さんが居ると言う事は学生モードから社長モードと言う事ですか」

「まあな。学校を休む事態となったので今週休み事にしたが、出勤時間までまだあるのでこうやってくつろぎながらの重役出勤。ところで初代と美猴の勝負はどうなったんだ?」

「ああ・・・・それなら儂がこのバカに負けてしまったのじゃ」

初代が美猴に負けたとは今までなかった事。詳細は端末に記録してると言って皆で見てたが、黒の駒によるステータス底上げと聖剣エクスカリバーによって初代が敗北を認めたんだと。妖術と仙術も底上げとなり、全ての力が初代よりも上回った結果なのか美猴はずっと笑み浮かべてたので隙有りだと思い、ハリセンで叩くと見事にヒットしたから鍛錬不足だと思った俺。

「おやおや儂に勝ったからと言って調子に乗るからじゃ。一真様のハリセンを叩かれるとは美猴、今度は負けんぞい」

「いてててて、相変わらず一真のハリセンは隙が無いからありゃしない。確か今日からだったよな?『D×D』の奴らとの修練は」

「ああそれで頼む。代わりと言っては何だがハイブリッドである朱乃と白音は外してほしい」

「承知した。あの娘も一真様の力を感じる、儂からの修練しなくとも力は分かってるしのぅ」

「と言う事ですので、私と零CEOはこれから蒼い翼本社に行ってきます。何かありましたら連絡をお願いしますわ」

朱璃が立ち上がりそう言ったので、これから重役出勤すると感じたヴァーリ達は手を振っていた。メイド達にもあとの事は頼むと言い、車庫に向かい久々に乗る俺専用フェラーリで後部座席があるタイプ。蒼い翼本社まで時間掛かるが、専用高速道路に乗ってしまえばすぐに到着してしまう。

地上ではなく地下なので渋滞もなく本社地下に到着すると、車庫入れする為に朱璃が降りてから止めると専用エレベータで待っていた朱璃。VIP専用エレベーターに乗り、一番上が社長兼CEOの部屋とされていて高層ビル全てが蒼い翼関連の各部門社員達が働いている。

事務的な事からコールセンターや営業は勿論の事、蒼い翼だけの技術を使った機械的な開発から家電の開発も行っている。全ての階が仕事用スペースではなく、地下二階から地上三十階までが駐車場とオフィスエリアで、三十一階から四十九階が蒼い翼本社で働いてる社員と家族が住んでる社宅エリア。

蒼い翼社員は全員記憶共有者で家族も皆我らの仲間、もし外で襲われたら即刻警備員が対応に追われる。ここは俺達の所有する高層ビルはオフィスエリアと社宅エリアに分かれており、元々住んでた者はそこから出勤する一部もいる。社員一人一人のカウンセリングは、社内である俺自らカウンセリングする事もある。資格持ち。

「おはようございます、零社長に姫島社長秘書」

「おはよう、青木副社長に林」

「おはようございますわ。早速でありますが今日の予定はどうなっていますの?」

社長室に到着すると待っていた副社長と社長秘書、朱璃は挨拶を済ませると林に今日のスケジュールを聞いていた。俺だけ名前で呼ぶが、他からは名字で呼ばれている。バックアップに相応しい秘書だが、社員からの反対も無くバラキエルを護衛にする事で夫婦揃って一緒に仕事仲間となる。

俺らの社員に人間も居れば他種族が夫婦のどちらかが多いし、蒼い翼冥界支社に居るような感じとなってる。久々の椅子に座り、社長秘書の林が今日の予定を聞いて朱璃から予定を聞かされる。

「林さんから聞いたのですが、本日の予定は零社長自身から世界中の支社長と国連軍各支部司令官との合同会談について。先程の支社長と司令官達からのメールチェックをしてもらい、それが終わり次第こちらの書類にサインをお願い致します。それと社員からのカウンセラーもお願いしますわ」

「合同会談については俺から直接やろうとしていた事だし、そんで日本神話の神仏達からは反感無さそうな感じか?」

「報告によると全くと言っていいぐらい問題ありません、日本神話の主神である天之御中主神を始めとした各神仏に特に反感などありません。蒼い翼本社社長が創造神黒鐡である事は既にご存じのようでしたから、日本各地にある神社・お寺の加護をしている神様仏様と各地に居る妖怪達も特に問題なさそうです」

「流石の八百万で問題有りだと予定ズラすとこだったが、問題無さそうなら良かったが久々のお仕事を始めようか」

メールチェック後、世界中に散らばった仲間達からのメールと会談について日程を決めてるところだ。日本時間で昼に行われる事にしてるし、世界各国に居る者達からは投影型での衛星中継から出席してもらう形となる。国連軍も同様で、特に心配してるのが軍関連の連携についてだ。

明日やるんでバックアップ要員の一人である朱璃は、明日行われる資料作成をしてて手が空いた社員達と共に作成してる。メール一通ずつチェックしているのか、相当時間が経過していて終わる頃に各自の返事を送信。昼休みとなったのか、仕事を終わらせてから久々の大食堂へ行った。

「織斑社長だぞ!」

「久しぶりに見たが、元気そうで何よりだ」

「大食堂はパニック状態だが何とかなるだろう」

「そうですね。いつも抽選で決まる事ですし」

本日は営業関係と事務系をしている者達とだが、何時も通り毎日仕事してる時は抽選で一緒に食べるよう設定されている。被ると批判が出るからなのか、一度当てた者は全社員に回ると次の日から回ってくる仕組みとされている。社員達からの話を聞くのも上からのコミュニケーションだと思ってるし、新人が当たると緊張しまくりパニックになりながらだったが。

「それで、営業は上手くいっているのかね?」

「はい。だいたいの商品やらは予定通りにいってます」

「私はクレーム対応が余り上手く行きません」

「なるほど。クレーム専用のを派遣してもらうのもイイかもしれん、それについてはしばらく保留で構わんか?」

社員一人ずつの話を聞くのも仕事の一つだと思っているし、社員と一緒に働く事だと思う。明日の会談に向けてなので、今回聞いた事については一時保留。カウンセラーや各地のイベント出席も出来る限り調整されるが、優先事項があるのでそちらを最優先でやってもらう。昼食後、今まで溜まっていた書類のサインする事で即サインが終えるのも集中して出来る事。

俺が不在時にやってもらうのが、AIゼロが筆跡を記録させてるから。書類の束が三つぐらいあるが、俺にとってこのぐらい序の口としてサインと判子を終わらせる早めなのは、俺の書き方をゼロに入れてあるので即効サインするが、期日があるのとかは主に俺がやる事になる。書類の束があるが、俺にとってはこのくらい序の口としてサインを終わらせたのだった。

「本日まで溜まっていた書類は以上となります、お疲れ様でした」

「色々と承諾書があったな、主に三大勢力からだったが輸出についてだったか」

「輸入については明日の会談で知る事ですが、輸出については今知った方がよさそうですからね」

「主な輸出は三大勢力のアイテムや食料品、あとは三大勢力圏内での仲裁をしてもらう事ですか」

「アイテムって、この前アザゼルが愚痴ってた天界や冥界のアイテムだよな?」

「等価交換の意識なのでしょうが、堕天使側からの研究資金について多めに出して欲しいと」

「おいおい。あれだけ出しておいてまた出せとか、予算内で出すよう再三言っとけ。にしても天界産・悪魔産・堕天使産での食料や衣服に技術を買うとか何でもアリだな」

「蒼い翼には三大勢力からの者がとても多いですし、見た目人間ですが天使や悪魔が混じれて働いてますからね」

天使と堕天使が持つ光の槍や聖なる光をカットしているエリアもあるけど、惑星アースやゴールデン・ウイング領に居る感じなので余程の事が無い限り喧嘩もしない。三大勢力が和平前から働いている異形者達も多い、窓からオレンジ色の光が射し込んで来たのでか夕方早いな。仕事終えると一部の者だけ外から来てるし、ブラック企業のような事は一切しないホワイト企業だからだ。

「零社長、そろそろ帰宅時間が迫っています」

「もうそんな時間か。朱璃は人間界本家に帰るんだよな」

「はい。朱乃がお世話になるのでしたら、夫であるバラキエルと共に参りたいと思いますわ」

「バラキエルは冥界堕天使側に居るんだっけ?『今はこちらにいらっしゃいます』じゃあ朱璃が帰る時に呼んどいてくれ、俺は明日に控えてここで寝るから」

「本当は私も一緒、と言いたいのですけど夫と娘と一緒に居られる事の方が大事ですものね」

対テロ組織『D×D』結成時、初代が鍛え直すと言って今まで冥界で鍛錬してたが纏めて人間界本家に呼んだ。バラキエルは冥界堕天使領に居るか関東地方にある施設に居るんだが、最近だとこちら側に居て主に護衛術を警備兵と一緒に鍛えてもらっている。

定時帰宅すると規則に書いてあるし、バラキエルがこちらに来たら一礼して人間界本家に帰る姫島夫妻。合同大会議に向けて、充分な睡眠と食事を取る俺。三十一階から四十九階が社宅専用エリアだと先程言ったが、社長専用室は四十九階の一室で役員兼軍人の者らが色々とご奉仕する。 
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