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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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課外授業のデイウォーカー
  対テロ組織特殊対策チーム『D×D』

俺らが帰還してから一週間が経った。日本に戻り蒼い翼本社で仕事してるとあちらでの報告書が毎日のように届く、どうやら元気でやってる事と二人合せて一人の王が中立都市にて誕生。王と言っても吸血鬼の国王と言う感じだけど、鎖国されてなく三大勢力を始めとした各勢力が次々と接触し始めた。オーディンやゼウスからの使者が来るか共存都市に住みたい希望を持つ人間。

「エドワードとモニカは上手く行ってるようだな」

「そうですわね。蒼い翼が主に介入してますので、ツェペシュ側とカーミラ側にある城下町の民や城内の吸血鬼達は残ると聞いております」

「貴族社会から抜けれねえんだろうよ、そこら辺も合わせて時間で解決してくれるから心配はいらん。問題は別にある」

「リゼヴィム・リヴァン・ルシファーの登場により、各神話の主神達は大混乱中だと。まあ一喝してくれたのは零社長ですから、今は邪龍と伝説の魔獣トライヘキサを蘇らせようとしてますわ。各神話体系の主神は過去最高の危機レベルらしいと」

俺と朱璃が話しながら仕事してるが、アイツの目的は異世界に攻め込もうとしている。月中基地本部は俺達が居る外史の監視強化すると言って、支部に居るクルー達に監視強化を告げる。

和平結んだ勢力同士として『クリフォト』対抗策を協議する事、本来だと各神話体系だと史上初となる宗教・思想を越えた国際問題発展となるが創造神黒鐡である我が仲介やってるんで各神話体系に向けてメッセージを発した。

「各勢力と各主要拠点の警戒態勢は解かれて無さそうだが、それは表であり俺ら蒼い翼が協議して世界中に国連軍支部とテレビ電話する予定だったか」

「はい。対『禍の団』として結成された部隊達もおりますし主神の側近達に聞いた話ですが、あれからリゼヴィムらが行動を起こしていないらしいと」

「吸血鬼勢力も同様になってるが、そろそろ駒王学園で会議するんだったか『蒼い翼社長秘書として一緒に参りますわ』頼む、さてそろそろ行くとしよう」

との事で、仕事終わりに深夜駒王学園に召集されたメンツ達。コイツらは今後のテロ対策として集められた面々であり、グレモリー&シトリー眷属全員・グリゴリ総督兼技術顧問アザゼル。シスター・グリゼルダ+ジョーカーのデュリオ、刃狗・幾瀬鳶雄、サイラオーグに初代孫悟空まで居る。なお今回ソーナ達は悪魔側ではなくこちら側に居る事にしたので一緒に居る。

「一真さんが最後のようですわ」

「ま、それはそうだろうよ。蒼い翼本社社長兼CEOをしてるんだからな」

「深夜に会議すると聞いたのでな。夕食も風呂も済ませてるから問題ねえが、ホントにいいのか?朱乃達は悪魔側でイリナは天界側のはずだが」

「これに関しては俺もそれでいいと思っている。一ちゃん達は私設武装組織ソレスタルビーイングとして来てるみたいだし、蒼い翼関連もあるはずだから朱璃を連れて来たようだし」

アザゼルの言う通り俺達は黒神眷属としてではなく、私設武装組織ソレスタルビーイングでありその中には次元パトロール隊と黒神眷属と国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークが所属している。

各外史から呼んだ神達の中には、この世界とは違う姿をした神々がいた。帝釈天に四天王を始め、ゼウスやポセイドンも皆それぞれ俺の思った通りの容姿。三チームは代表として恋姫は華琳で補佐は朱理と桂花、大江戸は徳河詠美と補佐は八辺由佳里、ISは織斑千冬。ヴァーリと英雄の二チームは全員居る。

『国連軍としては私が来て正解でしたね』

『そうだな劉零、CB総司令官は俺だからかアザゼル達と離れて座ってるからな。三大勢力とは完全に別勢力扱いだし』

「・・・・上の反応はどうなっているの?」

「流石に今回の一件は軽視・無視出来ないとして、今まで非協力的だった所も話し合いに応じると言ってきている。本来なら各神話の主神達と話し合いなど出来るか!と言いたいが幸いな事に創造神黒鐡である一ちゃんの頼みとしてやっていると」

俺らが考えてた以上に各神話の上役達と主神達もリゼヴィムの行動で重く感じてたようで、俺が何もしてない訳がなくこの一週間に各神話の主神達と対話してた。吸血鬼世界が共存完了後になるが、アザゼルが言い終えるのを待ってた俺が話しの続きを言う。

「リゼヴィムのバカ野郎が出た以上危険な思想で外史と他外史まで侵略しようとする事は、俺達次元パトロール隊にとっては許されない行為。今は各外史の神々の力を借りるべくここに召集を掛けたが、半透明でほぼこちらとは百八十度違う容姿してる。これが本来の容姿だと言っておく」

「それに吸血鬼側の領土を破壊しようとしてましたからね、まあそこは我らの仲間によって阻止できました」

俺らとアザゼルとの間に呼んだ神々が、半透明で浮かびながら一礼した。その後、俺らの勢力付近に集結してるがCBと三大勢力と離れてるからな。ついでに女神の名を聞いてきたので、各神々の名を言うと皆とんでもなく驚いていた。あのイカレた帝釈天が俺ら側のだとマトモな女神である事と思えないと。

「各外史から来た神々の紹介は後程やるとして、とある神話から武力介入も辞さないと過激発言してる勢力も出ている。俺の名を出す前後のリアクションは実に傑作だったが、これ以上奴らテロが続くかは不明で世界中に居る仲間達によって防いでいる。各神話で危険視された邪龍達が一斉に暴れ回りだしたと聞く、そん時はそん時で各対応可なので最小限の死傷者が出るぐらいか」

「指揮してるのがウチのバカ息子だけど、前回起きたドウター騒動についても視野に入れてるわ。もしトライヘキサが復活し、我らCB所属のアグニと戦い始めたらこの世界は最悪崩壊してしまうわ」

『・・・・ッ!』

俺とルシファーの告白によりCB以外のメンツ達全員言葉を失う。アザゼルは予想してたから余り驚いておらんが、本来言うはずだった事を俺が言ってしまったのかもしれんな。アグニと666が戦えば世界に深刻なダメージが出るかもしれんし、各勢力の上層部も動き出してるらしいと聞いている。アグニとオーフィスが戦えば被害はそれ以下になるが、今回は起きない事により危険度は少し減ったと。

『アグニとオーフィスを戦わせれば被害が尋常ではなく、元旧魔王派も元英雄派も戦わせようとしてましたね』

『俺もそうだったが、一真の仲間になってから模擬戦で戦えるからな』

「非協力的な所は、今まで『「禍の団」は三大勢力を中心にテロを行っている為、対処もあくまで三大勢力が行うべき』と静観してたようだ。隠匿してたとは言え、リゼヴィムの危うさについて各勢力トップの間で知れ渡っていると聞く。野郎がテロリストとなる存在・・・・最早無視できない存在と言えるだろうよ」

念話してる間、アザゼルがそう言ってたが各神話の神々もアホな考え方を持つリゼヴィムを知ってるからか。流石の他勢力も焦っているようだし、悪魔が他勢力でテロを起こすなら話は別となる。対ドウター戦についてだが、これについては既に非協力的な勢力に話だけ聞いてもらってる状態。するとアザゼルが苦笑しながら言う。

「そんな顔をすんな、お前ら。俺達が他勢力から攻撃を受ける訳ではない。ただ、再び共通の敵をどの勢力も持ってしまった事に問題があるだけだ。一ちゃん達はテロリストの他にも敵が居る事は知っていてもドウターについてはCB諸君に倒してもらいたい」

「任せな。対ドウター戦はどの勢力よりも戦い方を知っているし、テロリスト共はついでだけどな」

「ミカエル様もシャルロット様の代行として、他勢力と交渉しております。シャルロット様はもう天界の神ではなく、創造神様の眷属ですから自由に生きて下さいと・・・・それと我々からの援助を欲している神話体系が多いのですが、そこは創造神である織斑様とミカエル様の指示により落ち着いた勢力はかなりあります」

シスター・グリゼルダの言葉に安心したシャルロット、元神とはいえ天界に居た長だったからか心配事もあったようだ。今は自由を手に入れたんだし、一度死んだ身であるから。するとアザゼルが指を一つ立てた。

「それと一つ、各勢力の首脳から提案されている。吸血鬼二大派閥の領土についてだが、ここに居る一ちゃんが和平協定と停戦協定をした為に一つの中立都市を創ってしまった。守護してくれてるのは、国連軍ルーマニア支部から派遣された治安維持部隊であっても各勢力に不安が残ってしまった。各勢力付近にも国連軍があるけど、普段から知られてないのか守護範囲外とされている」

「いくら各神話に強い神が居たとしても不安だけは取り除けないらしく、自ら赴いてテロリストと戦うあらゆる体裁が付き纏って出来てない。そこでリゼヴィムの野郎達とマトモに張り合えて即現地へ行けて突出した実力持ち、即ち対テロ組織のチームが必要らしい。ま、これに関して俺らの専売特許だが今回はくれてやる」

対テロ組織は既にこちらの専売特許なのだが、これから新たなに作られても文句はない。こちらは国連軍各支部に居るハーフ治安維持混合部隊として配置されてるし、他勢力が非協力的な時から配置してたし、邪龍やテロリストが大暴れしてる時にも活躍してたと報告書に上がってた。

で、対テロ組織について俺ら以外の者達はこれだけのメンツを集めた時点で勘付いてた様子のようだ。改めてアザゼルが皆を見渡してたが、俺らCB側を見ないで今回集まった者達のみな。

「今回の対テロ組織のチームは、各勢力を自由に動けて強者が居る程のな。ここに居るお前達が混成チームとして挙げたが、悪魔・堕天使・天使・吸血鬼・妖怪・ヴァルキリー・死神・獣人・人間・ドラゴン。混成チームとしては破格過ぎるぐらいと言っていい程だが、物凄く動きやすくていいと思ったからだ」

『俺達はそのチームには入らなくていいんだよな?』

『既にこちらはチームを作って配置させてるし、対テロ組織の専売特許はこちら持ちだから。一つ二つ新規であっても問題ないだろ』

ヘラクレスが聞いてきたけど、俺達は既にチーム配置されてるからアザゼルの話を聞くフリをする者もいる。いくら動きやすいとド偉い事を言い出したアザゼルだが、俺達の方が即対応可能だから動きやすさだと断然俺達の方だろう。『若手四王』にアザゼルと刃狗、シスター・グリゼルダとジョーカー、龍王達に初代孫悟空と各勢力から集まった混成チーム。

『一真先輩、いくら動きやすいと言っても限度があると思いますが』

『そうですわね白音ちゃん。それに混成チームの中には神が入っておりませんし、アザゼルもこちらについて把握してるかと』

『その通りだ朱乃に白音。対テロ組織発足は俺達の方が早いし、こちら側以外に居る者達は反対する様子はなさそうだ』

「私は結成に賛成よ。こんな時だから、皆で力を合わせるべきよ」

俺らに反対する者も居なければ反対する気配が微塵もない、リアスは早速賛成の意志を示してた。グレモリー&シトリー眷属も頷いてたが、朱乃と白音にソーナとシーグヴァイラがこちら側に居るのかもしれん。

「問題無いでしょう。俺もリアスや織斑一真と共に戦わせてもらおう」

「異論はありませんが、私やシーグヴァイラはCB側なので共に戦うかは織斑総司令官次第ですよ。サイラオーグ」

「そうね。今回はこちら側に居るし本来だと悪魔側に居るけど、CBと共に戦うかは別だと思います。なのでサイラオーグには申し訳ないですが、一緒に戦うかどうかは織斑総司令官次第と言う事で」

サイラオーグが俺と共に戦いたいらしいが、俺らとそちら側と共に戦うとは言ってない。レイヴェルは端末操作してこの会議を撮影したり今後について打ち込んでいた。そちら側と一緒に行動しないし、いくらアザゼルからの頼み事であっても素直に行動する訳でもない。

「儂も問題ないぜぃ。年寄り一人より若いもんとやった方が楽じゃい」

「初代、俺より年下だろうに」

見た目だけでは俺より年上と言う感じだが、実際は俺の方が年上で年長者だ。とりあえず初代も参戦するようだな、するとジョーカーのデュリオが『うーん』と首を傾けて考え事してたのに気付いたアザゼル。

「どうした、何か不満か?」

「何か足りない気がしたんすけど、もしかして俺らが居るところより離れている一真さん達の事は入れないんスか?」

「そう言えばそうよね、チームの中に神と言うのが抜けてた気がするんだけど。アザゼル、今回作られる対テロ組織の中には入れないのかしら?」

と言ってきたデュリオとリアスだったが、俺達は既に私設武装組織ソレスタルビーイング所属とされている。他の皆も今頃気付いたのか『あ、そう言えば』との感じで俺らを見てたが、朱乃達がこちら側に居る以上・・・・俺らが口出す訳にもいかんしな。

「お前らも知っての通り、一ちゃん達は私設武装組織ソレスタルビーイング所属とされている。つまりこちらが対テロ組織を作ろうと俺らとは別でテロリストと戦う事だし、数多くのテロリスト根絶してきたのも全てはCBと繋がりのある国連軍日本支部第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークのお陰だ。CBとブラック・シャークの長が同一人物なのは知ってたが、まさか蒼い翼本社社長兼CEOも一ちゃんがやってるとは俺も知らなかったけどな」

「俺達は別勢力兼組織であり、こちら側に居る朱乃・白音・ソーナ・シーグヴァイラ・レイヴェル・イリナはハイブリッドで今は悪魔側・天使側ではない。吸血鬼達の和平と停戦させたのもウチら蒼い翼が関わっている。証拠として社長秘書の朱璃と護衛のバラキエルがこちら側に居るから、俺らを外してるのは当たり前で三大勢力と一緒にされるのが困るんでね」

「私達の中に弱者など居りません、強者ばかりであり逸脱した力を持つ存在として宣言致します。我らが今後活躍してもそちら側が強くならないと困るので、ヤバい時以外は助太刀しない事にしました。これは三大勢力トップにも承諾してもらっております」

『・・・・ッ!』

ヤバい時以外助太刀しないと言う事は、例えこのチーム内で敗北しそうになっても俺らは見て見ぬフリをする。俺の指示に従い行動するのであれば、何時でも助太刀すると承知の上だ。俺らが介入しても他が強くなれないのであれば、我らが無双化してしまい弱者が生まれるだけとなってしまう。アザゼルもこれに関しては了承済みだし、助力無しでも強くなってみせろと。

「まあヤバい時以外は助太刀しないと言ったが、一ちゃん達の指揮で動いてくれるのなら助力はすると。それに一ちゃん達の力を借りると俺達は何時まで経っても強くなれないが、修業や鍛錬相手をしてくれると誓約書にサインしてくれた」

「俺達はお前らが思ってる以上に忙しい身だし、異世界行こうとするのなら次元パトロール隊が阻止する。CB側に神滅具所有者が五名居るし、前四大魔王と元神も対テロリスト対策も先の先を見ている。国連軍が主に動く時は、世界中に混沌が生まれたとしてもウチの部隊によって駆逐される」

「我らブラック・シャークには様々な種族と人間が混じり合った隊員達ばかりですが、部隊での指揮系統はこちらと同じです。吸血鬼の時は織斑総司令官の権力、軍関連ではなく蒼い翼関連で各勢力と交渉して商品を売買させています。世界中に支社と支部があるので、何か動きがあれば報告するようにしてます」

「劉零副長の言う通りではあるが、俺らの話よりもそちらについて。対テロ組織の名前って無いの?」

「そういえば無かったな、名前。誰か考えてる名前とかないか?」

俺と副長の言い分に納得してる者も居れば些か納得してない者もいるが、テロ対策チームだけだと分かりにくい。俺達CBのような名前、指揮系統内に黒神眷属とブラック・シャークが同じだからな。表裏一体とされる私設武装組織ソレスタルビーイングと蒼い翼、情報屋や戦闘時のバックアップなどの手回しを。そちら側に名前が浮かばないのか、頭を抱えてたので俺から進言しといた。

「しょうがねえから進言するが『D×D』はどうだ」

「『D×D』・・・・何か意味でもあるのか?」

「異形達の混成チームなのだろ?ドラゴンオブドラゴンでもいいが、ここには悪魔や堕天使にドラゴン。デビル・ドラゴン・ダウンフォールの頭文字を取って『D×D』ってのはどうだ?Dから始まる単語ばかりの種族だし」

「そういう意味なら、ここにいる者達にとって中々のネーミングセンスであるな。なるほど『D×D』か、俺的には良いと思う。創造神様から命名されるのであれば、とても有難い名前である意味ラッキーだと思うがお前らは?」

他の者も頷いてた、それに創造神から命名される事は余り無い事例だし。全員否定はなかったが、俺ら以外の対テロ組織が動いたら他勢力が嫌な顔でもするのでは?と質問あったが、それについては問題ないと言っといた。俺らCBの指揮下に入ってくれば良い事で、総司令官が創造神黒鐡なら誰も文句言わないとの事。確か本流ではアザゼルが主人公に大義名分として、胸は正義だとか。

「ところでアザゼル、テロ対策チームの大義名分はどうすんだ?」

「それなら創造神黒鐡の存在自体が大義名分となっている。だから一ちゃんが前線で戦ってれば問題無いと思う」

「俺の存在を大義名分にするってのは意味不明だが、それより『D×D』のリーダーは誰にすんだ?とりあえず頭を決めておかないと下の者から反発や小競り合いが発生するから」

「一ちゃんはCB総司令官兼蒼い翼本社社長兼CEOだが、こちらは肝心のリーダーが決まってなかったよな。総司令官が一ちゃんならヴァーリ達は部隊長と言う事なら、リーダーはジョーカー、お前がやれ」

「・・・・・・・・」

総司令官は既に決まってるが、あちら側のリーダーが決まっていない状態。アザゼルは指を差してジョーカーであるデュリオを指名したが、デュリオ本人も思わず俺?って感じになり、突然の振りに反応出来ずに無言のまま盛大に叫ぶ。

「いえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええっ!?じ、じ、自分ですか!?何故に!?いやいやいや、マジでどうしてなんスか!?」

絶叫状態のままだと、本来ならハリセンで静かにさせるが今回は叩かずに済んだ。こういう事に慣れてない様子だが、デュリオの奴はまさか自分が振られるとは思ってなかったようだ。

「総司令官が創造神黒鐡である一ちゃんなら、この中ならお前が適任だと思ったからだ。別に俺でも構わんが生憎忙しい身でな、それに悪魔や堕天使がリーダーってのは体裁的に不味い。CBはどう見ても他勢力からも味方と思えそうだが、『D×D』だと世間的に悪役イメージが固まっているのが満載となっている。その点、天使なら良いイメージで満載だからやっておいて損はないぞ。人間から転生天使になれたってのが、一番ポイントが高いから人間にもイメージはいい」

俺とアザゼルはこの中で言えば前四大魔王と元神ぐらいの付き合いあるから、リーダーでもいいのかもしれんけど堕天使がリーダーってのはマイナスポイントだ。それに天使がリーダーが一番いいと思えるし。

「そ、そんな事で・・・・?でしたらCBの中からと言うのは?」

「あのなぁ~・・・・一ちゃんが総司令官ってのはさっき言ったがCB兼蒼い翼の長であり黒神眷属の『王』でもある。CB内でチームが存在してるし、各リーダーが居る事で動けるのさ。例えばヴァーリはヴァーリチームの、曹操は英雄チームのリーダーをしている。一ちゃんが総司令官でルシファー達が大隊長と考えるならヴァーリと曹操は部隊長的な存在と言う事になる。リーダーと軍師が基本的な事で、指揮系統込みでやってるからCBからは無理だ」

「で、でもですね、俺はそういうのは・・・・」

とまあ困ってるデュリオであったが、俺らとは違う勢力だから無理だ。俺は俺の仕事があるし、そちら側の対テロ組織には監視役として朱乃達を配置予定とされている。もしいらん動きをすれば随時報告を入れろと指示をな。するとシスター・グリゼルダが物申す。

「デュリオ、これは大変名誉な事です。歴史に名を残せるかもしれないのですよ?創造神黒鐡様と共にテロリストを駆逐する為でもね?やっておきなさい、いえやりなさい。『切り札』を体現した役職にいる以上はやるべきです」

「・・・・あーはい。分かりました。やりますです!」

迫力ある言葉でデュリオも折れて俺らとは別とした対テロ組織の頭となったデュリオは、リアス達の前に立って改めて挨拶する。

「えー、そんな訳で俺がリーダーって事で一つよろしくです。織斑様『名前でいいぞ、デュリオ』一真様、今後共よろしくお願いしますッス!」

「よろしくな新米リーダーさんよ、それと俺が学生の時だけは兵藤一誠だと言う事を忘れないよう頼みたい」

俺のビジネスネーム知ってるし、今は本来の姿でほとんど活動しているからか。学生時だけ偽名で呼んで欲しいと改めて頼んだところで、前科のあるグレモリー眷属には二度と邪魔はしないと。前科と言うのは、随分前に京都での戦いで水を差して邪魔をしたから。それについて知っているソーナ達だし、頼りないリーダーが誕生してから俺とデュリオの二人が握手する場面を写真で記録させる。

「一ちゃんが総司令官で色々とリーダー的な存在だが、『D×D』のリーダー的な存在はデュリオでサブリーダーは初代で構わないだろうか?副職で大変申し訳ないのだが・・・・」

「ええよええよ。一番上が一真様なら中間職の頭は若いのがええて、儂も一真様に足を引っ張らないようにはするさ。実力は上やしな」

初代もサブリーダーを承認した、まあ確かに中間職なのかもしれん。魔王の中間職は大公だし、総司令官は俺で副司令官はシャルロットとなってる。そしたらデュリオがとても緊張してたけど、元とはいえ天界の長だったシャルロットだからかも。

「それより今回からの二天龍、ドライグとアルビオンの宿敵関係が無くなった事が一番のプラスかな」

「そうだな、俺もそう思うぞ。アルビオン、お前はどうだ?」

『私は特にないぞ、ドライグとは肉体を持つ同士である』

『俺もだ、今代の赤龍帝と白龍皇は仲間意識高いもんな。それに俺達の肉体を創ったのも俺の相棒さ、それより千年前の戦いでも語るかアルビオン』

『私も忘れてほしくはないわ、一真に会わなければ一生隠居してたか討伐されてたかもしれないんだし』

『僕もだよ~。あの時一真が来なければ、僕も一生コキュートスの中で永遠だったんだし』

「かつて六大龍王の時に出会った一真と共に戦える時が来るとは、これも一真の近くに居たからかもしれん」

「俺はずっと見てたが、今回からアーシアの護衛兼禁手化の相棒になれた。現世はとても楽しめそうかもな」

すると何時の間にか匙の影から出て来たヴリトラとヒト化として出て来たファーブニル、ドラゴン同士で話し始める二天龍と五大龍王とサマエル。二天龍の因縁と言う負の鎖も無くしたし、次の宿主も俺とヴァーリが死なない限りだが不老不死と言うオプションが付いた。CB兼蒼い翼は、次元パトロール隊メンバーで記憶共有者ばかりのメンツと言える。

「今までと違う二天龍が見れたのは俺にとっても役得だな。現二天龍は新たな天龍になり、赤白龍神皇帝として創造神黒鐡と赤龍帝&白龍皇の力を一つにした全く新しい姿は、今代のみと考えていいかもしれんな。一番の疑問があるけど、これに関してはシャルロットでも分からず仕舞いらしい。ま、一ちゃんに宿らなければ今頃どうなってたか知らん未来になってたかもよ。・・・・何か大切な事を忘れてる気がしてならねえ、だが何を忘れたのさえ分からん」

「俺の赤龍帝が宿ったのは前にも言ったように、黒鐡神殿にて再構築する時に神の力を封印したから人間と間違えて宿ったとしか考えられん」

まだ納得してないアザゼルだが、最後の一言でCB内はあの事かと密かに思った。前四大魔王と元神の本当の魔王と名前、それを思い出した者も居なければ封印解除してないので大丈夫そうだ。あの時居なかった者達には、帰還後に報告書として纏めたのをソーナ達が処理してた頃に知った。

「あと美猴よ。お主との強さはまだこの目で見ておらんからの、この会談が終わり次第お前さんの実力を見せてくれ。拒否権無しだからな」

「へいへい、分かっているよ。俺っちは一真と一緒に鍛錬してるから、絶対勝たせてもらうぜ」

「小僧には負けんぞ」

「これでも邪龍相手と出来るぐらいの実力を持っているからな、ジジイも無理だけはすんなよ?」

「ま、こっちも死なん程度に楽しませてもらうぞい」

孫悟空が二人揃う事自体がレアな光景だからか、早速シーグヴァイラがカメラを持って写真撮ってた。初代と美猴の実力については、どちらが強いのかハッキリさせるらしいが十割美猴が勝ちそうだ。黒歌も白音もこちら側に居るからなのか、普通に会話してて今後の鍛錬について相談してた。組織化したにはいいけど、今後どう動けばいいのかと祐斗が聞いてきたから俺とアザゼルが答えた。

「普段通りにしておけばいいさ、俺は学生時のみ兵藤一誠と名乗っていて学生気分を味わって楽しんでいる。本名の時やビジネスネームの時との違いは容姿と服装で分かると思うし、全員で常に動く訳でもないが俺だとこの人数でも楽勝だ。本名と偽名を持ってるが、あくまで今後の生活に支障が出るから」

「ま、俺は本名でも偽名でも一ちゃんと呼んでも問題無いしな。今後の生活に支障出ちまうぐらいの有名人だ、皆も役職持ちであり大所帯動かせるのも一ちゃんしかいない。事件が起きた時に動ける者同士で連絡を密にして取り合って協力し合えばいいさ。一ちゃん達のように即興連携するような真似はしなくてもいいが、その為の編成でありCB側には通信機や念話出来るから何処に居ようと問題なさそうだ」

「要するに公式で協力し合えるチームって事だ。生活をいきなり変える事など出来んし、俺や朱璃は蒼い翼での仕事が主だから忙しいけどな」

駒王学園のみ兵藤一誠として名乗り、学生気分を楽しみながら学園内で事件が起きてもすぐに対処可能。学生組であるヴァーリ達は駒王学園卒業後、そのまま蒼い翼で就職活動する予定となっている。大学まで行きたいのなら俺もそのまま行くし、学生気分は長期休暇のような感じだから。すると初代が一歩前に出る。

「さての。若いもんで強くなりたい奴はおるかねぇ」

「・・・・っ。それはどういう事でしょうか?」

リアスの質問に初代は口元を笑ます。

「一真様達は別として、お前さん達はこれから儂が一から鍛え直すんでな・・・・CB側の強さは最早次元が違う程のようだからの、悪魔なら最上級悪魔ぐらいの強さに成長してもらわんと結成した意味がないぞぃ。儂が鍛えようとしても逆に負けてしまう、だからここに居る面々で鍛え上げようと言う事じゃ。邪龍は強大な力を持ち合わせてるが、一真様の足を引っ張るような真似は出来ん。CB側の鍛錬みたいな真似はどうかと思うが、死ぬ一歩手前ぐらいまでやろうかのぅ」

「初代、俺らの鍛錬法と余り変わらんと思う。まあ俺らの鍛錬も死ぬ直前だもんな、なあ曹操」

「ああ、死ぬ直前になっても全回復してからの繰り返しだが。お陰で禁手も完成したので文句はない、寧ろ感謝してるぐらいだ」

「我達と似てる鍛錬方法だが、そちら流でもいいし我達が監視役をした地獄を見るかもしれん。邪龍は強大な力を保有してるし、我達だけでも倒せるがお前達では倒せないと思う。何せ我らとお前達では天と地の差だ」

とまあ実際体験した事のあるヴァーリチームと英雄チームだが、鍛錬相手をしたアグニが言う程なのか楽しみである。初代は続きを言おうとしたら、俺らが遮ってしまったので改めて言う。

「恐らくこのチームが機能するのは、今回の邪龍だけじゃなかろうて。将来的にこの世界の外敵になるであろう者に対して迎え撃つ事になるじゃろう、それと一真様の言う異世界に行くかもしれんしのぅ。それについてはどうなんじょい?」

「異世界?ああ外史の事か。それについては俺ら次元パトロール隊が活躍する事になるが、CB側の人間と次元の駒を入れた者なら行き来可能にしといた。だが力は不足してるし、初代が良ければソイツらをぜひ鍛えてもらいたいね」

「初代に一ちゃんの言う通りだが、俺は『D×D』が異形の世界と人間界の『切り札』になるのでは?と想定している。外史へ行き来可能な駒は完成したが、実力不足を行かせる訳ないだろうよ」

「それに儂から言わせれば、お主らはまだまだひよっこ・・・・いんや、雛の癖に外見ばかりが派手に育った歪なもんじゃて。いくらCBから修業させられたからと言っても雛は雛じゃ。CBが居なければ、吸血鬼の時に邪龍はおろか強化した吸血鬼共に負けてたじゃろ。まずは目標として、CBを頼らずテロリスト共を倒せるぐらいの実力を持ってもらわんと困る。全員無駄に力を放出し過ぎじゃい、まずは無駄を無くすとこから始めるかのぅ」

「ついでに力の使い方も頼む、出来る限り俺らを頼らない程度に戦えるぐらいの強さにしてくれ。これがCB総司令官の注文(オーダー)でもあるが、特に神滅具所有者は将来、神クラスとやるかまでは分からん」

「ホッホッホッ、それは難儀な注文じゃのぅ。だがそれぐらい熟せば儂がここに居る意味がない、出来る限り一真様のオーダーに答えようと思う」

俺と初代の会話を聞いていた連中は、将来もしくは未来に起こるかもしれん神クラスと戦えるようにと聞き返していたサイラオーグ。コイツらが思ってる以上に、この世界の覇権を狙ってる神が多いらしい。

俺は神クラスの力を持ち、体力・魔力・スタミナはこの中では頂点と言う程に。精神面も強いからか、消費を無駄にしない為の鍛錬してる。新たな力やアイテムなどの実験もだが、今は大悪党であるリゼヴィムの対応についてと神滅具所有者は生まれた時から課せられている。

『神をも滅ぼす具現。神滅具の登場は神器システムのバグではなく、世界の必要なのだと本来の初代が言ってたな』

『本来の出来事を本流として、俺達が今ここに居るのが支流だったか』

俺と相棒のドライグと話していたが、本来言うセリフがカットされてるので気になってた。今は今後の対策とコイツらの鍛錬について考えねばならんし、ハイブリッド達にはコイツらの監視と鍛錬相手を頼んだ。

私設武装組織ソレスタルビーイング総司令官兼巨大企業蒼い翼本社社長兼CEO、織斑一真は駒王学園の時だけ兵藤一誠と名乗りビジネスネーム零達也は仕事のみ名乗る。またCBのスポンサーは蒼い翼である事は、黒神眷属とブラック・シャークしか知らされてない。記憶共有者にはオプションとして不老不死。

総司令官は一人だけだが副司令官は三人居る。劉零と織斑奏と織斑優斗。CBは黒神眷属メンバー全員とハイブリッド・ピース&カードの者ら、国連軍日本支部第00独立特殊機動部隊ブラック・シャーク。次元パトロール隊は月中基地本部と支部に居て、主に総司令官達のバックアップ。

『D×D』は私設武装組織ソレスタルビーイングの指揮下に入った。

リーダーをデュリオ・ジェズアルド、サブリーダーを孫悟空、技術顧問兼総監督兼グリゴリ総督アザゼル。

サイラオーグ・バアル眷属、シーグヴァイラ・アガレス眷属、リアス・グレモリー眷属、ソーナ・シトリー眷属までが冥界悪魔側。

御使い(ブレイブ・セイント)はグリゼルダ・クァルタ。冥界堕天使側の幾瀬鳶雄、人間であり神滅具『黒刃の狗神(ケイネス・リュカオン)』を所持。

五大龍王からは『黄金龍君』ファーブニル『西海龍童』玉龍『黒邪の龍王』ヴリトラ。 
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