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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十五話 長崎へその六

「本当に」
「そうさせて頂きます、では今朝も」
「朝御飯ですね」
「そちらを楽しみましょう」
「このホテルの朝御飯は」
 何度食べてもだ。
「素晴らしいですね」
「はい、美味しいものをふんだんにですね」
「食べられますから」
「私もいいと思います、ですが」
「ですが?」
「美味しく食べられるのもです」 
 それが出来るのも、というのだ。
「やはりです」
「まずは、ですか」
「健康であってこそです」
「ああ、そうですね」
 本当にその通りだ、どんなものでも美味しく食べられるのもまずは健康であってこそだ。風邪とかをひいてるとそれだけで舌が変わって美味しくなくなる。
「そのことは」
「二日酔いですと」
「もうそれこそ」
 今はすっきりしているけれどだ。
「全然食べられないですね」
「そうですね」
「それだけで」
「ですから」
「まずは健康であることですね」
「そこからです」
 何といってもというのだ。
「美味しく食べられるのも」
「本当にそこからですね」
「ですからお風呂で二日酔いを解消されてよかったです」
「ええ、じゃあ」
「それならですね」
「今朝も美味しく食べられます」
 こうした話をしてだった、僕達は。
 一緒に食堂まで降りた。すると次第に八条荘の皆も降りてきて朝御飯を食べた、その中にはダオさんと小夜子さんもいたけえれど。
 二人共すっきりとした顔でだ、ビュッフェのメニューをお皿の上に乗せていた。僕はその二人のところに来て挨拶をしてから尋ねた。
「お酒は大丈夫?」
「ええ、この通りね」
「すっきりとしています」
 二人共明るい笑顔で答えてくれた。
「起きてすぐにお風呂に入って」
「お酒を抜いてきました」
「だからね」
「大丈夫です」
「それは何よりだね」
 僕も笑顔で応えた。
「僕にしてもね」
「朝起きて死にそうだったでしょ」
「うん」
 実際にそうだった。
「大変だったよ」
「それでもよね」
「うん、朝にお風呂に入ってね」 
 お湯に入って冷水シャワーを浴びてだ。
「すっきりしたよ」
「そうよね」
「それでダオさん達もだね」
「そうよ」
 まさにという返事だった。 
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