| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百十四話 ワインとデザートその十六

「おそらく」
「そうよ、だから明日の朝はね」
 ダオさんもその話をした。
「ダオも二日酔いでしょうね」
「そうだよね」
「じゃあ明日の朝は」
「お風呂かな」
「そこですっきりしないとね」
「そうですね、では明日の朝も」
「一緒に入りましょう」 
 ダオさんは小夜子さんに微笑んで話した。
「そうしましょう」
「それでは」
「朝にお風呂に入ると」
「うん、二日酔いでもね」
 僕もこうダオさんに応えた。
「すっきりするよね」
「そう、二日酔いでもね」
「すっきりするからね」
 そのすっきりする時がまたいい、ただ考えてみると僕はこの夏朝は二日酔い解消でお風呂に入ることが多い。
 そのことも思ってだ、僕はこうも言った。
「この夏恒例だけれどね」
「ああ、朝風呂はね」
「そうだよね」
「ダオも合宿の時はね」
「朝からお風呂だったね」
「入ってたわ、あの時も毎日飲んでたから」
 それでというのだ。
「朝になると頭がガンガンしてね」
「二日酔いでね」
「もうね、起きてその頭でお風呂場に向かって」
「お風呂入ってたんだね」
「そうしてたわ、それでね」
「今もだね」
「今日そうしたし」
 それにというのだ。
「多分明日もね」
「それじゃあ」
「ええ、入って」
 そしてというのだ。
「すっきりするわ」
「そうなるんだね」
「ベトナムじゃこうした時はね」 
 二日酔いのその時はというのだ。
「水風呂とか頭から冷たい水被って」
「それでお酒抜くんだ」
「そうしてたわ、けれどこっちはお風呂ね」
「お湯だね」
「それに浸かってお酒抜くのよね」
「どっちがいいかな」
「ベトナムみたいにいつも暑いとシャワーね」 
 冷たいそれだいうのだ。
「浴びまくってたらそれこそ一気によ」
「お酒も抜けるんだ」
「すっきりするわ、けれどね」
「日本のお風呂もなんだ」
「いいわね、こっちもお酒が抜けて」
 そしてとだ、ダオさんは今も花火を見つつ僕に話してくれた。話してくれながらコップの中のブランデーを美味しそうに飲んでいる。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧