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『記憶』

作者:零那
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『未だ』



後悔だけはしたくない。
自分らしく在りたい。
いつからそう思ったかな。

自分が自分を殺してった。
大事な誰かを失っては嘆き、叫び、荒れ狂った。
すべてが夢だと言って欲しいと願った。

正義感とやらは厄介だ。
感情とやらは厄介だ。
そんなもの無ければ、きっと誰も失ってなどなかった。
立ち向かわず逃げていたら...。
もっと自分を人形にしてたなら...。

いまでも、あの時の皆と夢見た居場所を探してる。
桃源郷なんて本当は無いって解ってるけど...。
誰もが幸せなんて有り得ないだろうけど。
それでも、願ってしまう。

未だに想う、未だに願う。
未だに夢見てしまう。
未だに捜し求めてしまう。

皆で夢見た桃源郷。


 
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