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『記憶』

作者:零那
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『埋葬』



いつまでも変わらずに居て。
そう願いながら思い出す。
無邪気な笑顔だけは、あの頃のままで居て欲しい。

悔しい想い、拳握り締め堪えては爪を立て血を流した。
真夜中、孤独に埋もれ理性が壊れてく。
君の血を流した奴は赦さない。

何度も触れた君の優しい手。
今は暗闇でも、いつか笑える。
そう言って誰より未来を信じてた。
そんな君を攫っといて赦せと言える?

無事を祈るしかない。
せめて生きていてと願うしか...。
さっき言った『またね』が最後だなんて嫌。

変わることなんて望んでない。
いつまでも僕らズットこのまま...
なんて無理って解ってるからこそ、イマが大事だった。

君を見つけだした。
理性なんて無い。
本能のまま突っ込んだ禁止区域。
傷だらけになると解ってた。
それでも君を傷付けた罪は重過ぎたと...。


 
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