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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十一話 お風呂でその四

「僕は」
「よく、ですね」
「そうしています」
 実際にというのだ。
「身体を洗った後は」
「私もです」
「畑中さんもですか」
「はい、身体を洗い」
「それからですね」
「身体を奇麗にして」
 そしてというのだ。
「まずはサウナですね」
「別に何処から入らないといけないとか決まってないですけれど」
「それでもですね」
「何か最初は」
「サウナですね」
「そこでたっぷりと汗をかいて」
 僕もそうしている。
「水風呂で冷やして」
「またサウナですね」
「それからですね」
 二度目のサウナの後で水風呂に入ってまた冷やしてだ。
「お湯ですね」
「そうなりますね」
「ここはスーパー銭湯ですから」
 このことが大きい、やっぱり。
「色々なお風呂もあるので」
「では」
「どのお風呂に入るか楽しみですね」
「私もです」
「ですが最初は」
「サウナにしましょう」
「それでは」
 二人で話してだ、僕達はまずは身体を洗ってそれからサウナに入った。スーパー銭湯のそのサウナに入ると。
 もう空気が違った、むっとした熱気が漂っている。それこそだった。
「サウナですね」
「この熱さが」
「はい、もう入っただけで」
 本当にそれだけでだった。
「汗が滲みそうですね」
「ここに入って」
 そしてだ。
「汗をかきましょう」
「たっぷりと」
「見たところですが」
 僕を見てだ、畑中さんはこうも言ってきた。二人共腰のところにはタオルがある。畑中さんは足の筋肉も見事だ。
「義和様もお酒は」
「はい、自己申告ですが」
「もう大丈夫ですね」
「残ってはいますけれど」
 それでもだ。
「入って悪い位にはです」
「残ってないですね」
「はい」 
 実際に足もしっかりしている、酔っていてもだ。
「大丈夫です」
「それでは」
 僕達はサウナの中に腰掛けた、するとすぐにだった。
 身体に汗が滲んできた、僕はその汗を見て言った。
「すぐにですね」
「汗が出てきましたね」
「はい、何か」
「やはり既に身体が温まっていますので」
「夏で」
「しかも身体を洗っている時に身体も動かしているので」
「だからですね」
「はい」
 それでというのだ。 
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