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夢幻水滸伝

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第七話 夜襲の後でその四

「あれは」
「そやな」
「ああ、人を進んで蹴り飛ばして踏み潰してるわ」
 その巨大な身体を利用してだ。
「普通馬ってああいうことせんで」
「だから神具やからな」
「それでか」
「そや、ああしてや」
「敵を踏み潰して蹴り飛ばしてやな」
「倒してくんや」
 まさに一撃でというのだ。
「主と一緒にな」
「ほな自分もやな」
「ああ、声で驚かせてな」
 実際に声を放ってならず者達を眠らせ動きを止めている、そして。
 他にもだ、鵺は口から超音波や衝撃波を放ちそれでならず者達をまとめて倒していた。直接的にそうもしていた。
 その状況を見てだ、中里は彼にも言った。
「自分も強いな」
「そやろ」
「神具の獣は戦うことも出来るんやな」
「主と一緒にな」
「ほな一緒にやらせてもらうで」
 中里は鵺にあらためて言った。
「敵は二万、やっぱり多いしな」
「多いだけにやな」
「ああ、一緒にやってもらうぜ」
「わかってるわ」
 鵺も快諾で応えた、そして実際にだった。
 その声は口から放つ衝撃波等で中里と共に戦っていた、彼は空と山からの援護を受けてつつ難波と共に戦っていた。
 その中でだ、中里は敵の数がかなり減り混乱に拍車がかかったのを見て言った。
「今やな」
「ああ、次の段階やな」
「法螺貝鳴らしてもらうか」
「それでええと思うわ」
 鵺も賛成だった。
「というか今こそや」
「よし、法螺貝鳴らすんや!」
 山の方に向かって叫んだ、するとだった。
 すぐにまた法螺貝が鳴らされた、するとだった。
 部将達はすぐにだ、それぞれが率いている兵達に言った。
「鉄砲隊、弓矢隊歩きつつ撃ち続けるんや」
「槍隊前に出い」
「そして槍で突き刺して叩くんや」
「そうして攻めるんや」
「ただし抜刀はするな」
「刀で戦うことはするな」
 それは止めろというのだ。
「近寄って戦ったらやられかねんからな」
「そやから槍で攻めるんや」
「山から降りてそうせい」
「空船からの攻撃には巻き込まれるな」
「大将と難波さんの攻撃にもな」
 それにもというのだ。
「ええな、そうしてや」
「わし等も全面攻撃に移るで」
「そして敵を倒していくんや」
「敵の首挙げてくんや」
 こう命じてだ、実際にだった。 
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