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レーヴァティン

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第五話 神殿でその七

「相当に巨大な大陸だ」
「それも幾つもあるか」
「種族も多彩だ」
「人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビット、精霊にな」
「翼人、人魚、魚人、蜥蜴人、蛇人、龍人、蛙人、犬人、猫人、毛人とな」
「本当に多いみたいだな」
「オークやコボルト、ゴブリン、オーガ、トロル、天使に悪魔もいる」
 英雄はそうした種族の名前も出した。
「モンスターの様な種族もな」
「その全てが雑多に暮らしてるって凄いな」
「混ざり合いな」
「どんな世界なんだ」
「興味が出て来た」
 今は海の中にある世界についてとだ、英雄はこうも言った。
「どうもな」
「ああ、俺もだよ」
「魔神を倒しその世界を見たくなった」
「全くだな」
「ではだ」 
「魔神を倒すか」
「何としてもな」
 英雄はその目を光らせていた、その光は言葉にも入っていた。
「そうも思えてきた」
「ここは普通に中世の欧州みたいだけれどな」
「下の世界は様々な文化や文明がある様だ」
「種族以外も雑多か」
「技術もだ」
 文化や文明の中にあるそれもというのだ。
「実に多彩という、ならな」
「観たいな、どんな世界か」
「じゃあ何としてもな」
「魔神を倒すか」
「そうしような」
「そしてだ、この二つの島のこともわかった」
 英雄はこの話もした。
「広くそして多くの町や村もあるが」
「神父さんの言った通りだったな」
「どの島も統一された国はない」
「そうだよな」
「そしてどうもだ」
「この世界に来たのは俺達だけじゃないな」
 久志も言った。
「どうもな」
「他にもいる」
「それも結構な数がな」
「特にこの島に十二人」
「東の島にも十二人な」
「俺達と同じ世界から来た連中がいるらしいな」
「どういった連中だろうな」
 果たしてとだ、久志は英雄に言った。問うたのではなかった。
「一体」
「そこまではわからないな」
「そうだよな、やっぱり」
「情報は聞けなかった、そこまではな」
「それは残念だったな」
「そうだな、しかしそれでもだ」
 彼等の話は聞けなかったがというのだ。
「二つの島や大陸のかなりのことが聞けた」
「それはよかったな」
「このことは覚えておくことだ」
「ああ、これからの為にな」
「そうした意味で有益だった」
「この町で色々聞いてな」
「それも予想以上にな」
 英雄の、というのだ。 
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