夢幻水滸伝
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第五話 出雲へその二
「治安もよくなるし賊を成敗してくれる有り難い人等ってわかってくれてな」
「支持も得られるな」
「そうや、それで他の賊も成敗されるよりってなって」
「どんどん降ってくるな」
「今以上にな」
「ええこと尽くしっちゅうことやな」
「悪い奴等成敗することはな」
政の面から見てもというのだ。
「そもそも腐り果てた悪党なんかおってもしゃあないやろ」
「生きてるだけで害の連中っておるしな」
「そうした連中はおったらあかん」
「そやな、ほな倒してくか」
「ああ、今からな」
「森にも降りたし」
その中に入った、緑の森の中は鬱蒼としており賊だけでなく獣も出そうだった。
「まずはこっそりと進むか」
「ああ、それでやな」
「ちょっと声で全員一箇所に引き寄せる」
「声で?」
「わしの声には妖力があってな」
鵺は自分の力のことも話した。
「人を引き寄せたり恐れさせたり眠らせたり出来る」
「それか自分の力か」
「声を衝撃波みたいに出して攻撃も出来るで」
こうしたことも可能だというのだ。
「音波攻撃とかな」
「随分多彩やな」
「神具やで」
「それやったらか」
「これ位出来るわ」
こう中里に話すのだった。
「わしはな」
「頼りになるのう」
「そやから三十人位やと」
「実は自分一人位でもやな」
「平気や、けど自分もや」
中里もというのだ。
「三十人位何でもないで」
「それ聞いてるけどな」
「二本の刀と神星の力でな」
「三十人はか」
「一騎当千どころか一騎当万はあるな」
その力はというのだ。
「自分一人で戦局決められる位の力があるんや」
「僕ってこの世界やとそんなに強いんか」
「星の奴、特に神星はな」
「ほな星の奴がどれだけおるか」
「これが重要な戦力や」
それのパラメーターになるというのだ。
「ほんまにな」
「そうか、けれど軍勢もやと」
「勿論多いに越したことはない」
その方がというのだ。
「幾ら星の人間でも一人で戦局決められるとは限らん」
「まあそやな」
「戦は一人では出来ん」
決して、というのだ。
「そやからな」
「軍勢も必要か」
「そや、両方あってや」
「戦は出来るんやな」
「そや」
まさにというのだ。
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