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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百七話 朝御飯の後でその十

「ここでね」
「そうするわ」
「そういえば僕も」
 僕自身もだ、チーズフォンデュはこれまで何度か食べたことがある。親父が家で作って食べさせてくれたりもした。
「最近食べてないね」
「じゃあね」
「それならね」
「一緒に食べる?」
「ここで」
「うん、僕でよかったら」
 こう二人に答えた。
「宜しくね」
「よし、じゃあね」
「プールに行って泳いで」
「それで船にも乗って」
「あちこち回ろう」 
 フォンデュを食べるまでにというのだ。
「そうしようね」
「今からね」
「あっ、二人共プールは」
 昨日ジューンさんと水蓮さんに言ったことをだ、僕はここでイタワッチさんとテレサさんに対しても言った。
「お酒飲んだら」
「あっ、よくないわね」
「確かに」
「うん、朝シャンパンが出てたから」
 飲み放題で出ていた、確かに。
「だからね」
「プールに行っても」
「入るべきじゃないのね」
「うん、お酒を飲んでいたら」
 実は僕自身も結構以上に飲んだ、このホテルのシャンパンはとにかく美味しくてついつい朝から何杯も飲んでしまう。
 それでだ、僕自身もこう言った。
「入らないよ」
「入らないっていうと義和も」
「そうするのね」
「飲んだからね」
 二人にも答えた。
「だからね」
「プールには入らないのね」
「そうするの」
「本当に危ないから」
 とにかくお酒を飲んだら水泳はしないことだ、このことはスポーツ全般がそうだけれど冷たい水の中に入る水泳は特にだ。
「大変なことになりかねないから」
「心臓に悪いっていうし」
「それで」
「うん、止めておこう」
 僕自身にも念を押した。
「そうしようね」
「じゃあプールには行っても」
「水着にはなっても」
 イタワッチさんもテレサさんも納得してくれた、二人共こうしたことはちゃんと聞いてくれるので有り難い。八条荘の娘はどの娘もだけれど。
「それだけはね」
「止めておきましょう」
「泳ぐだけじゃないから」
 プールにいて楽しむことはだ。
「そっちを楽しもうね」
「了解、それじゃあ」
「そうするわ」
 二人共頷いてもくれた、こうしてだった。
 僕はイタワッチさん、テレサさんと三人で一緒に楽しむことになった。ホテルを出てまずはプールに向かった。
 僕はトランクスタイプの水着を持っていたのでこれを穿いてプールに出た、そして。
 イタワッチさ、テレサさんと合流したけれど。
 イタワッチさんはバドワイザーの白のワンピースの水着だった、小柄だけれどスタイルがいいのでモデルが着たみたいに似合っていた。  
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