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Blue Rose

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第五十一話 神戸に戻ってその一

                 第五十一話  神戸に戻って
 大学に合格してからは消化試合と言えた、だが優花は卒業までの時間も満喫していた。そのうえでだった。
 クラスメイト達とだ、笑顔で話をしていた。その話はというと。
「じゃあ卒業式終わったらね」
「華奈ちゃんのお家に行ってね」
「卒業パーティーしましょう」
「皆でね」
「ええ、式が終わって学校を出たら」 
 優花も言う。
「皆一旦着替えて」
「そう、華奈ちゃんのお家に行ってね」
「そこでパーティーよ」
「それぞれお菓子やジュース持って行って」
「オードブルやお酒もね」
「お酒は内緒だけれど」
「持って行きましょう」
「ええ、それならね」
 優花は酒もと聞いて笑顔で言った。
「私ワイン持って行くわよ」
「じゃあ私も」
「私もワイン持って行くわね」
「やっぱりお祝いはワインよね」
「ワインがいいわよね」
「そう、シャンパンが一番だと思うけれど」
 優花はクラスメイト達に自分の知識から話した。
「普通のワインに比べて高いから」
「そういえばそうね」
 家が酒屋の娘が優花の言葉に応えた。
「シャンパンって高いわよね」
「そうでしょ」
「何かね」
「それが問題なの」
 シャンパンのというのだ。
「皆パーティーの時は飲むつもりでしょ」
「やっぱりね」
「日が日だからね」
「そうするわ」
「絶対にね」
「酔い潰れるまで飲むにはシャンパンは高いから」
 だからだというのだ。
「ワインの方がいいと思うわ、だからね」
「それでなのね」
「ワインにしてなの」
「皆で飲むの」
「それも沢山」
「それがいいと思うわ、シャンパンを沢山買ったらお金もかかるし」
 お金がないと多く飲めない、このことは言うまでもない。
「普通のワインの方がいいわ、それにね」
「それに?」
「それにっていうと?」
「ワインも色々で。安めでも甘口だとね」
 そうしたワインならというのだ。
「飲みやすいから」
「じゃあ甘口のワインを」
「それを買えばいいのね」
「甘口のワインを買って」
「それで飲むのね」
「そうしたらいいと思うわ、あとよかったらお料理もして」
 買って持って行くだけでなくというのだ。
「持って行ってもいいんじゃ」
「そうね、お菓子なりオードブルなり」
「作ったものを持って行ってね」
「そして皆で食べるのもいいわね」
「そうしても」
「そうでしょ、とにかくパーティーはね」
 卒業式の後のそれはというのだ。
「仲良く楽しくね」
「やりましょうね」
「卒業したら皆離れ離れだけれど」
「それでもね」
「お祝いに楽しみましょう」
「ええ、私は卒業したら」
 自分のこともだ、優花は話した。 
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