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夢幻水滸伝

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第三話 都へその八

「むしろ人を向けなあかん先が多くてな」
「仕事ない人がいてるとか」
「困るわ、軍隊も徴兵制やないけどそれなりの数必要やし」
「数もかいな」
「武士に足軽な、忍者に僧兵もおるわ」 
 ここの兵達にはというのだ。
「武器は刀に槍、弓矢に鉄砲でや」
「戦国時代やな」
「今は鉄砲どんどん造ってるんや」
「鉄砲かいな」
「空船、空飛ぶ船と海を進む船もよおさん造ってるし」
「軍隊に備えてかいな」
「十五万程の軍隊があるわ」 
 綾乃は軍隊の規模も話した。
「日本では第一や、けどな」
「それでも油断は出来んな」
「周りにも敵が多いしな」
「それぞれに兵を振り分けてるんやな」
「今はな」
 そうしているというのだ。
「中々しんどい状況やねん」
「東海、北陸、山陽、四国とか」
「兵力を振り分けてるし。あと国内の治安もあるし」
「山陰進出もあるし」
「とにかく軍も足りへんで困ってるねん」
「それで僕もちょっとアイディア考えてるねん」
 芥川は軍師として述べた。
「その話もちょっと朝廷に戻って話をするで」
「星の面々も集めてやな」
「そこで自分を皆に紹介するな」
「ああ、頼むな」
「ちなみに自分神星やさかい綾乃ちゃん、僕と同格や」
 そうした扱いになるというのだ。
「席次は二番目やな」
「二番目?」
「そや、二番目や」
「自分より上かいな」
「僕の星は自分の星より順位が下やねん」
 同じ神星でもというのだ。
「自分は神勇星、僕は神捷星でな」
「神勇星の方が順位が上やからか」
「自分は二位になるわ」
「ここのナンバーツーや」
「そや、大将軍か元帥で軍務大臣やな。ただ星の順位はそれでもな」
「それでも?」
「国の役職では四番目か」
 そうなるというのだ。
「元首の綾乃ちゃん、宰相、それで副宰相でしかも治部とか刑部とかやってる僕がおるさかいな」
「僕はそっちやと四番か」
「まあ兵部やな」
「軍事大臣やな」
「そうなるわ、ちなみに宰相は天星の奴や」
「そいつが綾乃ちゃん助けてこの国の政治やってるんか」
「そっちの天才て言うてもええ」
 宰相はというのだ。
「そいつにも会ってもらうで」
「ほなな」
「よし、今から朝廷に入る」
 目の前に木製の宮殿が見えてきた、天守等はなく平安時代の日本の御所をそのまま再現した様な木造のものだった。
「あそこにな」
「今からやな」
「もう皆集まってるで」 
 この勢力の星の者達はというのだ。 
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