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Blue Rose

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第四十九話 受験の後でその十

「いいわね」
「うん、それじゃあ」
「お酒も飲まないでね」 
 それでというのだ。
「休んでね」
「そうするわね、本当に」
「じゃあ今日はお家にいてね」
「そうするわね、休むわ」
「お昼はどうするの?」 
 優子はこのことも問うた。
「それで」
「何かあるかしら」
「ええ、インスタントラーメンでもパスタでもね」
「パスタあるのね」
「スパゲティがね」
 このパスタがというのだ。
「マカロニは夜に使うから置いておいてね」
「マカロニもあるの」
「ええ、けれど夜はグラタンも作るから」
 マカロニグラタン、それをというのだ。
「だから使わないでね」
「スパゲティね」
「オリーブオイルと大蒜もあるから」
 パスタには欠かせない、優子も優花もパスタにはこの二つを絶対に欠かさない。それで優子も今言ったのだ。
「それにソースは缶詰でミートソースがあるわ」
「じゃあ」
「お昼はね」
「私で作るわ」
「火傷しない様に気をつけてね」
 そこは用心してというのだ。
「いいわね」
「ええ、そうするわ」
「あと粉チーズもあるから」
 それもというのだ。
「食べる時にはかけてね」
「何でもあるわね」
「パスタにチーズはね」
「最高の組み合わせよね」
「だからね」
 それでというのだ。
「使ってね」
「それじゃあね」
「今日も勤務頑張ってきてね」
「あら、私のことを言うの」
「言ったら駄目?」
「駄目じゃないけれど」
 優花の気遣いにね、優子は嬉しくなって言ったのだ。
「有り難う、いつも通りね」
「私はっていうのね」
「大事な時でも自分を気遣える」
 それがというのだ。
「貴女らしいわね」
「それがいいの」
「とてもね、その気持ちが嬉しいわ」
 心からだ、優子はこの言葉を出した。
「じゃあ私も気をつけてね」
「事故とかに」
「頑張ってくるわね」
「そうしてね、通勤の時もお仕事の時も」
「そうしてくるわね、それで帰ったら」
「ステーキとカツね」
「サラダとグラタン、スープもあるから」
 そうしたものもというのだ。
「ご馳走沢山作るから」
「それを楽しみにして」
「待っていてね、あと食べたら」
 そのご馳走をというのだ。 
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