ヘタリア学園
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第六千二百十話 男女文字
第六千二百十話 男女文字
香港は谷崎潤一郎の鍵を読んで日本に言いました。
「旦那さんの日記が物凄く読みにくい的な」
「片仮名だからですね」
「瘋癲老人日記といい」
この作品もというのです。
「物凄く読みにくい的な」
「昔は男の人の文字はそちらでした」
「そうだった的な」
「ですから土佐日記は異色作でした」
紀貫之さんの作品です。
「平仮名で書いていたので」
「男の人が的な」
「はい、本当に長い間です」
それこそ谷崎潤一郎さんの頃までです。
「文字は性別で分けられていました」
「面白い的な」
それを聞いて素直に言った香港でした。
「読みにくくても的な」
「慣れるまでが大変です」
とにかくそこまでが大変です、人間ネイティブスピーカーでも慣れない文字には苦労するものですので。
第六千二百十話 完
2017・3・31
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