夢幻水滸伝
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第二話 世界の仕組みその十一
「そうするんやな」
「世界の危機が何かはわからんけどな」
それでもというのだ。
「そうなるんやな」
「まあその前に星同士で争ってるからそれで世界が崩壊したら本末転倒やしな」
「それは言えるな」
「どの星もかなりの力があって神具の力もな」
「強いからか」
「星の奴、特に神具を使うとな」
芥川は自分達のことをさらに話した。
「一軍に匹敵する力を持ってる」
「一軍か」
「力を発揮すれば一軍以上や」
そこまでの力を発揮するというのだ。
「特に僕等神星は一人で十万二十万や」
「戦略兵器やな」
「綾乃ちゃんなんか一気に何万もの軍勢の怪我を癒やせられるんやで」
「何万!?」
「そや、何万や」
「そんなん戦局一気に変わるわ」
芥川の言葉にだ、中里は微笑んでいる綾乃を横目で見て突っ込みを入れた。
「何万もの軍勢の体力が回復したら」
「そやろ、そやからや」
「神星の奴は戦略兵器か」
「そうなる、しかも僕等は人間や」
「人間?」
「人間は絶対に完成せん生きものや」
中里にだ、芥川は笑って言った。
「永遠にな」
「それはつまり」
「そや、完成せんってことはな」
「何処までもやな」
「成長していくんや」
完全がない、それは即ちそれだというのだ。
「そやろ」
「ああ、そう言われるとな」
「それが人間や、神様は完成されてて究極の高みにあるけどな」
「人間は果てしなくか」
「強く賢くなれるからな」
「僕等星の連中はどんどん強くなる」
「勿論元からこの世界におる連中もな」
彼等もというのだ。
「そうなってくんや」
「何処までも強くなるか」
「そういうこっちゃ」
「ほな天、地、人の星の連中も」
「どんどん強くなるで、神具もな」
「神具もか」
「使えば使う程な」
自分の手裏剣、独特の形をしたその神具を出したうえでだ。芥川は中里に話した。
「強くなってくねん」
「神具もさらにか」
「レベルが上がるって思ってええわ」
「人間も神具も」
「どっちもな、つまり星の人間は誰でも戦略兵器になれる」
「神具と一緒に」
「そやからうちの陣営にいる面々も巨人や龍は平気で倒せる」
そうした強力な存在にもというのだ。
「それだけの強さになってるわ」
「巨人とか龍もか」
「龍は倒してもこちらに引き寄せられるけどや」
それでもという言葉だった。
「巨人はちゃうで」
「連中はか」
「絶対に降らんし暴れるだけや」
「そのでかい図体でか」
「とにかくどうにもならん連中やからな」
「倒すしかないか」
「あと復活の術も効かん」
巨人達にはというのだ。
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