八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百五話 夜になってその四
「凄くいい場所なんです」
「花火があって」
「夜景もです」
こちらの話もした。
「凄いですから」
「それじゃあ」
「そちらもお楽しみ下さい」
「わかったわ」
「本当にこの世とは思えない位に」
「奇麗なの」
「そうした場所です」
僕はチェチーリアさんに自分が見たものを話した。
「本当に」
「それじゃあ」
「それと」
僕はさらに話した。
「若し朝お酒が残っていたら」
「その時は」
「ホテルのお風呂も奇麗で入りやすいので」
しかもトイレと同じ部屋になっているユニットでもない、どうも僕はこのユニットになっているのが苦手なのでこのことも嬉しい。
「そちらもです」
「楽しんでいいので」
「お酒を抜きながら」
二日酔いを解消しつつだ。
「楽しまれて下さい」
「それじゃあ」
「お風呂もいい場所です」
ホテルのそこもだ。
「あとスーパー銭湯もあります」
「ハウステンボスには」
「はい、そちらも」
何とそうした場所もあるのだ。
「ですから」
「お風呂も」
「楽しまれて下さい」
「何でもある場所なのね」
「勿論サウナもあります」
そのスーパー銭湯の中にはだ。
「他にも色々な場所が」
「そうしたことも楽しめるとは」
マルヤムさんも言う。
「素晴らしい場所でござるな」
「本当にそうだよね」
「全くでござる、ただ」
「ただ?」
「今は止めるべきでござるな」
「お酒飲んだからね」
それもワイン三本もだ、そこまで飲むとだ。
「それでお風呂に入ることはね」
「身体によくないでござるな」
「特に心臓にね」
「とりわけサウナにはでござるな」
「入ったらいけないよ」
何でもある国で泥酔してサウナに入った人が隣にいた人に噛み付いたことがあったらしい、蒲鉾か何かと間違えて。
「それこそ」
「そうでござるな」
「だからね」
「今は、でござるな」
「うん、朝にね」
入るべきだ。
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