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もう一人の劣等生

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九校戦

さて季節は移り九校戦の時期がやってきた。
俺と深雪の仲は相変わらず良好だ。
深雪は九校戦のメンバーに、達也はエンジニアにそれぞれ選ばれた。
俺は相変わらずフリーだ。
「深雪、九校戦のメンバーに選らばれておめでとう」
『ありがとうございます』
「気合を入れて応援に行くからな」
『楽しみにしてます、私は刃更さんの為に頑張ります』
長話をしてデジホンを切る。

*****
九校戦 

俺は予約してあったホテルにチェックインした。
深雪たちはセレモニーがあるらしく別行動だ。
実は俺は九校戦にはあまり興味がない、ただ深雪が出るから応援に来ただけだ。
エリカやレオ達も応援に来ているので一緒に見ることにした。
吉田君とも友達になった、なんでも昔は神童と呼ばれていたらしい。

新人戦の女子ピラーズブレークが始まったもちろん深雪の応援をする、こちらを見つけて微笑んでくれた。
結果は深雪の圧勝だった、相手の子が少し可哀相なくらいだった。
深雪はミラージュバットにも出るらしい。
結局ピラーズブレークは深雪の優勝で終わった。
その夜ホテルで深雪と二人で優勝を祝った。
「優勝おめでとう」
『ありがとうございます、これも刃更さんの応援のおかげです』
「いやいや深雪の実力だよさすがだね」
『刃更さんも本来「深雪っ」すいません軽率でした』
「いやいいよただ、いい加減あの事は忘れようお互いに」
「そういえば達也はどうしてる?」
『お兄様はCADの調整に追われてますわ』
「そうか、大変だな~」
『刃更さんはどうされているんですか』
「俺はエリカ達と一緒に行動してる」
急に部屋の温度が下がりだした。
『へーずいぶんと、エリカと仲が良いんですね』
「ちょっとまって、レオたちも一緒だから落ち着け」
部屋の温度が戻っていくどうやら落ち着いたようだ。
『浮気は許しませんよ』
「してない、してないから」
「それより、深雪の方こそ三校の一条だっけ、あいつに声かけられてたじゃないか」
『それは、無視するわけにも参りませんし、仕方なかったんです』
「じゃあお互い様って事で」
『はい』
「明日も早いだろうからこの辺で」
『はいでは』
さあ寝ようかな



 
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