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もう一人の劣等生

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婚約

さて早いものでもう退院の日が来た。

入院して母さんにはめちゃくちゃ怒られた。
深雪は時間が許す限り毎日見舞いに来てくれた、あのシスコンおっと間違えた、達也は一度来ただけだった。
ただ、深雪が来てくれるのは嬉しいんだが母さんに接触は控えるように言われてたのに大丈夫だろうか?

今日は平日だから誰も退院祝いには来てくれない。
取り敢えず部屋に帰る事にする。

*****
部屋

帰り着くと丁度デジホンが鳴った、葉山さんからだった。
「はい、刃更です、はい・・はい伺います、では今からすぐ・・はい、では」
内容は母さんが呼んでいるから四葉本家に来て欲しいとの事だった。
迎えの車が来たので乗って移動するやる事もないので寝ることにした。

*****

四葉本家

『刃更様着きましたよ、起きてください』
運転手に起こされた。
本邸に入ると母さんの書斎に通された。
『あら、刃更さんいらっしゃい、退院おめでとう』
笑顔が怖い、しかし、我が母親ながら本当に若く見える。
「用件はなんですか?」多分、深雪のことだと思う。
精一杯冷静を装って聞く。
『言われなくってもわかってるのじゃなくて』
「もしかして深雪の事ですか?」
『もしかしなくてもそうよ、あれほ接触は控えるように言ってたのにどういうつもりですか』
「正直にぶっちゃけると俺は、深雪が好きだから会いたいと思うんだ」
『そうですか、ではしかたがないですね、あなた深雪さんと婚約しなさいな』
えっ、いきなりの急展開なんですが?
「行き成りどう言う事ですか」
『正式に婚約するのならお付き合いを許すといっているんですよ』
「俺はそれでもいいけど、深雪と達也がどう言うか」
『深雪さんは昨日のうちにOKもらってますよ、達也さんは気にしなくても大丈夫でしょう、では今夜のうちに婚約発表してしまいますのでいいですね』
「わかりました、それでお願いします」
こうして俺と深雪は婚約する事となった。

*****

翌日学校に行くと大騒ぎになっていた、俺と深雪の婚約が発表されたからだ。
深雪のファンの奴らから殺意のこもった視線を向けられる。
深雪が居たので話しかける
「深雪良かったのか?」
『ええ刃更さんと一緒に居られるのなら構いません』
「達也はなんていっている?」
『お兄様は好きにしたらいいと』
「そうかじゃあこれからよろしく」
『はいこちらこそ』
こうして深雪と一高公認のカップルになった。




 
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