八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百話 旅行の前にその九
「何で海自さん黒なの?」
「それだね」
「それがわからないけれど」
「あれ最初は青だったらしいよ」
「そうなの」
「ネイブーブルーっていう色あるよね」
「あの凄く濃い青ね」
美沙さんもネイビーブルーは知っていた、この色について。
「あの色だったの」
「それが次第になんだ」
「黒になったの」
「色が濃くなってね」
「そうなのね」
「世界のどの海軍でもそうだよ」
「黒い軍服なの」
「それで大体ブレザーなんだ」
陸自さんと空自さんもブレザーだけれど海自さんのそれとは少し形が違っている。
「イタリア海軍からそうなったらしいよ」
「イタリア?」
「そう、イタリア」
「あの国からね」
「あっ、弱いって思った?」
「だってイタリアってスポーツは強いけれど」
サッカーとかだ、美沙さんも応えた。
「それでもでしょ」
「戦争自体はね」
「弱いでしょ」
ここではっきり言った美沙さんだった。
「あの国は」
「まあそうだけれどね」
「あのブレザーはイタリア軍からなの」
「そうなんだ、日本も自衛隊になってからブレザーになったんだ」
「海軍の時は詰襟だったわね」
美沙さんはこのことについても言った。
「そういえば」
「何もかもが黒のね」
「それで夏は白の詰襟」
「白ランだね」
「あれは今でも着てるわよね」
「滅多に着ないって言ってたね」
「普段は半袖の制服で」
「あの服は滅多に、らしいよ」
所謂白ランだ、大昔の不良の人達で着ていた人達もいたらしいけれどとにかく汚れがすぐに目立って大変らしい。
「着ないみたいだよ」
「今はそうなのね」
「うん、けれど陸自さんはそうした服着ないね」
「制服自体あまり着てなくない?」
「作業服か迷彩服で」
「そうした服でね」
「北海道じゃそうなんだ」
「あの人達いつも身体動かしてるから」
だからだというのだ。
「そうした服をやたら見たわ」
「そうだったんだ」
「それでいつも訓練しててトレーニングもしてるから」
「身体つきいいんだね」
「レスラーみたいな人結構見たわ」
陸自さんの人達はというのだ。
「北海道でね」
「陸自さんはそうなんだね」
「そう、陸自さん肉体労働だから」
「それ専門だから」
「身体つきもいいのよ」
「そうした人ばかりだね」
「あたしは北海道でその人見てたのよ」
まさにというのだ。
「ずっとね、海自さんや空自さんは。空自さんは見たけれど」
「海自さんはあまりだったんだ」
「そう、北海道ではね」
「成程ね」
「けれどこっちの学校は海自さんね」
「八条グループは海軍さんの仕事してたからね」
靴とかも入れていたらしい、そして兵器も製造していた。
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