ドリトル先生と沖縄の蛇達
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第十幕その六
「いや、本島にですね」
「すぐですね」
「すぐに着きましたね」
「はい」
飛行機が苦手ということは隠してお二人に答えます。
「やはり便利ですね」
「ですから飛行機が普及してです」
「沖縄の行き来は楽になりました」
「それぞれの島のそれが」
「かなり」
「そうですね、ヘリコプターもありますし」
こちらの空を飛ぶ乗りものもです。
「あって何よりです」
「特にヘリコプターですね」
先生はこちらについてさらに言います。
「こちらが」
「はい、海難事故もありますが」
「そうした時にも」
「ヘリコプターがありますと」
真喜志さんは先生にはっきりと答えます。
「飛行機以上に楽にです」
「捜索や救助も出来ますね」
「ホバリングしたり」
空中で停まった状態で飛ぶことです。
「真横や真上に真下、後ろにも飛べます」
「ハチドリみたいに」
「はい、ですから」
「救助もですね」
「容易ですし」
海で困っている人達を探すこともです。
「本当にです」
「ヘリコプターは役に立ちますね」
「時と場合によりますが飛行機よりもです」
むしろというのです。
「役に立ちます」
「そうですね」
「我が国は飛行艇もありますが」
「海上自衛隊の」
「そうです、あれも役に立ちます」
機体の底が特別製で海の上にも降りることが出来るのです、そうして海の上で遭難している人達を救出したりするのです。
「とても」
「そうですね」
「ですから」
それでというのです。
「飛行艇があることも」
「いいことですね」
「そうです、そして何といっても」
「ヘリコプターですね」
「まさに沖縄の為にあるものです」
こうまで言うのでした。
「有り難いものです」
「まことにそうですね」
先制も笑顔で応えます。
「まさに文明の利器です」
「ヘリコプターもまた」
「先生はヘリコプターもお好きなのですね」
「はい、素晴らしいものだと思います」
実は乗ることは苦手ということは隠してのお返事です。
「沖縄にとっては特に」
「本当に飛行機よりも」
「そうですね」
「自衛隊でも民間でもよく使っていますね」
「便利なので」
とかくです。
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