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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第十幕その五

「じゃあ先生おかわりしてね」
「カツカレーの方も」
「僕達もそうするし」
「それぞれのカレー楽しむから」
「そうしようね、皆で」
 先生も皆に笑顔で応えます。
「今晩はカレーだよ」
「そうだね」
「沖縄でもカレーが食べられるんだね」
「いやあ、やっぱり日本だね」
「カレーが食べられるなんてね」
「カレーはイギリスにもあるけれど」
 それでもと言う先生でした。
「日本のカレーは独特なんだよね」
「どんどん食べて下さいね」
「カツカレーの方も」
「今日はカレーを楽しみましょう」
「皆で」
 安座間さんと真喜志さんも笑顔で言ってでした、そうして。
 先生はこの夜はカレーをお腹一杯食べました、ただカレーとお酒は合わないのでそちらは飲みませんでした。そして。 
 次の日も朝早くにでした、先生達は本島を後にしました。今日行く場所は。
「奄美大島ですね」
「はい、そちらです」
「今から向かいます」
 先生に安座間さんと真喜志さんがお話します、もう飛行機の中に動物の皆と一緒に乗り込んでいてお空を飛んでいます。
「もう飛行機ですとすぐです」
「一瞬ですから」
「飛行機で島まで行って」
「すぐに」
「森に入ってですね」
 先生も応えます。
「それで、ですね」
「そうです、ヒヤンです」
「今日はヒヤンです」
「あの蛇に会いに行きます」
「保護をする為に」
「そうですね、一昨日と昨日はハイに会って」
 そしてでした。
「今日はですね」
「ヒヤンです」
「もう一方の蛇です」
「幻の蛇にです」
「今日も会えます」
「楽しみです」
 子供の様に目をキラキラとさせてです、先生は言いました。
「今日も」
「そうですね、ただ」
「普通にやりますと見付けることすらです」
「本当に難しいです」
「そうした蛇です」
 ヒヤンもまた、というのです。
「ですから」
「先生には今日もです」
「生きものと話してもらいます」
「そうしてもらいますので」
「お願いします」
「はい」
 先生は安座間さんと真喜志さんに笑顔で応えました。
「それでは」
「宜しくお願いしますね」
「今日も」
「及ばずながら」
 そうさせてもらうとです、先生は飛行機の中で笑顔で応えました。そのうえでその奄美大島に向かうのでした。 
 飛行機ですから島まですぐでした、沖縄本島と奄美大島は渡嘉敷島や久米島よりもずっと離れていますが。
 先生は空港に着いてです、青空を見つつ言いました。 
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