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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第七幕その八

 パイナップルやオレンジにはシロップがかけられています、先生はクッキーからケーキ、そのフルーツまで見て言うのでした。
「こうした感じですね」
「アメリカのですね」
「ティーセットですね」
「こちらは如何でしょうか」
「はい、実は日本に来てから」
 笑顔でお話する先生でした。
「レモンティーも飲む様になりまして」
「こうしたアメリカの色が強いセットもですね」
「食べる様になりました、和風や中国風のセットもです」
「そちらもですか」
「楽しむ様になりました」
「では日本のお茶や中国茶も」
「楽しんでいます」
 こう答えた先生でした。
「今は」
「そうなのですね」
「はい、美味しいですね」 
 先生はにこりと笑って安座間さんに言いました。
「どのセットも、ただ僕はお茶派でして」
「コーヒーは、ですね」
「口にしないです」
「イギリスでもですか」
「イギリスでもコーヒーを飲む人はいますが」
 それでもというのです。
「僕はお茶派です」
「ミルクティーやレモンティーで」
「日本のお茶や中国茶です」
「そうですか」
「沖縄のお茶もいいですね」
 にこりと笑ってです、先生は今いる場所のお茶についてもお話しました。
「こちらも」
「美味しいですよね」
「はい、とても」
「では沖縄のティーセットも」
「一度楽しみました」
「ではヒヤンやハイを探す時も」
「楽しみたいですね」
 明日からもというのです。
「是非」
「そうですか」
「そうさせてもらいます」 
 こう言ってでした、そのうえで。
 先生達はミルクティーとアメリカのカラーが強いセットを楽しみました。安座間さんはその中で明日からのこともお話しました。
 ヒヤンについてです、先生も言うのでした。
「実はこの目で見たことは」
「ないですね」
「図鑑で見ただけです」
「とにかく珍しい蛇ですから」
「沖縄の人でも見た人が少ない程の」
「はい、島の人達でもです」
 ヒヤンやハイがいるその島に住んでいる人達でもというのです。
「見た人は少ないです」
「本当に稀少な蛇ですね」
「そうですから」
 それでというのです。
「実は私もです」
「安座間さんもですか」
「見たことはないです」
 こうお話するのでした。
「果たして見付かるかどうか」
「そこまで、ですね」
「野生のヒヤンやハイは」
「ううん、そうですか」
「見たこともないので」
「本当に稀少な蛇ですね」
「全体の個体数は間違いなく少ないです」
「島の中でも」
「そうです」
 こう言うのでした。 
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