| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『Blame』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『Spring』



春の突風に攫われるピンクの絨毯。
厳しい岐路に立つ今、穏やかな景色など要らないと。
別れを惜しむなんて事も赦されない。

失ったものが在り過ぎて絶望が何なのか解らなくなった。
いつまでも抗う。
戻りたいなんて考えない。
いつか取り返すから。
色褪せる事ない思い出を抱えてく。

ぼんやり見えた星に何故かチカラをもらえた気がした。
青になった信号を見て強く誓った。
もう過ちは繰り返さないと。

不変なんて有り得ないけど、其れでも変わらないものは在ると信じてる。

あの時あの瞬間、出逢った奇跡や歩んで来た軌跡。
誰にも塗り替えられないから。

幕が降りたわけじゃない。
終焉なわけじゃない。
むしろ此処からまたはじまる。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧