| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第7章 大魔闘演武編
  大魔闘演武、決着!!!!

一方、大会の方では・・・



「滅神魔法・・・シェリアと同じか。
 さらに地の滅竜魔法の魔水晶(ラクリマ)まであるとは・・・。」

ジュラさんはそう言う。

「・・・さっきも言ったが・・・諦めろ・・・
 相性が・・・悪い・・・。」

「なら私も、殺気と同じことを言おう。
 相性など関係ない。強い理念を持つ者が勝つ。」

2人はそう言い、構える。





ズドドドーーーン!!!






「・・・ん?」

「む?」

誰か2人が戦闘中であるか、この場所についてしまった。
初代の計算が間違っていなかったら・・・その誰かは・・・

「思った通り、アツイ奴だ。」

「でけー口たたいてたワリには、こんなモンか?」

やっぱり、ラクサスさん!!
相手はやっぱり、あのオルガって人だな。

「さぁて・・・どうかな?」

「フン。」

「・・・おい・・・オルガ・・・。」

「!ガルーザ!」

「!?」

2人がようやく、ジュラさん達の存在に気づく。

「・・・邪魔だ・・・別で・・・やれ・・・。」

「やっぱ、お嬢の命令で、聖十のジュラをか・・・。」

オルガって人は、ジュラさんを見る。

「(これぐらいなら・・・)」

ジュラさんを見て、笑ってる?

「どく前によう、聖十のジュラさんよォ、
 あんたの本気っての、見ておきたいねぇ。」

「む。」

「・・・おい・・・!」

「こいつを受け止める度胸はあるかい?」

「(この人まさか・・・!?)」


パキパキパキパキパキ・・・!!!


両手に黒い雷をため込んでいる・・・!

「どうだい聖十の魔導士!!!防ぎ切れるかい?」

「・・・オルガ・・・邪魔を・・・するな・・・!!!!」

ガルーザって人は止めようとしているが、
やめる気がないな、この人!

「雷神の荷電粒子砲!!!!」

両手から黒い雷の塊をジュラさんに向かって放った。


























ドンッ!!!!




しかし、ジュラさんはそれをかわして、オルガって人を殴った。

「・・・愚かな・・・。」

ガルーザって人はそう言った。

「思い出したぞ。お主は確か、一日目の試合・・・
 一撃で終わらせたな。」

1日目の試合がどうなったのかは俺は詳しく知らないが、
ジュラさんはそう言うのだった。


蛇姫の鱗(ラミアスケイル) 49P⇒50P


『せ・・・剣咬の虎(セイバートゥース)のオルガ!!まさかの一撃で終了!!?
 こんな状況でも、聖十のジュラ、恐るべし!!!!
 だが、ガルーザ選手は無傷!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)のラクサス!
 この状況でどうなるのか!!?』

チャパティさんがそう言う。


「・・・オルガ・・・余計な事を・・・。」

「・・・・・・。」

ガルーザって人はそう言っており、
ラクサスさんはまだ少し、唖然となっていたが、すぐに切り替えをする。

「・・・纏めて・・・来い・・・すぐに・・・終わらす・・・。」

ガルーザって人はそう言い、構える。

「ガイヤドライブ。」

そう言うと、茶色いオーラを纏った。

「こいつも、魔力増幅か・・・。」

ラクサスさんがそう言う。

「ガイヤ・ミサイル!!!!」

数個の岩が現れ、ジュラさんとラクサスさんに向かって放たれた。

「岩鉄壁!!!」

ジュラさんは魔法で土を出し、防御した。

「くっ!(何とかしねえと・・・!!!)」

ラクサスさんも急いうでかわそうとするが・・・ギリギリだ!





























妖精の球(フェアリースフィア)!!!」

「!?」

俺は仕方なく、妖精の球(フェアリースフィア)でラクサスさんを守った。

「コージ!」

「すみません。勝手にやってしまいました・・・。」

俺はラクサスさんに謝罪をした。
ラクサスさんだったらかわせたかもしれないが、
正直ギリギリでした・・・。

「・・・いや、いい。助かった。」

ラクサスさんは俺に礼を言った。

「・・・また・・・増えた・・・。」

「お主であるか。」

『おおっと!今度はコージが乱入か!!?』

俺の登場にそれぞれ思った事を言うのだった。

「ラクサスさん・・・この状況、どうします?」

俺はそう尋ね、妖精の球(フェアリースフィア)を解除した。

「・・・・・・俺のやりたい相手がいる。」

「では、俺はもう1人を。」

決まったみたいだ。ラクサスさんがやりたい相手、それは・・・




































「私とか?」

「ああ。」

ジュラさんとだった。























「では、俺はあんたを相手にするよ。」

「・・・邪魔だ・・・どけ・・・お前など・・・
 相手に・・・ならん・・・。」

「それは戦って見ないとわかりませんよ?」

俺はこのガルーザって人と戦う事となった。

「(ん!?)」

俺はある魔力を感じ取った。

「(何だ・・・この邪悪な感じは・・・!?
 ゼレフではないけど・・・あっちは・・・
 確かガジルさんがローグって人と戦う予定のある方だが・・・。)」

俺はゼレフとは違う怪しい魔力を感じ取った。

「(気になるが・・・ここを離れる訳にはいかないな。
 早く終わらせよう!!!!)」

俺は心の中でそう決めるのだった。


















「まだ彼との決着をつけぬままになってしまったが、
 私はお主とは一度・・・拳を交えてみたかった。
 かのマカロフ殿の・・・」

「おっと、その先は言うな。
 ここに立っているのは、エレェ称号背負ったオッサンでも、
 誰かの孫でもねえ・・・」

























「ただの、2匹の男だ。」

「よい眼だ。」

ラクサスは羽織っていた上着を脱ぎ捨て、ワイシャツ一枚になり、
ジュラの方を睨む。ジュラはそれを見て、どこか嬉しそうだった。


ヒュオオオオオ・・・


静かに風が吹き付け、止む。

「!」

先に動いたのはラクサスだった。雷を纏い、接近する。

「・・・。」

ジュラは手を合わせ・・・

















ゴッ!!!














手刀でラクサスを攻撃した。
ラクサスは直撃を受け、地面にめり込まれた。

『ま・・・またしても一撃・・・』

『言葉も出ないねぇ・・・』

『・・・すごいペポ。』

『キャラ設定・・・間違えてますよ・・・。』

実況者達はそう言うのだった。

「世の中、上には上がおる。」

ジュラは倒れているラクサスに向かってそう言った。

「それはよく知ってる。」

「!」

ラクサスの声にジュラは驚く。

「だがたまには下も見るもんだぜ。」























「そいつはすぐ足元にいるかも知れねぇ!!」

ラクサスは雷を纏った拳で、ジュラに攻撃をした。


ドガッ!!!!


拳はジュラの顎に当たった。























一方、コージは・・・



「・・・終わりだ・・・。」

「!!!」

さっきの魔力が気になり、少し気がそれていた為、
ガルーザって人が、俺の目の前にいた事に俺は気づくのが少し遅かった。

「地竜の鉄拳!!!!」

固めた土を纏った拳が俺に襲い掛かった。


ズドォン!!!


「・・・っ!?」

「あっぶない・・・!」

俺はギリギリで防いだ。

「かなりの・・・拳ですね・・・!!!」

俺はそのまま押す。

「ぬぅ・・・!」

「(今だ!!)光竜の鉄拳!!!!」

俺は光を纏った拳で攻撃をした。

「ならば・・・!地神の、剛連拳!!!!」

「白魔光竜拳!!!!」

地竜から地神に変え、黒い土を纏った拳で連続で攻撃をするように、
俺に襲い掛かってきたので、俺も光を纏った拳を連続で放った。


ズドドドドドドドドド!!!!ドーーーーン!!!


「ぬぅ・・・!」

「っ!!」

最後の一撃で、俺達は少し後ろに飛ばされる。















一方、ラクサスは・・・


「・・・フッ。」

殴られたジュラはニヤリと笑うと足を地につけ着地する。
さらに、上に着ている黒い羽織を脱ぎ捨てた。

「はぁっ!!」


ドッ!!!


「うぁっ!!」

ジュラは魔法で、ラクサスの足元から岩の柱を放ち、
ラクサスは宙に投げ出された。

「(これを利用させるぜ!!)雷竜方天戟!!!!」

ラクサスは宙に浮いたのを利用してジュラに向かって魔法を放った。
雷で方天戟を創り出し、ジュラに目がけて投げる様に放ったのだった。

「崖錘!!!!」

ジュラはラクサスの放った魔法を、
地面を複数の柱のように隆起させ、防ごうとした。



ドゴォッ!!!!


雷竜方天戟が崖錘にぶつかり、爆発したのだった。

「(よし!!)」

ラクサスはその隙に、雷を纏い、ジュラに接近した。


ギュアアアッ!!!ガッ!!!!



ジュラに接近し、ラクサスは拳を放つが防がれた。



ドッ!!


ジュラは魔法でラクサスの足元から先程よりも太い、
1本の岩の柱を出すが、ラクサスはすぐにかわした。


ドドドドドド!!!!


しかしジュラは岩の柱を連続で出し、ラクサスを襲った。


ギィン!ガッ!バッ!キィン!


だがラクサスはそれをかわす。


ギュアアアアア!!!


ラクサスは再びジュラに接近するのだった。

「はあっ!!!」

だがジュラはすぐに手刀でラクサスを攻撃した。


ガンッ!!


「ぐはぁ!!」

ラクサスは直撃を喰らった。

「っ!!!」

しかしラクサスも負けず、拳を放つ。


ゴッ!ガッ!!バキッ!!!ガン!!!!


その後2人は殴ったり蹴ったりと、攻防が続いた。

「おおおおおお!!!!」

ラクサスは拳に強力な雷を纏い、地面を殴った。


ゴッ!!!!


地面を伝って、ラクサスの放った雷はジュラに直撃したのだった。

「これは・・・たまげたわい・・・!」

ジュラは直撃を受けるも、まだ多少の余裕があった。

「ハア、ハア、ハア、ハア。」

一方でラクサスは、大きく息を乱していた。

「この大会で、ここまで滾ったのは、
 先ほどのガルーザ殿だけかと思ったが、お主もやるのう。」

ジュラはそう言うのだった。

「噂通りのバケモンだぜ、アンタ・・・。
 こういう時・・・なんて言うんだっけかな・・・ナツ・・・」





























「燃えてきたぜ。」

ラクサスはナツがよく言う言葉を口にし、笑うのだった。

「来い。どちらかが果てるまで、戦おうぞ!!!」

ジュラも応えるようにそう言った。


























一方、コージは・・・


「・・・甘く・・・見た・・・。」

「?」

「・・・ジュラ・・・以外にも・・・強者は・・・いた・・・。」

「・・・それはどうも・・・。」

「・・・だが・・・俺・・・負けん・・・!!!」

ガルーザって人はそう言い終わると、俺に接近してきた。

「地神の晩餐!!!!」

ガルーザって人は、両手に纏った黒い土で俺を挟もうとした。

「はっ!」

俺はそれをかわす。

「甘い・・・地神の怒号!!!!」

「!(さっきの攻撃はフェイントか!!そっちが本命か!!!)」

ガルーザって人は、口から黒い土のブレスを放ってきた。

「ダークウォール!!!」

俺は急いで腕を闇で纏い、巨大な闇の壁を作った。
妖精の球(フェアリースフィア)だと、少し魔力の消費が高い為、
こっちにしたのである。


ズドーーーン!!!


「うわ!!!」

ダークウォールは爆発し、俺はダメージを受け、爆風で飛ばされた。

「やりますね・・・だったら!!!混沌モード70%!!!」

「!」

俺は混沌モードを発動させた。ニスイさんの時と同じにした。

「喰らえ!!混沌竜の咆哮!!!!」

俺は口から光と闇のブレスを放った。


ズドドドドドーーーン!!!



「ぬぅ・・・!!!!」

ガルーザって人は俺の咆哮を受けたのだった。


ズザーーーー!!!


だけど飛ばされず、後ろへ下がったのだった。

「(まだだ!!!!)」

俺はすぐに接近をした。

「!」

「混沌竜の鉤爪!!!!」

俺は光と闇で纏った足で蹴りを放った。


ドン!!!


「ぐぅっ!!!」

ガルーザって人は宙に浮いた。

「混沌竜の翼撃!!!!」

俺は光と闇を纏った両腕を薙ぎ払うように振るい攻撃した。


ドーーーーン!!!


「ぐおおおおっ!!!」

かなり効いたようだ。


ドン!!!


そのまま地面に落ちた。

「・・・。」

しかしすぐに起き上がる。

「(・・・これを・・・使う・・・!)ぬぅぅぅっ!」

「!?」

「はぁっ!!!」

ガルーザって人は、先ほどの魔力増幅術よりも魔力が高くなっており、
顔には模様みたいなモノが出てきた。

「ドラゴンフォース・・・いや・・・」

何か少し、魔力が違う・・・。

「・・・モード・・・地竜神・・・!!!」

「!!」

滅竜と滅神を混ぜたのか・・・!?

「これで・・・終わりだ・・・!!!!」

「!」

来る!!!!

「地竜神の晩餐会!!!!」

黒い土が建物並みの高さで現れ、波の様に飲み込もうとしてきた。

「やばっ!!!」

俺は光速でかわす。

「・・・逃がさん・・・!!!!」

黒い土は俺を追ってくる。

「くそっ!!だったら、混沌竜の咆哮!!!!」

俺は光と闇のブレスを、黒い土に向かって放った。
 

ドーーーーーーーーーーーーーーン!!!!


「っ!」

ガルーザって人が俺の目の前に来ていた。
先程の黒い土で移動していたのか!!?

「地竜神の撃拳!!!!」

巨大な黒い土の拳が俺に向かって放ってきた。


ドゴッン!!!!


「ごはぁぁっ!!!」

俺は直撃を喰らってしまった。

「地竜神の轟哮!!!!」

強力な黒い土のブレスが俺に襲い掛かってきた。


ズドーーーーーーーーーーーン!!!!


「ぐわあああああああっ!!!」


ドーン!!!


俺はまたも直撃を受け、地面に落ちてしまった。


































一方、ラクサスは・・・


「滅竜奥義・・・!!!鳴御雷(ナルミカヅチ)!!!!」

ラクサスは全身全霊の雷の拳をジュラに向かって放った。


ズギャアア!!!!


「ハア・・・ハア・・・。」

「・・・・・・ギリギリであった・・・。」

「!」

何とジュラは先ほどのラクサスの魔法を最小限のダメージで防いだのだった。
ラクサスの魔法がぶつかる直前に魔法で壁を作り防いだのだった。

「先程の攻撃の礼に、今度は私からいくぞ。」

ジュラはそう言うと、静かに集中し、両手を合わせた。

「鳴動富嶽!!!!!」

集中していた魔力を解き放った。



ドギャ!!!!



地面から巨大な爆発が起きたのだった。

「・・・!!?」

しかし、そこにラクサスの姿はなかった。

「危なかったぜ・・・。」

「!」

ラクサスはジュラの後ろにいた。

「(いつのまに・・・!?)」

ジュラは内心驚いていた。

「それは・・・。」

そして気づく、ラクサスの今の状態に。

「コージ・・・お前の力を借りさせてもらうぜ・・・。」


























「モード雷光竜。」

ラクサスの身体は白いオーラを纏っていた。
































一方、コージは・・・


「・・・今度こそ・・・」

「まだ、まだ・・・!」

「!?」

俺は結構なダメージを喰らったが、まだ立った。

「(・・・先程の邪悪な魔力は感じなくなったけど、
 そろそろウェンディ達が心配だな・・・信号弾がまだこないし・・・
 だから・・・・・・これで決める!!!)はぁぁぁっ!!!」

「!?」

「混沌モード・・・100%!!!!」

俺は混沌モード、最大を発動させた。

「いきますよ!!!!」

「っ!!地竜神の鎧!!!!」

ガルーザって人は、何かを察知したのか、
黒い土を体全体に纏い、鎧のように身につけた。

「・・・これは・・・いかなる・・・攻撃も・・・受けない・・・!!!」

ガルーザって人はそう言った。

「それはどうでしょうかな?」























一方、ラクサスは・・・


「いくぜ!!!雷光竜の鉄拳!!!!」

ラクサスは雷と光の拳を放った。


ズドーーーーーン!!!


「ぬおおおおっ!?」

ジュラは攻撃を受け、飛ばされる。

「まだ・・・まだこんなモノがあったとは・・・!!!」

「止めだ・・・雷光竜の咆哮!!!!」

ラクサスは飛ばされているジュラに向かって、
雷と光のブレスを放った。



























一方、コージは・・・


「これで・・・決める!!!滅竜奥義!!!!
 混沌霊怪刃!!!!!」

俺は強烈な光と闇との連続攻撃を放った。


ズドドドーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
























「あ?」

「おや?」

近くにラクサスさんの姿が見えた。

「「・・・・・・。」」

丁度、ジュラさんとガルーザって人が向いている方は逆だけど、
隣通しになって、立っていた。

「・・・・・・参った。」

「・・・俺の・・・負け・・・だ・・・。」

ジュラさんとガルーザって人はそう言うと、倒れたのだった。

『き、決まったーーーーーーーーーっ!!!!
 ラクサス、コージの勝利!!!
 聖十の魔導士を、竜神の魔導士を撃破ーーーーーーーー!!!!
 (ポイント)が入ります!!!!』


妖精の尻尾(フェアリーテイル) +8   54P⇒62P


『8(ポイント)!!?
 何とコージ選手、いつの間にかラッキースターを2枚持っていました!!!』

「お前・・・いつの間に・・・。」

「偶然見つけました。」

ラクサスさんの言葉に俺はそう言うのだった。

『おおっと!!!ここで!!!エルザがミネルバ勝利したーーーーーーっ!!!!
 剣咬の虎(セイバートゥース)のリーダーを倒し、5(ポイント)獲得!!
 そして先程、グレイとジュビアがリオンとシェリアを倒し、
 2(ポイント)獲得!!!!』

妖精の尻尾(フェアリーテイル) +7   62P⇒69P

『強いーーーーーー!!!!
 妖精の尻尾(フェアリーテイル)強すぎるーーーーー!!!!
 1人も倒されずに優勝となるかーーーーーーーーっ!!!!
 他のギルドの魔導士達はほぼ全滅!!
 残るは剣咬の虎(セイバートゥース)のスティング、ただ1人!!!
 現在の剣咬の虎(セイバートゥース)(ポイント)は61(ポイント)。』

「もう・・・1人だけなんですね・・・。」

チャパティさんの言葉に俺はそう言う。
それに(ポイント)が61だったとは・・・。

『ヤジマさん、これはもう・・・』

『ウム・・・妖精の尻尾(フェアリーテイル)はかなり優勝に近づいたね。』

『すごいカボ・・・。』

実況者達も観客も、驚きと興奮が止まらない。




「まだ、1人残ってる」

「でも、たった1人であのメンツ相手に何ができるってんだ?」

「そーだそーだ!!」

「もう妖精の勝ち決定だよ!!」


「「「「「「「FT(フェアリーテイル)!!FT(フェアリーテイル)!!FT(フェアリーテイル)!!」」」」」」」

観客からのコールが凄いぜ・・・!

「ん?」

「どうした?」

「よくよく考えてみると・・・あの点差・・・。」

「8点差がどうかしたのか?」

「あのさ・・・仮にスティングが妖精の6人全員を倒したらどうなるんだ?」

「?リーダーが5点、その他の5人が1点・・・
 おまけにラッキースターがあるとすれば・・・」

「20点差!?場合によってはそれ以上の点数も!!!」

『まさかとは思いますが・・・』

妖精の尻尾(フェアリーテイル)は全員負傷スてるからねぇ・・・。』

『全員倒すつもりカボ!!!!』

観客や実況者達がそれで騒ぎだす。


パァン!!


その時、クロッカスに1つの大きな花火が打ち上がった。
そこには剣咬の虎(セイバートゥース)のギルドマークが映し出されていた。

「俺はここにいる!!来いよ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!!』

姿を現した白竜・・・魔水晶(ラクリマビジョン)で俺とラクサスさんはそれを確認した。
恐らくエルザさん達も・・・

「・・・行きましょうか。」

「・・・ああ。」

「肩を貸しますよ。」

俺は(エーラ)で飛び、ラクサスさんの肩を組む。
身長が小さかったから仕方なく、(エーラ)で何とかするしかなかったが、
今はそれよりも・・・

「他の皆さんにも・・・闇分身!!!」

俺は4人の闇分身を出した。

「エルザさん達を。」

「「「「OK!!!」」」」

闇分身たちはエルザさん達を探しに行った。

「では、改めて行きましょう。」

「ああ。」

























「見つけました!!」

「!」

エルザさんを発見した。
かなりボロボロで、落ちていた木の棒を杖の代わりにして歩いていた。

「よっと!」

俺はエルザさんの肩を組む。(エーラ)で体を少し浮かせた。

「・・・すまない。」

「気にしないでください。さあ、行きましょう。」

「ああ。」






























「見つけました!」

「!」

移動中のガジルさんを見つけた。

「肩を貸しましょう。」

「別にいい。」

「少し体力温存の為です!」

俺は無理やりでも、肩を組ませた。

「たく・・・。」

「・・・少し聞きたいことがあります。」

「あ?」

「怪しい魔力を感じましたが・・・何か心当たりは?」

「ライオス・・・いや、ローグに怪しい影が乗り移った。」

「!?」

「恐らくそいつだろ・・・もういなくなったがな。」

「・・・そうですか・・・。」

あの魔力は一体・・・・・・?
























「「見つけました!!」」

「「!」」

グレイさんとジュビアさんを見つけた。
やっぱり2人一緒だった。

「肩を貸しましょう。」

「助かるぜ。」

「ええー・・・。」

グレイさんと違い、ジュビアさんが嫌がっていた。

「じゃあ、こんな感じは?」

俺達はジュビアさんとグレイさんを中心にし、
俺達は端で肩を組んだ。

「まぁ・・・これなら・・・いいです・・・。」

一応了承してくれた。

「何でだよ・・・。」

「まあいいですから。」

「早く行きましょう。」

「・・・そうだな。」

「ええ。」




























「着きました。」

俺達全員、信号弾が上げられたその場所についた。
そこにはスティングって人が立っていた。

「もういいぜ。」

「俺もだ。」

「私もだ。大丈夫だ。」

「こっちもだ。」

「大丈夫です。」

「・・・わかりました。では。」


ボン!ボン!ボン!ボン!


俺は闇分身を消し、ラクサスさんから離れる。

「壮観だね。みんな、俺が7年前に憧れた魔導士ばかりだ。」

俺達を見てスティングって人はそう言う。

「御託はいい。これが最後の戦いだ。」

ガジルさんがそう言う。

1対1(サシ)でやってやる。誰がいい?」

「それなら俺がいきますよ。この中でダメージは少ない方ですし。」

グレイさんの言葉に俺がそう言う。

「いや、まとめてでいいさ。そのケガで1対1(サシ)はつまらねえ。」

「あまり妖精の尻尾(フェアリーテイル)を、ナメない事です。」

スティングって人の言葉にジュビアさんがそう言う。

「とんでもない。あんたらには敬意を払ってるよ。
 だからこそまとめて潰す!!!!この時を待っていた!!!!
 レクターに見せてやるんだ!!!!俺の強さを!!!!」

「レクター?」

「何の事だか知らねえが、本気か?」

「本気だ!!!!俺は強くなった!!!!
 レクターを失う事で、新しい強さに覚醒したんだ!!!!
 レクターの為に!!!!親友の為に!!!!俺はあんたらに勝つ!!!!」

「・・・・・・・・・。」

「よかろう。そこまでの覚悟があるのならば、相手になるぞ、スティング。」

「そうこなくっちゃ。見せてやるぜ、覚醒した俺の力。」

スティングって人はそう言うと白いオーラを纏った。

「へへっ。」

スティングは余裕の表情でコージ達と戦おうとした。

しかし・・・


「!」

スティングはコージ達を見た時、思わず息を飲んだ。

「(全員・・・もうボロボロじゃねぇかよ・・・
 押せば倒れるくれーにボロボロで・・・ここまで来たんだろ!!?
 こいつらをまとめて倒せば、レクターに会えるんだ・・・・・・
 そう!!!レクターに!!!)」

心の中でスティングはそう思うが、体は震えていた。

「(点数だって大丈夫だ!!!ラッキースターは3つもある!!!
 かなりの点差で、俺が勝つんだ!!!!
 進め・・・!!!俺は強くなった!!!
 レクターへの想いが、俺を強く・・・強く・・・勝てる!!!)」

スティングは心の中でそうは思うが、足は1歩も進んでいない。

「あんたな。」

「!」

「あんたがそのレクターって奴の事をどういう
 想いを持っているのかは知らないけどな・・・」





































「俺達は仲間達の全員の想いを持ってるんだ。
 そう簡単に勝てるとは思うなよ。」

「!」

コージはそう言うのだった。

「(そんな関係ねえ!!!俺は・・・俺は・・・!!!!)」













































「勝て・・・ない・・・。」

スティングって人は両膝を地面につく。

「降参・・・だ。」

そう言うのだった。


妖精の尻尾(フェアリーテイル) +2   69P⇒71P































『決着!!!!大魔闘演武優勝者は・・・妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!!』

「「「「「「「「「「オオオオオオオオオ!!!!」」」」」」」」」」

俺達の・・・勝利だった!!!

「やりましたね。」

「そうだな。」

「うむ。」

「ああ。」

「だな。」

「はい。」

俺達全員、喜びを隠さない。観客の声はまだ聞こえる。

「(今なら・・・魔水晶(ラクリマビジョン)、大丈夫だな。)」

魔水晶(ラクリマビジョン)では俺達は今、映されていないようだ。

「闇分身!」


ボォン!!


「「「「「!?」」」」」

闇分身を出した事にエルザさん達は驚く。
スティングって人はまだ膝をついて、顔は下を向いていた。

「ナツさん達が遅いので、ちょっと行ってきます!」

「・・・わかった。頼むぞ。」

俺の言葉にエルザさんはそう言う。

「はい、では!!!」

俺は光速で急いで移動した。

「(大丈夫だよな・・・ウェンディ・・・!!!!)」

俺は心の中でそう思うのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!!!
大魔闘演武、ようやく終わりました!!!!
コージとガルーザとの戦いはいかがでしょうか?
最初はジュラはガルーザによって敗北し、
ラクサスはオルガに勝つ設定にしましたが・・・
時間が掛かり過ぎると思い、原作での、
ラクサスとジュラの対決にしてしまいました。
次はドラゴン達との戦いとなります!!!
救出組の方を出し、コージ本人も出す予定です。
また時間が掛かるかもしれませんが、お許しください。
次回もお楽しみに!!!! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧