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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第四幕その五

「島になるね」
「あっ、確かに」
「もっと言えば本州も四国も九州も」
「日本は全部だね」
「そうなるね」
「日本が独自の生態系を持っていてね」
 そしてというのです。
「北海道はその中でも独特である理由はね」
「島だからって事情もあるんだ」
「気候と地域と合わせて」
「日本は島だから」
「それで独自の生態系になっているんだ」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「イギリスもそうだけれどね」
「けれど何か」
「日本はイギリス以上に生態系が独特かも」
「そう思うよね」
「そうだね」
 本当にというのです。
「日本はそこも独特だね」
「文化だけじゃて生態系も」
「私達が今いる沖縄にしても」
「物凄く独特」
「こんな面白い国はね」
 それこそと言った先生でした。
「他にないかもね」
「あらゆる分野の学問で学びがいがあるなんて」
「文化、地理、生態系」
「そうしたあらゆることでそうである国は」
「他にないの」
「ヒャンもハイも」
「そうしたことも学んでこそ」
 まさにと言った先生でした。
「僕は本望だよ」
「先生は学者さんだから」
「それで色々と観ているんだね」
「そおのうえで学ぶんだね」
「日本も沖縄も」
「その全てを」
「どうしてもね」
 先生はここでもこう言うのでした。
「基地だけっていうのはね」
「先生としてはだね」
「視野が狭い」
「沖縄の他のことを知って欲しい」
「そうなんだね」
「そう思うけれどね」
「私もです」
 真喜志さんも言います。
「出来ればです」
「基地だけじゃなくてですね」
「沖縄の色々な部分を観て欲しいですね」
「真喜志さんもですか」
「はい、基地を言う人達は」
 それこそというのです、残念そうに。
「沖縄が基地が全てだと言いますね」
「そうですね」
「なくそうとする人も残そうとする人も」
「まず基地ですね」
「沖縄には基地しかない様な」
「そんな感じですね」
「それは違いますから」
 こう先生に言うのでした。
「本当に」
「基地だけでなく」
「はい、先生の言われる通りです」
「色々と魅力的なものがありますね」
「そうです」
 まさにというのです。
「そこをわかって欲しいんですが」
「基地ばかり言う人は」
「そんな人はです」
 それこそと言う真喜志さんでした。
「沖縄なんかどうでもいいんですよ」
「基地だけで」
「他のことは考えていないですし」
「興味もですね」
「ないです、そもそもです」
「そもそも?」
「アメリカ軍の基地がなくなったら」
 その時はどうなるかといいますと。 
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