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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第四幕その四

「そうだったのね」
「うん、いるらしいよ」
「数は凄く少ないらしいけれど」
「そうみたいだよ」
「この辺りにいるのは私達だけよ」
 ハブさん達だけというのです。
「ヒャンとかハイとかはじめて聞いた位よ」
「彼等はね」
 先生が動物の皆にお話します。
「本当にはいないよ」
「あっ、そうなんだ」
「ここにはいないんだ」
「そうだったんだ」
「沖縄は沢山の島からなっていてね」
 その沢山の島を一括りにして沖縄県としているのです、
「この本島にはいないんだ」
「そうだったんだ」
「ここにはいなくて」
「別の場所にいるんだ」
「別の島に」
「そうだよ」 
 まさにというのです。
「だからハブさんを知らないのも当然だよ」
「数も少ないし」
「だから余計にだね」
「ハブさんも知らないんだね」
「そうした事情ね」
「まだ聞きたいことはあるかしら」
 ハブさんはまたご自身から先生達に尋ねました。
「それで」
「あっ、もうないよ」
「そうなのね」
「お手数かけたわね」
「いいわよ、別に」
 それについてはこう返したハブさんでした。
「それなりに聞かせてもらったし」
「だからなんだ」
「別にいいわ」
 こう先生に返すのでした。
「特にね、じゃあね」
「うん、縁があったらね」
「また会いましょう」
 こうお話してでした、そjのうえで。
 先生達はハブさんと別れました、そして動物の皆はあらためて言うのでした。
「この島にはいないなんてね」
「別の島にいるんだ」
「何か沖縄って島によっている生きものといない生きものがいるんだね」
「ヤンバルクイナもそうで」
「ヒャンやハイも」
「そのこともあってね」
 島それぞれで生態系が微妙に違うこともあってというのです。
「ヒャンやハイは中々見付からなかったんだ」
「いるかいないか」
「それがはっきりしなかったの」
「そうだったんだね」
「そうだったんだ」 
 先生は皆にその辺りの事情もお話するのでした。
「これがね」
「何か島ごとだとね」
「こうしたこともあるのね」
「その島にしかいない生きものがいる」
「そうした事情もあるの」
「広く言えば北海道もだよ」
 この地域もというのです。 
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