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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第九十三話 最後の一日その四

「海軍とよく一緒にいるし」
「海兵隊ですか」
「そう、あのね」
「ですか、とにかく横須賀ではそんなこともあるんですか」
「噂ではね」
 聞いているだけの話だ、だから確かなことは言えない。
「そうらしいね」
「ですか」
「まあそれは横須賀の話でね」
「呉ではですね」
「丁寧に教えてくれるよ、ただ護衛艦の中にはね」
「潜水艦の中にもですね」
「入ることは出来ないんだ」
 外から観させてもらうだけだ。
「それはね」
「撮影は出来ますか?」
「それは許可を得ているから」
 海自さんもこの辺りは気前がいい、というか基本かなりサービス精神旺盛な組織だと思う。
「それでね」
「出来ますか」
「うん、そうだよ」
 まさにという返事でだ、僕は答えた。
「それは好きなだけね」
「そうなんですね」
「そちらはいいから」
「それじゃあ携帯でも」
「カメラでもね」
 出来るとだ、僕はまた答えた。
「だから楽しみにしてね」
「じゃあ期待しています」
「うん、ただいる船といない船があるから」
「停泊している船とですね」
「出湊している船があるからね」 
 それぞれの任務でだ、その任務までは流石に知ることは出来ない。何でも結構わかりやすいそうだけれど。
「だからね」
「いない船は、ですね」
「諦めてね」
「まあどうした船がいるかまでは」
 その呉にとだ、一年の子も言う。
「知らないですし」
「停泊している船だけでだね」
「はい、潜水艦でも」
 この種類の船もというのだ、自衛隊の艦船は軍隊の船ではないということなので潜水艦もそうなるのかも知れない。
「撮らせてもらいます」
「そうしてね、あと潜水艦は小さいから」
「あっ、そうなんですか」
「うん、かなりね」
 僕はこのことも話した。
「そうなんだ」
「大きいイメージがありましたけれど」
「実は違うんだ」
 こう話した。
「これがね」
「そうなんですか」
「大きいと思うよね」
「はい」
 実際にとだ、彼も僕に答えた。
「写真とかで観ると」
「そうだね、けれどね」
「そんなに小さいんですか」
「そうなんだ」
 この現実を話した。
「他の軍艦に比べると相当にね」
「意外ですね」
「アメリカとかロシアの潜水艦は大きいよ」
 こうした国の潜水艦はと話した、実際にこうした国々の潜水艦は原子力潜水艦で大きさも相当なものだ。動力が違うせいとのことだ。 
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