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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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鎮守府とお別れ

 
前書き
天龍達に助けられ、鎮守府から退避しようと行動する海斗達。裏門から鎮守府の敷地外へ出ようとするが、門には鍵が掛かっていた。 

 
長門:木曾、お前達は何処へ退避するのか分かっているんだな?

木曾:ああ!今オレ達が居るのは艦娘僚の近く、北側にある裏門から鎮守府の敷地外に出て避難所へ行く!他の艦娘達もそこへ向かってる!

青葉:ここに居る深海棲艦の目的は私達艦娘と鎮守府と港を壊滅させる事みたいですね!おー怖いっ!

海斗:港はもうな…んじゃ、鎮守府の敷地外に住んでいる人達には危害は加えないってコトか?

木曾:ああ、多分な!

青葉:この周辺に居ない深海棲艦は退避してる皆さんの方へ引き寄せられているみたいですし!

長門:民間人に被害が及ばないのは良いがっ皆が心配だ!

龍田:避難所には他の鎮守府の艦隊が待機してるって聞いたし、大丈夫じゃないかしら~

海斗:なんにしろ、さっさとあいつらのとこに行くぞっ!あうっ…くぅ~!

木曾:長門さんにおんぶされてる方が良いんじゃね?

海斗:オ、オォォウ…ナガトォ…

長門:私は真っ二つにはなっていないぞ…ったく…

青葉:ほらほら手を貸してあげますから、ちゃんと長門さんに掴まって下さい

天龍:おーい!門に鍵掛かってやがる!

海斗:鍵掛かってるって…お前らどっから入ってきたんだよ

木曾:あ?今更聞くのかよ?正門からだが?

海斗:深海棲艦居なかったのかよ!

木曾:ああ

海斗:ええぇ…

天龍:くっちゃべってねぇで、門どうするよ?砲撃してブチ破るか?

海斗:頼む!

天龍:よしきた!おら!龍田も撃ってくれ!

龍田:は~い。でも、ここ開けっ放しにしてたら、撃ち漏らした深海棲艦が追ってこないかしら?

木曾:誰かさんが弾さえ残ってればぶち破った門に一発…

海斗:長門、お前さっき弾が無いって言ってたな?あれはウソだ

長門:なっ!

海斗:最初にお前がオレを庇って撃ってから、今まで使ってきた弾を数えたが、まだ残ってるぞ多分

長門:何だと?

海斗:ダメだなぁ、日頃弾数をちゃんと把握して無駄弾を撃つなって言ってるお前さんが、冷静さ欠いて自分の撃った数を把握してないなんて~
オウフッ!

長門:それだけ減らず口を叩けるなら、おぶってやる必要は無いな!

海斗:と、とにかくだ、オレらが外へ出たら、長門が門に向かって一発ぶっ放せ!

青葉:ほうほう、普段ちゃらんぽらんな提督もこういう時は意外と冷静なんですねぇ…

天龍:おい、お前置いて行っても良いんだぞ?

青葉:あわわっ待って下さい!


~~~


海斗:よーし、長門、さよならの挨拶に一発頼む!

長門:ああ!提督、未練は無いなっ!

海斗:多分な! 
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