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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第八十五話 浴衣その七

「ああした人はこうした時はね」
「やっぱりいるけれど」
「周りから止められるんだ」
「あっ、やっぱり」
「流石にそれはまずいから」
 冗談抜きで洒落にならない話だからだ。
「その時は羽交い絞めにしてでもね」
「止められるのね」
「決められてはいないけえrどね」
「そうなってるのね」
「そうなんだ、だから大丈夫だよ」
 そうした子もだ、とんでもないことにこうしたことは女の子にもある。
「というか何で飲むと脱ぐのかな」
「それ癖みたいよ」
「脱ぎ癖?」
「親戚にもいたけれど」
「それは困った人だね」
「飲むといつも脱いでたけれど」
 その人はというのだ。
「開放的になってね」
「癖になってるんだ」
「そうなの」
「それでいつも脱ぐんだ」
「飲むとね」
「そんなものなんだ」
「それで秋田だから」
 香織さんはここで出身地の話もした。
「寒いでしょ」
「寒い時に脱ぐから」
「しょっちゅう風邪ひいてたわ」
「お約束だね」
「困った人だったわ」
 とてもとだ、言葉にそれが出ていた。
「そこは」
「飲んで脱いで風邪ひくのがセオリーってね」
「ええ、だからね」
「困っていたんだね」
「普段はもの静かで優しい人なのよ」
「それでも飲んだら」
「そうなるのよ、飲んでも絡んだり暴力はないけれど」
 それでもというのだ。
「脱ぐ癖があったのよ」
「暴力振るわないのはいいけれど」
 酔ってもこれは絶対に駄目だとだ、僕は思っている。お酒を飲んで奥さんや彼女の人や子供に暴力を振るう奴は最低だと確信している。
「それでもね、脱ぐのはね」
「止めるべきよね」
「うん、けれどそうした癖って」
「お酒の癖はね」
「直らないんだよね」
「どうしてもね」
「そうなんだよね、まあ暴力は振るわないだけ」
 本当にこのことは心から思った。
「いいけれどね」
「それあったらもう終わりでしょ」
「うん」
 僕は自分お考えのまま答えた。
「本当にね」
「これ以上はないまでにね」
「どんな場合でも暴力は駄目だよ」
 絶対にとだ、僕はまた言った。
「人間として最低だよ」
「中には酔わなくても暴力振るう人いるわね」
「DVだね」
「後輩や自分の子供にね」
「生徒にもね」
「奥さんや彼女に」
「暴力を振るう奴って弱いんだよ」
 僕は確信している、このことを。 
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