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『零と先輩』

作者:零那
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『再会』



女性施設に強制連行。
事情は解ったし、寮長さんの気持ちも解ったから納得するしかなかった。

彼氏にもサヨナラ言えずに県外。
でも大丈夫。
こういう予感はあった。
急に居なくなることもあるだろうと言ってきた。
理解はするだろう。

音楽とお笑いとゲームが大好きで、ケガレを知らん純粋な彼氏。

女性施設に着いて、規則やら何やら説明を受ける。
従う気はない。
前の施設ほど厳しくないのは此処が大人の施設だからだろう。
根本的な目的が違うからだろう。

携帯もお金も取られた。
携帯チェックすらさして貰えない。
お金払わないと止まってしまう。
そんなこと職員達はどうでも良さげ。

正直、暴れたかった。
くそムカついてたまらんかった。
でも、最初は耐えることにした。

仕事探しに躍起になった。
うまくいかん。
そりゃそうやろ、高校生2回して2回共退学って最悪やし。

入所してた年の近い子と仲良くなった。
女は嫌いやけどウマが合った。
自分と似て気性が荒く、同じ事に興味があって同じ事に憤りを感じてた。

何もかもが気に入らんくて逃げた。
また悪い癖。
先輩に連絡した。
出て行きたいって泣きついた。
先輩は来てくれた。


 
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