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『零と先輩』

作者:零那
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『県外留置』



先輩には勿論、携帯から連絡していた。

出所した後、零は過呼吸が酷くなったり、リストカットを頻繁にしていた。
熱が出ることも増えた。
体も心も崩れてしまってた。

先輩が処方箋持って行くよと言ってくれる。
夜遅くに何時間もかけて薬を届けに来てくれようと...
そう想って貰えただけで充分幸せだろう。

何故こんなに先輩は優しいのか。
何故こんなに見返りもなく尽くそうとしてくれるのか。
だからといって甘えていいわけじゃない。

次の日、自分で病院に行った。
精神安定剤と睡眠導入剤を処方された。
風邪の熱では無いらしい。

それでも一応頑張り続けた。
勉強と仕事。
睡眠時間は殆ど無い。
それに、この時期は妻帯者と付き合ってたりしていた筈。

普段つるむ友達は皆が男。
家が近所なのもあってウチが溜まり場となっていた。
女はいつになっても苦手だけどスクーリングに行けば女友達と話す。

不倫は終わって高校生の彼氏が居た。
この彼氏と男友達との交友関係が原因で、また県外の施設留置となる。
女性施設留置。

通信制高校はスクーリングに行けないので退学。
また1年足らずで退学。


 
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