| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのボタン=ブライト

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第九幕その五

「だから最初に洗う」
「そうしているんだね」
「水風呂も同じじゃ」
「やっぱり皆が入る場所だから」
「まずは身体を奇麗にしてな」
「それから入るんだね」
「そうなのじゃ、そして最後はな」 
 もう一度お身体を洗う理由もです、王様はボタンにお話します。
「汗をかいておるな」
「それでその汗をだね」
「奇麗にしておくのじゃよ」
「その為だね」
「うむ、ではな」
「最後はだね」
「身体を洗うぞ」
 そしてお風呂を出るというのです、そしてです。
 王様は皆と一緒に実際に水風呂に入ってです、それから湯舟で身体を温めなおしてからでした。
 身体を洗って髪の毛も奇麗にしてでした、お風呂から出るともういい時間でした。朝御飯がはじまる時でした。
 ナターシャは幾分か眠そうなお顔で朝御飯のメニューを見て言いました。
「今日も美味しそうね」
「ええ、そうよね」
 恵梨香がナターシャの言葉に頷きます。
「お粥ね」
「中華風のね」
「それとね」
 お粥だけでなく、でした。
「焼豚とザーサイ」
「その二つもね」
「美味しそうね」
「朝のお粥はね」
 それこそと言うのでした。
「最高のご馳走よ」
「ナターシャもそう思うのね」
「ええ」
 微笑んで、です。ナターシャは恵梨香に答えました。
「御飯のお粥もオートミールもね」
「大麦のお粥ね」
「ミルクを入れたね」
 それだというのです。
「そのお粥もね」
「あれも美味しいわね」
「そう、だからね」
「オートミールもいいのね」
「朝に食べると特にね」
 それこそというのです。
「美味しいわね」
「朝にそうしたものは」
 恵梨香も言います。
「別格なのよね」
「だからね」
「今朝もなのね」
「とても嬉しいわ」
「私も朝のお粥は大好きよ」
 オズマも言ってきました。
「お昼や夜もいいけれど」
「朝は、ですね」
「一番ですね」
「その時間によって味が違うわ」
 それこそというのです。
「お料理の中にはそうしたものがあって」
「お粥はですね」
「朝ね」
「朝に一番美味しい」
「そういうものだと思うわ」
 こう恵梨香達にお話するのでした。
「お米のお粥もオートミールもね」
「どちらもですね」
「姫様実際によく朝はお粥でしょ」
 ジュリアも恵梨香達にお話します。
「こうしたお粥やオートミールね」
「はい、確かに」
「言われてみればそうですね」
 恵梨香とナターシャはジュリアの言葉にも頷きました。
「姫様朝はよくお粥ですね」
「お粥を召し上がられていますね」
「それとフレークね」
 オズマはこちらもと言うのでした。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧