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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十九話 夜も入って朝もその十一

「入ったばかりだよ」
「そうだったんだ」
「いや、そろそろ汗かいてきたから」
「お酒抜けてくるよ」
「一旦徹底的に汗をかいて」
「それで水風呂に入ってね」
「身体を冷やすんだね」
「そこでもお酒抜けるから」
 水風呂の冷たさでもだ、気も一気に引き締まる。
「それもいいんだってね」
「そうだよ、それまたサウナに入るんだ」
「そうしてもう一回汗をかいたら」
「まあ相当な二日酔いでもね」
 僕は自分の経験から話した。
「楽になってるよ」
「それじゃあね」
「汗をかくんだ」
 このサウナでとだ、僕はジョーンズ君に言った。
「たっぷりとね」
「それがいいね」
「水風呂にも入って」
「二回やったら」
「もうかなり違うからね」
「それは大家君もだね」
「そうだよ」
 自分もとだ、僕は答えた。
「だからここにいるんだ」
「そういうことだね」
「ここ先生達も来るから」
「先生達もお酒飲んでたからね」
「僕達と同じ位ね」
「だからだね」
「先生達もお酒抜かないとね」
 僕達と同じ理由でだ。
「今日満足に動けないから」
「こうしてまずはお酒を抜いて」
「それからだよ」
「それじゃあね」
「僕一回ね」
 中込君がその汗だくの身体で言って来た。
「水風呂入って来るよ」
「そうしてくるんだ」
「それで身体を冷やして」
「そしてだね」
「またサウナに入るよ」
 ここに戻って来るというのだ。
「そうするから」
「じゃあね」
「いや、かなり汗をかいて」
 見れば本当にだ、中込君はもう自分の汗でびしょ濡れだ。汗が吹き出ているとかそうしたレベルじゃなくなっている。
「楽になったよ」
「やっぱり違うよね」
「うん、汗をかくと」
 本当にというのだ。
「二日酔いはすっきりとするね」
「それだけでね」
「汗かいて身体冷やして」
「また汗かいて」
「それを繰り返してるとね」
「二日酔いから復活するよ」
 本当にそうしたことでだ、とても辛いけれどお風呂で解消出来るからそのことはいいと思う。
「これでね」
「それじゃあね」
「今日も頑張るよ」
「合気道も大変だよね」
「投げて受身取らないといけないから」
 こちらからは仕掛けないけれどだ、投げることは確かでしかも練習で投げられることもある。合気道も武道なのだ。
「だからね」
「二日酔いだとね」
「満足に動けないと」
「怪我の元だね」
「そう、だからね」
「今お酒を抜いてるんだね」
「こうしてね、じゃあ水風呂行って来るよ」
 こう言ってだ、中込君はサウナ室を出て水風呂に向かった。部屋には僕とジョーンズ君だけになったけれど。
 ここでだ、僕もいよいよだった。 
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