八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第七十九話 夜も入って朝もその四
「お互いで話してる時はスペイン語だね」
「八条荘でもだしね」
「そうそう、八条学園は中南米からの人も多くて」
「八条荘でもなのね」
「その影響だろうね」
「わかったわ、まあそれでもね」
僕と留学生の話をしてからだ、ラブポーンさんは話題を戻してきた。
「お風呂はね」
「タイではだよね」
「私も入ってなかったわ」
「いつもシャワーだったんだね」
「それか水浴びだったわ」
「じゃあお風呂は日本に来てからかな」
「はじめて入ったけれど」
その湯舟の感想はというと。
「いいわね」
「気持ちいいよね」
「すっきりするわ、じゃあ明日は」
「うん、湯舟にも浸かってね」
「お酒抜けばいいのね」
「サウナもいいしね」
「あそこで汗をかいて」
ラブポーンさんもそのサウナについて言う。
「それでよね」
「お酒抜くのもいいよ」
「あそこで汗をかいて水風呂に入って」
「それやってるとすぐに完全に抜けるよ」
「そこまで効くのね」
「八条荘でもやってるよね」
「ええ、あそこもサウナとか水風呂あるから」
そうしたお風呂の設備もいいアパートだ、というかイギリス風の洋館だけれどそこはかなり日本人の好みになっている。
「二日酔いとかの時は」
「あそこみたいにすればいいよ」
「汗かいて熱くなった身体を冷やすのね」
「繰り返していれば」
「それで、よね」
「もうお酒はね」
本当にだ。
「一気に抜けるから」
「そうするわね」
「二日酔いは辛いからね、日本酒のも」
「ビールだと余計によね」
「あとワインもね」
お酒によって二日酔いの仕方が違う、日本酒はましにしてもだ。
「辛いよね」
「まだ日本酒はましよね」
「うん、ただ美味しかったよね」
「ええ、だからかなり飲んだわ」
「そのお酒残るから」
ラブポーンさんの今の様子を見れば確実だ。
「注意してね、朝起きたら」
「もう頭が痛いのね」
「明日の朝結構入ってるから」
「お風呂に」
「それも早いうちからね」
「六時位から?」
「いや、このホテルのお風呂お昼のちょっと位しか閉まってないから」
お掃除する間だけは閉まっていると聞いている。
「もうね」
「六時よりも前からなのね」
「開いてるから」
「じゃあ五時とかに行っても」
「早く起きた子とか入ってるよ」
去年僕が四時に起きてしまってお風呂で物凄く痛む頭を何とかしに行ったらもう入りはじめている子がいた。
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