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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十九話 夜も入って朝もその三

「それもかなりね」
「ここの牡蠣美味しいよね」
「確か名物よね」
「うん、海の方で養殖しててね」
「その牡蠣をなのね」
「僕達はご馳走になってるんだ」
 僕も牡蠣の味を思い出して楽しんでいた、とにかく美味しかったからだ。
「まあいつも牡蠣じゃないけれどね」
「それが出るとは限らないのね」
「そうだよ、けれどよく出て来るから」
「あの牡蠣がなのね」
「楽しみにしていてね」
「新鮮でとても美味しかったわ」
「牡蠣は本当にいいよね」
「私生であれだけ牡蠣を食べたのは」
 それこそとも言うラブポーンさんだった。
「はじめてよ」
「そうだったんだね」
「いや、百個は食べたわ」
「本当に?」
「特に数えてなかったけれど」
 それでもというのだ。
「それ位は食べたわね」
「相当食べたんだね」
「満腹よ、お酒も楽しんだし」
「どっちも満足したんだね」
「そうよ、ただかなり飲んだから」
「わかるよ、お顔真っ赤だからね」
「明日二日酔いかもね」
 こうも言うのだった。
「頭痛いかもね」
「それじゃあね」
「お風呂で、よね」
「そう、お酒を抜くといいよ」
「明日によね」
「そうしたらね」
「タイだとね」
 ラブポーンさんは自分のお国のことも話した。
「シャワーだけでね」
「お風呂入らないんだね」
「そうなの、水浴びはしてもね」
「やっぱり暑いからだね」
「シャワーで充分なの」
「身体温めることはだね」
「冷えること自体がね」
 その暑い気候の中ではというのだ、タイ位になると完全に熱帯だ。このことは東南アジアの他の国も同じだ。
「殆どないから」
「それでだね」
「そうなの、お風呂には入らないの」
「じゃあ日本に来てからだね」
「うん、けれど義和もこのことは」
「知ってたよ」 
 タイの人達がお風呂に入らないことをだ。
「前からタイからの人ともお話してるし」
「留学生の子達とね」
「クラスメイトにも何人もいたしね」
「タイからの留学生も多いのね」
「東南アジアじゃ一番多いかな」
 僕の見たところだ。
「フィリピンやインドネシアからの人も多いけれどね」
「うちの学園留学生多い中でも」
「うん、アメリカや東南アジアに」
 それにだった。
「中国とかオセアニアの人が多くて」
「中南米からの子も多くない?」
「多いよ、うちの学園の特色の一つなんだ」
「中南米からの留学生の子が多いことも」
「そうだよ、八条荘でも多いし」
「だからスペイン語もよく聞けるの」
「あそこは大体スペイン語だから」
 ブラジルだけポルトガル語だ、けれどその言葉の違いは殆どないらしい。普通に喋っても言葉が通じたりするとのことだ。 
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