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ヘタリア学園

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第五千七百六話  売れなかった

第五千七百六話  売れなかった
 白鯨を書いたのはメルヴィルさんです、この人は今でこそアメリカ文学を代表する人の一人だとされていますが。
「生きていた頃は作家としては無名だったぞ」
「本業で生きておられましたね」
「そうだったんだ」
 作家業は本当に趣味みたいなものでした。
「知っている人も少なかったぞ」
「そして作品も売れず」
「当時はえらく難解だったんだ」
 そうした作品だとされていたのです。
「それで読んでも面白くないと言われていたんだぞ」
「そうした作品はありますね」
「作家さんもそうだな」
「今はネットで評判になっていたかも知れませんが」
 そうした難解な作品でもです。
「無名でも広まりますが」
「当時はネットもなかったからな」
「そう思うと残念な方ですね」
「こうした作家さんは結構いたと思うぞ」
 アメリカだけのお話ではないでしょう、こうした人は世界のどの国にもいます。聊斎志異の作者さんも生前はそうでした。


第五千七百六話   完


                        2016・7・8 
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