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オズのボタン=ブライト

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第六幕その二

「そこで探すのもな」
「王様は何でも楽しまれるんですね」
「遊びとしてな」
「それでなんですね」
「そうなった時も考えておるが」
「楽しみですか」
「そうじゃ、まあこの子が寝なかったならな」 
 その時はといいますと。
「そのままアスレチックじゃ」
「そのことを楽しまれますね」
「そうじゃ、しかしここのお弁当は本当に美味い」
 味も楽しんでいる王様です。
「よいぞよいぞ」
「じゃあお腹一杯食べて」
「アスレチックじゃ」
「お腹食べることはいいことにしても」
 ここで言ったのはジュリアでした。
「問題があるわ」
「満腹になったら眠くなる、ですね」
「それと身体が重くなって」
 こうカルロスに言います。
「その分ね」
「動きが鈍くなりますね」
「そこが問題よ」
「そうですね、確かに」
「だからね」
 それで、というのです。
「食べ過ぎた時はそのことに注意よ」
「わかりました」
「そして運動する前はね」
「アスレチックも運動ですからね」
「準備体操は忘れないことよ」
 このことは特に強く言うジュリアでした。
「身体をほぐして温める」
「このことはですね」
「忘れたら駄目よ」
「ううむ、すぐ遊びたいがのう」
 王様も言います。
「その前にか」
「はい、王様もです」
「準備体操はか」
「忘れないで下さいね」
「さもないとか」
「オズの国では怪我をしないですが」
 それでもというのです。
「充分に動けないので」
「必ずか」
「そうして下さい、こけたりつまずいたりしにくくもなりますし」
 身体がほぐれた分だけです。
「そこは」
「そういえばわしは元々太っておるしな」
「ですから余計にです」
「準備体操をしてか」
「お願いします」
「わかった、ではな」
「僕もなんだね」
 ボタンもジュリアに尋ねます。
「アスレチックの前は」
「そう、皆だから」
「準備体操はだね」
「忘れないでしてね」
「わかったよ」
 今回はこう答えたボタンでした。
「そうするよ」
「それじゃあね」
「僕はのんびりとしたいけれど」
 それでもです、ボタンも。
「こけたりしたくないから」
「そう思うなら余計によ」
「準備体操をだね」
「しっかりとするのよ」
「わかったよ」
 こう答えたボタンでした、そして。 
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