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リュカ伝の外伝

作者:あちゃ
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魔女っ子美少女 マイノリティー・マリー

 
前書き
先に言っておきます。
夢オチですから!
おふざけですから!! 

 
『魔女っ子美少女 マイノリティー・マリー』第6話、
「恋する乙女はメラゾーマ♥」

☆前回までのあらすじ
異世界より『フィーリングが合うかも~♥』とか言ってやって来た、高貴なる裏番女王ポピー様に見初められ、魔法の力を与えられた少女マリー。
『やっぱ少数意見は大事よね!』とポピー様の呟きを、我が使命と勘違いしまくり、多数決で事態を進めようとする人々を“悪の大集団 マジョリティ・ヒーローズ”と勝手に決めつけ決戦を決意した!

奇しくも時は選挙期間中…
憎きM(マジョリティ)H(ヒーローズ)の一味が、選挙事務所という名の秘密基地で悪巧みをしていると一方的に思ったマリーは、『くらえ!聖なる浄化、イオナズン♥』で秘密基地ごと成敗完了。
『生まれ変わって反省してね♥』と決め科白も可愛く決めて、今日も行く行く少数派の為に!



都立銅鑼九絵学園に通うマリーは、今朝も4年2組の自分の教室へ急ぎ登校中。
しかし異世界の裏番女王ポピー様に託された使い魔“プオーン”が、何やら不安げな声でマリーに訴えている。
「ぷーぷぷーぷー!ぷぷぷぷぷーぷ?ぷぷぷ!?」

「アンタ何言ってるのか分かんないのよ!邪魔だから帰りなさいよ!」
そう言って勢い良く自宅方面へ蹴り飛ばし、自らは小走りで学校へと移動する。

途中、3丁目のタバコ屋の角を曲がると、そこは愛しのマイダーリン・ウルフとの遭遇ポイントなのだ。
赤信号を無視し…轢かれそうになったらイオラで回避。

待望の3丁目のタバコ屋の角を曲がって元気よく『ウルフ、おはよう♡』と叫ぼうとしたのだが…
そこには彼以外にも待ち人が居て、愛しのダーリンと口論していた。

「んな所で“ボ~”っと突っ立てるからぶつかっちゃったじゃないの!退きなさいよ!!」
とマリーのクラスメイトで大親友のリューノが、愛しのウルフに愛の告白をしていた。

思い悩むマリー…
親友との友情を取るか…愛しの彼との愛情を取るか…
悩んだ末、マリーは放課後リューノを体育館裏へと呼び出し気持ちを打ち明ける事に。

「ちょっと…何の用よ、こんな所へ呼び出して!私…忙しいんだけど…」
「うん。あのね…今朝リューノが愛の告白をしていた男の子は、私の彼氏なの」
「はぁ?私が何時、愛の告白をしたって?」
「いいのよ、惚けなくて…私全部見ていたの…だから、お願い…ウルフの事は諦めて!私、貴女と争いたくないの!」

涙ながらに訴えるマリー…
しかしリューノの答えはマリーの求めるものとは違ったのだ。
「アンタ何言ってるのかよく分からないんだけど?馬鹿なの?前々から思ってたけど、アンタすっごい馬鹿よね!?」

リューノはマリーの事を鼻で笑い、そしてその場を立ち去ろうとする。
「こ、こんなに頼んでも分かってもらえないのね…じゃぁ仕方ないわ!私、愛の為に戦います!」

覚悟を決めたマリーは、魔法のステッキぽいものを取り出し、フリフリヒラヒラなコスチュームに着替え戦闘態勢を取る!
「………アンタ何、その恰好?真性馬鹿?」

「多数を憎んで、少数愛す!愛と美貌と偏見の魔道士、マイノリティー・マリー参上!」
マリーのミラクル変身に、驚き戸惑う怪人リューノ!
何時の間にやらマリーの意識内では彼女は怪人化されている。

「さぁ喰らいなさい!恋する聖なるメギドの炎、メラゾーマ!!」
死闘の末、憎き怪人リューノを倒したマリー…
「生まれ変わって反省してね♥」

可愛く決め科白を残して今日も去って行く…



★さ~て次回のマリーちゃんは?
怪人リューノを倒した事で、悪の大組織MHが動き出す。
警察という仮の名を持つMHの特殊部隊が、マリーの行く手を遮る…様な気がしてきた。
「先手必勝は正義の基本!」
自ら生み出した格言の下、MHを駆逐するマイノリーティー・マリー!

末端ザコを相手にしてもラチ空かぬ!
目指せ警察庁という名の秘密基地!

次回「荒れ狂う乙女心とベギラゴン!」をお送り致します。









「うわぁ!」
真夜中…グランバニア城の自室のベッドで目を覚ますマリー。
「ど、どうしたのマリー?」
隣では彼氏のウルフが心配そうに彼女を見詰めてる。

「変な夢見た…」
「変な夢?…悪夢なの?」
「う~ん…悪夢ね!…でも凄く面白かった!」

「面白い悪夢って何だよ!」
相変わらず冴え渡るツッコミを見せる彼氏(ウルフ)
「続きが見たいわ…もう一回寝よ!」
そう言うと、再度布団をかぶり爆睡体勢に入るマリー。

「何だったんだ?」
相変わらずの彼女に唖然とするウルフ。
朝起きたら、面白い悪夢の事を聞こう…と、そう思いながら眠りにつくウルフ…
聞かなければ良かったと思うのは数時間後だ。


 
 

 
後書き
やっちまったよ…
書く気はなかったのだけど…
会社でメモ用紙に悪戯書きしてたらスルスル書けた。 
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