世界をめぐる、銀白の翼
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
ディケイド ~BLACKの世界、即離脱!!~
暗い公園の中、BLACKがディケイドと蒔風に襲いかかる。
BLACKの拳がエネルギーで赤く発光し、その拳で攻撃してくる。
「ライダーパンチ!!」
「チッ!!(バチィ!)ぉおうあ!!」
蒔風が手刀で応戦するが、両者共に腕が弾かれた。
「ぬうう!!トオ!!!」
BLACKが跳躍し、足を突き出その構えは紛れもなくライダーキック!!!
「ライダーキッ、ぐオ!!」
バンバンバン!!!
だか空中でその体から火花が散り、地面に落ちる。
「まったく。こんなところで何やってるんだい?士」
声のした方を見ると、そこにディエンドが銃を構えて立っていた。
「貴様もディケイドの仲間か!!!」
その言葉にディエンドが返す。
「さあね。そんなもの理解できないよ!!」
[Kamen Ride---FEMME!]
ディエンドがカメンライドを発動させ、ファムを召喚する。
「ヤア!!!」
「くっ!トゥア!!」
ファムがBLACKに襲いかかり、その間にディエンドが蒔風とディケイドをその場から連れ出した。
先ほどの公園から少し離れたところで、士、海東、蒔風が話をしている。
「海東、あのライダーはなんだ?ここはなんの世界だ」
「一気に質問しないでくれるかな。とりあえずあのライダーは女ライダーのファム。お堅いBLACK君は苦手だと思ってね」
「この世界はBLACKの世界だな。確かこの世界の組織は・・・ゴルゴムだったな」
「だから僕の説明をとらないでくれるかな」
勘弁してよ、と蒔風に軽く抗議する海東に士が言及する。
「おまえ・・・何のつもりで助けた」
「ふ・・・誰かを助けるってのは強さなんだろう?」
「は?」「え?」
「だったら僕はやってみせるよ。考えてみればそうだね。「殺す」ことよりも「生かす」ことの方が難しいからね」
その海東の言葉に感心したように蒔風は言う。
「そのとーり。そんな難しいことやれるのは間違いなく「力のある強い奴」だからな」
「「仲間」なんてもの知らないけど、なるほどね。その「強さ」はお宝だ♪」
なにかすがすがしい顔をした海東だが、士は疑う。
「お前・・・何を考えてる?」
「ん?パーフェクターを手に入れるんだろう?」
その二人の間に蒔風が入る。
「まあまあ!ここからは三人力を合わせてアポロガイストの野郎をさ!!」
「それは断るよ」
しかし海東が蒔風の提案を断る。
「今回の勝負は誰がナツメロンちゃんを助けるか、だよ?そこまでの慣れ合いはできないなぁ」
「海東・・・お前!!」
「よせって士・・・いいぜ。そういう勝負なら乗った」
「蒔風!?」
「だってこうすればお互いに急ぐ。結果的に夏海さんが助かるのも早くなる、だろ?」
「それはそうだが・・・・」
「じゃ、そういうことで♪」
そう言って海東がその場から去る。
蒔風と士も海東とは違う方に進んで去っていった。
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白スーツの男が道中に添えられている花壇の花をつまむ。
するとその花は見る見る萎れ、ついには枯れてしまった。
アポロガイスト・ガイ
その男がBLACKの世界の街中を歩く。
一度パーフェクターで吸い取った命は少しであってもその者に残された命まで吸い尽くす。
にもかかわらずあの女の命は吸い上げられず、パーフェクター内の命も消費されない。
だからと言ってパーフェクターに支障があるわけでもない。
(あの男、一体何をしたのだ・・・・ライダーでない力・・・わからん・・・・)
そして歩みを進める。
と、急に頭の中にキィーン・・・と甲高い音が響く。
周辺を見回すガイ。
そして車のフロントガラスの中に、赤い龍の戦士を見た。
「!!」
「ハァ!!」
そこから飛び出してきたD龍騎の攻撃をかわすガイ。
「ミラーワールドから探しまわったかいがあったぜ」
「ディケイド・・・・この世界にまで追ってきたのか・・・・」
「オレだけじゃないぜ」
士がD龍騎からディケイドに戻りながら言う。
その言葉を理解するよりも早く、気付いたらガイは地面にあおむけに寝ていた。
何が起こったのか全く理解できないが、とりあえず起き上がろうとする。
しかし、地面とスーツの裾などを突如として鉄矢が縫いつけ、起き上がれない
「ふっふっふ~~~。ジャッジメントですの!ってな」
仰向けに縫いつけられたガイのの顔を覗きこむ形に蒔風がパッ、と現れる。
「テ、テレポートだと!?」
「御名答!!!さ、パーフェクターをよこせ」
「断るのだ・・・アポロチェンジ!!」
ブオッ!!
ガイがアポロガイストに変身し、撃ちこまれた鉄矢が融解する。
「ち!!」
[Attack Ride---BLAST!]
ディケイドがいくつにも分身した銃身から弾丸を撃ち出す。
だが巨大なガイストカッターにすべて防がれてしまう。
しかし状況は依然として二対一。
おそらくこの騒ぎであればディエンドが来るであろうし、最悪BLACKまで相手にしなければならなくなる。
「面倒な・・・ぬ・・貴様、来い!!」
アポロガイストが近くにいた、逃げ遅れたのであろう少女を人質に捕まえる。
それを見て蒔風とディケイドが止まる。
「手を出したら・・・どうなるかわかっているな?」
だがその体制もすぐに崩れる。
「どうなるんだい?」
その声と同時にアポロガイストの背後にディエンドが現れる。
アタックライド・インビジブル
姿を完全に消すこのカードの力によってうまく死角から入りこんでいたのだ。
「ナイス海東!!!」
「ディエンド!!貴様ぁ!!!」
「パーフェクターはいただくよ」
「そうはさせん!!!」
「ばか!!まずその子助けろ、よっ!!」
ダコン!!
蒔風が地面を踏みつけると、離れた場所であるにもかかわらず、アポロガイストの足元の地面が跳ね上がった。
柔法・畳返し
その技ではね上げられたアポロガイストは少女をその腕から離してしまう。
しかし、少女の方はディケイドが空中でキャッチし、アポロガイストの方は蒔風とディエンドのパンチがお見舞いされた。
「フン!!」
だがアポロガイストはいくつもの世界を越え、様々な悪の組織相手に勧誘してきた男だ。
その程度のちゃちな攻撃ではその巨大な盾に阻まれてしまう。
「海東!!!まずこっち助けろよ!!」
「子どもは次世代の担い手だぞ。未来だって相当大事なもんだろ?」
「・・・ふん・・・それよりもほら、アポロガイストが」
「ああ!!てめえ待て!!」
「さらばなのだ・・・ハッ!!」
アポロガイストがオーロラをくぐり消えて行ってしまう。
そして入れ替わりにグロンギ、アンノウンが出てくるが。
「邪魔、だ!!」
通り過ぎる一瞬で二体を切り捨てる蒔風。
背後で爆発するのを感じながら、オーロラをくぐる。
その直後、オーロラは消えてしまった。
to be continued
後書き
アリス
「次回、ふたりは光太郎!!」
ではまた次回
人はさ、皆旅人だよ
アリス
「誰の台詞ですか?」
栄次郎さん
アリス
「なるほど」
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