ヘタリア学園
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第五千六百六十八話 盛唐の影
第五千六百六十八話 盛唐の影
日本は李白さんと杜甫さんの詩を読み比べて思うのでした。
「作風は全く違いまして」
「李白さんはとにかく雄大でロマンチックある」
「色の表現が素晴らしいです」
「そして杜甫さんはある」
中国も日本に真面目に応えます。
「社会派になったある」
「後半そうですね」
「戦乱もあったあるからな」
「安史の乱ですね」
「その前から作風が変わっていたある」
長安にいて社会派になったのです。
「繁栄の裏を詠う様になったある」
「色々あったのですね」
「世の中常に光と影が存在していてある」
「杜甫さんは科挙にも落ちて落胆していましたし」
「そうしたものに気付いたある」
それで作風が変わったのです。
杜甫さんは悲しむ市井の人達も詠っています、繁栄の裏での貧困や戦乱に喘ぐ人達、その姿を書き残したのです。
第五千六百六十八話 完
2016・6・18
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