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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十六話 出発その二

「そうさせてもらいます」
「それでは」
 こうしたことを話してだ、そしてだった。
 僕は早百合さんと別れてだ、そのうえで。
 朝御飯を食べた、その朝御飯の時の皆の話題も合宿に関することだった。皆が合宿のことを話していた。
 それでだ、一緒にいる畑中さんも僕達に言った。
「どの方も暫くはですね」
「はい、本当に皆ですね」
「江田島に行かれるのですね」
「ですから畑中さん達は」
「はい、暫くですが」
 それでもとだ、畑中さんは僕達に話してくれた。
「留守を守らせてもらいます」
「お願いします」
「普段通りです」
 つまり僕達がいる時と同じ様にというのだ。
「働かせてもらいますので」
「だからですか」
「はい、お任せ下さい」
 僕達がいない間はというのだ。
「どうぞ」
「わかりました、それじゃあお願いします」
「それでは」
「はい、それとですが」
「それと?」
「江田島は非常にいいところですね」
「はい」
 その通りだとだ、僕は畑中さんに答えた。
「去年も合宿に行きましたが」
「楽しまれましたね」
「とても」
 本当に楽しい合宿だった、だから僕も楽しみだ。
「そうでした」
「では善和様も皆様も」
 僕達全員がというのだ。
「楽しまれて下さい」
「そうさせてもらいます」
「はい、ただ」 
 詩織さんがだ、僕の方をちらりと見てから畑中さんに話した。
「合宿では部活単位なので」
「八条荘とは違いですね」
「私達も顔を合わせても」
「いつもご一緒ではないですね」
「そうです」
「善和はあたしと一緒ね」
 美沙さんが僕に顔を向けて微笑んで言った。
「そうなるね」
「そうだね、同じバスケ部だからね」
「宜しくね」
「うん、ただ宿泊先はね」
「同じ八条グループのホテルでもね」
「階が違うから」
 男子と女子でだ。
「そこもしっかりしてるから」
「そうよね」
「まあホテルはね」
 それ自体はだ。
「貸切だから」
「合宿の部活でね」
「そうなんだ、大きなホテルだけれど」
 八条ホテルの経営するホテルだ。
「そこにね」
「合宿で泊まる人全員が入るから」
「だからね」
 生徒数の多さもあってだ。
「もう貸切だよ」
「そうなってるのね」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「階は違うから」
「おかしなことが起こらない様に」
「一緒かっていうとね」
「ホテルではなのね」
「そうだよ、まあホテルの晩御飯の時は」
「聞いてるわ、飲み放題なのよね」
「お酒凄く出るから」 
 広島の地酒がだ、ビールも用意されている。 
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