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アンジュリーゼ物語

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第8話 廃墟が語る過去

 
前書き
ヴィルキスを覚醒させ、ミスルギ皇国に戻って来たアンジュリーゼ。
サリアやクリス等といった、同じ第一中隊の元隊員と共に、シンギュラーを超えてドラゴンの世界に行くことになった。 

 
アンジュリーゼ、サリア、クリス、エルシャ、ヴィヴィアンはシンギュラーを超えて、ドラゴン達の暮らす真なる地球にたどり着いた。

ヴィヴィアンはドラゴンの姿で、他はラグナメイルに乗って、空を飛んでいる。
飛翔形態のヴィルキスで、金色の長い髪を風に揺らすアンジュリーゼ。
サリア、クリス、エルシャも飛翔形態のラグナメイルで髪を風に揺らしていた。

地上を見ると、廃墟ばかりであった。
荒れ果てた高速道路、荒れ果てた村。

そして廃墟の遊園地が見えてきた。

クリス「その遊園地で降りてみようか。」
サリア「人の施設に勝手に足を踏み入れてはダメよ。その遊園地に入るのにはお金がかかるのよ。」
クリス「わかった…。」

地上の自然を眺め、心を澄ませようとするアンジュリーゼ。
アンジュリーゼ「自然をじっくり眺めるのはどうですか?」

5人は、湖の近くに降りた。
サリアは読書し、クリスとヴィヴィアンは寝転がり、アンジュリーゼとエルシャは湖を見つめた。
時間が経ち、5人は空を飛んだ。

そして2時間が経った。

廃墟の都市が見えてきた。
クリス「その都市で休憩しようか。」
サリア「まあ、ああいうところだったら着地してもいいわ。」
5人は都市に降りた。
アンジュリーゼ「一体どうしてこんなことになったのでしょうか。」
サリア「こんな世界にどうしてドラゴンが住み着くのかしら。」
クリス「この世界の何処にドラゴンがいるのかな。」
ヴィヴィアン「あたしの住む世界、まさか滅んじゃったのかな。」
5人は、徒歩で都市内を探索した。
ヴィヴィアン「あたし、おなかすいたなあ。何処かに食べ物は無いの?」
エルシャ「念のため、弁当を作ってきちゃった。」
5人は、エルシャの作った弁当で昼食を摂った。
ヴィヴィアン「エルシャのお弁当は超うまい!」
エルシャ「まあね。」

そして、赤いガイドロボットが彼女達の近くを通った。
ガイドロボット「生キ残ッテイルミナサン、私ニツイテキナサイ。避難しぇるたーマデ案内シマス。」
クリス「避難シェルター?とりあえずそこへ行ってみようよ。」
5人は、ガイドロボットについていき、避難シェルターの出入り口の前にたどり着いた。
出入り口のセンサーは、前方に生体反応があることを確認。
出入り口の扉が開き、5人は避難シェルターの中に入った。
その避難シェルターの中は、廃墟と思えないほど綺麗な状態だった。
そして、モニターに謎の女性が映る。
謎の女性「ようこそ、避難シェルターへ。現在、新入りを収容できる部屋はA3です。」
謎の女性がそう言うと、A3の扉が開いた。
5人は、A3という番号の部屋に入ろうとした。
異常な悪臭に、アンジュリーゼは吐き気を覚え鼻をつまむ。
部屋の中には、至る所に人の死体があったのだ。
アンジュリーゼは、謎の女性にこう言う。
アンジュリーゼ「あの部屋には至る所に人の遺体がありました。それは一体どういうことでしょうか。」
するとモニターにて、戦争の映像が映った。
クリス「戦争!?それであの部屋に死体が?」
謎の女性「現在貴女達がご覧になっている映像は、第七次世界大戦の映像です。
その戦争により、地球上の人口はピーク時の約11%に落ち込みました。
それでも戦争は終わる兆しを見せませんでした。
そんな中、連合はラグナメイルという兵器を導入。
そのラグナメイルにより艦隊を殲滅させ、戦争を終わらせることに成功しました。
しかし、それと同時に地球上の全ドラグニウム反応炉が共鳴爆発を起こし、地球上の文明は滅びました。

サリア「それ、何時のことですか?」
謎の女性「538年193日前のことです。」
クリス「そんな昔の話だなんて…。」
エルシャ「貴女、500年以上も昔から生きているんですか!?」
謎の女性「私はガイドプログラムですので年を取りません。」
アンジュリーゼ「貴方の名前は何ですか?」
ヒマワリ「私の名前はヒマワリです。」
5人は、居づらい避難シェルターから出ようとする。
ヒマワリ「もう外に出られるのですか?ではさようなら。外の空気を満喫するのです。」

5人は、空を飛び、他にいいところは無いか探す。
すると、アルゼナルでのドラゴン大襲撃の時に出てきた謎の人型兵器3機に出くわす。
サラマンディーネは、機体から顔を出し5人にこう言う。
サラマンディーネ「ようこそ。真なる地球へ。」
アンジュリーゼ「サラマンディーネさん、聞きたいことがあるのですが。」
サラマンディーネ「では私たちについてきてください。私たちの宮まで案内します。」

5人は、サラマンディーネ達についていった。 
 

 
後書き
・次回予告
サラマンディーネ達が暮らす宮に来たアンジュリーゼ達。
そしてサラマンディーネは、マナの世界の真実を語る。 
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