英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第32話
~監視塔・屋上~
「俺とアリサ、ガイウス、ミルモ、リザイラはブルブランの制圧に当たる!残りはあの少女の制圧に当たってくれ!」
「わかったわ!」
「ああ!」
「「うん!」」
「「はい!」」
「いいでしょう……!」
「イエス・サー!」
「オッケー!いっくよ、ガーちゃん!」
「――――」
戦闘開始早々リィンの指示によって仲間達はそれぞれ分散してそれぞれが相手する相手と対面し、戦闘を開始した。
「ブリューナク、照射。」
「――――――」
アルティナの指示によってクラウ=ソラスは赤黒いレーザーをセレーネ達に解き放ったが
「ガーちゃん、バリア!!」
「――――――」
ミリアムが仲間達の前に出てアガートラムに絶対防壁を展開させて仲間達を守った。
「届け――――攻撃の音色!!」
「スパイラル――――ピアス!!」
その時エリオットの援護クラフトで攻撃能力が上昇したセレーネが一気にアルティナに詰め寄って強烈な突きを放ち
「ッ!?」
アルティナは間一髪攻撃を回避し
「ヤアッ!!」
「バリア、展開。」
「―――――」
「キャッ!?」
続けて放たれたセレーネの追撃をクラウ=ソラスに物理反射結界を展開するクラフト―――ノワールバリアを展開させ、セレーネの攻撃を防ぐと共にセレーネの攻撃を反射した。
「メーザーアーム。」
「―――――」
「!!」
そしてセレーネは赤黒いエネルギーを纏ったクラウ=ソラスの一撃を後ろに跳躍して回避し
「アークス、駆動!―――ティアラ!!」
「ありがとうございます、エリオットさん!」
エリオットはダメージを受けたセレーネをアーツで回復した。
「そこです!」
その時いつの間にかミサイルポッドを構えていたクレア大尉はミサイルポッドから次々とスマートミサイルを発射し
「バリア、展開。」
「―――――」
アルティナは襲い掛かってくるミサイルを見ても慌てずクラウ=ソラスにバリアを展開させて防いだ。
「今度はこっちのお返しだよ!吹き飛べ~!」
「――――――」
「!?」
ミサイルを防いだアルティナだったが、続けて放たれたアガートラムのライアットビームは防げずダメージを受けた。
「クラウ=ソラス、反撃を。」
「―――――」
ダメージを受けたアルティナだったが、すぐに立ち直ってクラウ=ソラスにアガートラムに向かわせ、クラウ=ソラスは腕をアガートラム向けて振るった!
「ガーちゃん!」
「―――――」
対するアガートラムも腕を振るってクラウ=ソラスの攻撃を受け止めた!
「隙は逃しません!目標補足!」
クラウ=ソラスがアルティナから離れた隙を逃さないクレア大尉はライフルをアルティナの頭上に構えた。するとアルティナの頭上に巨大な氷塊が発生し
「!?」
「フリジットレイン!!」
「ああっ!?」
クレア大尉がライフルで氷魂を撃ちぬくと氷の破片が雨のようにアルティナに降り注いでアルティナにダメージを与えると共に怯ませた。
「七色の光の矢よ!―――プリズミックミサイル!!」
「クッ……!?」
そこにセレーネの両手から放たれた七色の光の矢が次々とアルティナに命中すると共に爆発を起こし
「アークス、駆動!―――ダークマター!!」
「うあ……っ!?」
クレア大尉が攻撃を始めた瞬間オーブメントの駆動をし、駆動を終えたエリオットはアーツによって発生した重力場でアルティナの動きを封じ込めた。
「レディエーション・デバイス、展開!」
二人が攻撃している間にクレア大尉は所有者の指示によって銃撃を行う特殊なデバイスを4つ自分の周囲に展開し
「ターゲット、ロックオン!エイミング――――デバイス!!」
「あああああっ!?」
クラフト―――エイミングデバイスを放ち、デバイス達もクレア大尉の銃撃と同時に銃撃を放ってアルティナにダメージを与え続け、主であるアルティナが怯んだ事によってクラウ=ソラスの動きが止まった。
「今だよ、ガーちゃん!!」
「――――――」
それを見たミリアムはアガートラムに指示をし、指示をされたアガートラムはもう片方の腕でクラウ=ソラスを攻撃してクラウ=ソラスを吹っ飛ばした!
「氷結の音色よ!――――アブソリュートロンド!!」
「っ!?しまっ――――」
そしてエリオットのクラフトによって発生した凍結効果のある導力波をまともに受けてしまったアルティナとクラウ=ソラスは動きが鈍くなったその時
「今です、皆さん!一気に攻めましょう!ミラーデバイス、セットオン!!」
クレア大尉が号令――――パーフェクトオーダーで仲間達の闘志を高めた後ミラーデバイスをアルティナとクラウ=ソラスの周囲に展開し
「運命の門、 汝も見るか、高貴なる極光!!」
「僕の演奏、聞かせてあげる!!」
「行こうガーちゃん!トランスフォーム!」
クレア大尉に続くようにセレーネとエリオットも次々とSクラフトの発動準備を始めている中、ミリアムは変形したアガートラムに乗り込んで空高くへと移動した。
「狙いを定めて……!ギャラクシーカノン発射!!」
空高くへと移動したミリアムはアルティナとクラウ=ソラスに照準を定めてレーザーを解き放ち
「オーバルレーザー照射!!」
クレア大尉は銃口からレーザーを放ち、放たれたレーザーはミラーデバイス達によって何度も跳ね返った後魔法陣を展開し、凄まじい衝撃波を発生させ
「マジェスティ・ゲイト!!」
「セブンラプソティ!!」
セレーネは光の奔流を、エリオットはヴァイオリンに変形させて魔導杖で七色の球体を一気にアルティナ達目掛けて襲い掛からせた!
「ああああああああああっ!?ミッション失敗……理解できません…………」
4人が一斉に放ったSクラフトをまともに受けたアルティナは悲鳴を上げた後地面に膝をついた!
「燃え尽きなさい!ファイアッ!!」
「当たって!―――旋風の精密射撃!!」
「ハハハハハッ!!」
リィン達と対峙したブルブランはアリサとミルモが放った炎と風を纏った矢をカードを投擲して相殺した。
「友よ、力を貸してくれ!」
「ピ――――ッ!!」
その時ガイウスは常に自分の傍で飛んでいる相棒である鷹―――ゼオに攻撃させ
「ハハハハハッ!麗しきリベールの姫君の小さな騎士を思い出させてくれる……!」
友の力を借りるガイウスのクラフト―――ハンターウイングをブルブランは笑いながら回避したが
「二の型―――疾風!!」
「グッ!?」
リィンの電光石火の攻撃を受けて怯み
「セイッ!!」
「ハッ!!」
ガイウスが放ったクラフト―――ゲイルスティングを側面に跳躍して回避した。
「雷の精霊達よ、裁きを!審判の轟雷!!」
「ムッ……!?」
リザイラが放った魔術によって自分の上空から降り注ぐ雷の雨をブルブランは次々と回避したが
「逃がさないわよ!――――メルトレイン!!」
「雷と光よ、わたしに力を貸して!――――雷光の制圧射撃!!」
「グウッ!?」
アリサとミルモによって放たれた矢の雨からは逃れられず、ダメージを受け
「五の型―――光輪斬 !!」
「竜巻よ、薙ぎ払え!!」
「ガッ!?」
左右から放たれたリィンとガイウスの戦技による追撃も受け
「風の精霊達よ、悪しき者を吹き飛ばしなさい!虚空の迅風!!」
「ガハッ!?」
リザイラの魔術によって発生した突風をまともに受けて壁まで吹き飛ばされた!
「クッ……なかなかやるではないか!なら、これはどうかな?」
すぐに立ち直ったブルブランはステッキを振るって浮遊する短剣を現させ
「ハハハハハッ!」
前衛であるリィンとガイウス向けて解き放ち、解き放たれた短剣は不規則な軌道を描いて二人の周囲に降り注いだ!
「クッ……!?」
「グッ!?」
ブルブランのクラフト―――マジックナイフを受けた二人はダメージを受けると共に怯んだ。
「逃げ場はないぞ…………」
そしてブルブランは続けてステッキを振るった。すると赤い雨が後衛のアリサ達をも巻き込む程の広範囲で降り注いだ。
「クッ……!これが”執行者”の実力か……!」
「ああ……話に聞いていた以上だな……!」
赤い雨が止むとダメージに怯んだリィンとガイウスがブルブランを睨み
「なっ!?」
対するブルブランはリザイラが展開した結界によって守られて無傷のアリサとリザイラ、ミルモを見て驚いた。
「二人とも、頑張って!!」
その時アリサはクラフト―――セントアライブでリィンとガイウスの傷を回復し
「風よ、吹き荒れろ~!双竜の大竜巻!!」
「うおおおおおおおっ!?」
リザイラの結界によって守られている間にミルモが詠唱を終わらせた魔術によって発生した巨大な二つの竜巻に巻き込まれたブルブランは身動きがとれなくなり
「裁きを受けなさい!ケルト=ルーン!!」
「ガアアアアアアアア―――――ッ!?」
そこにリザイラの魔術によって発生した高火力の連鎖する純粋属性の大爆発を受け、悲鳴を上げた!
「大地よ、風よ……このノルドを守る為に今こそ俺に力を!隼き風よ……唸れ!!」
ガイウスが予備用に装備していた十字槍を取りだして両手にそれぞれ十字槍を構えるとガイウスの左右に竜巻が発生し、ガイウスが十字槍を振るうごとに竜巻はまるで意志を持つかのようにブルブランの周囲に移動した。
「ハァァァァァ……!」
そしてガイウスはブルブランに一気に詰め寄って二つの十字槍で次々と攻撃を繰り出した後一端後ろに下がり
「イクスペル―――――ランサー!!」
「グウウウウウッ!?」
左右に持つ十字槍をクロスさせた!するとブルブランの周囲で周り続けていた竜巻はブルブランに襲って巨大な竜巻と化した!
「ふふふ、この大自然を破壊しようとした罪、決して許しませんよ?」
その時リザイラはサディスティックな笑みを浮かべて竜巻に巻き込まれているブルブランの頭上へと移動し
「火の精霊達よ、我が呼びかけに答えよ!その力、解放せよ!灼熱と、業火の意思よ!焼き尽くせ!―――フランブレイブ!!」
膨大な魔力を解放して超強力な火炎魔術を竜巻に放った!
「ガアアアアアアアア―――――――――――ッ!?」
灼熱の渦と化した竜巻をその身に受けたブルブランは全身を焼き尽くされて悲鳴を上げ、竜巻が消えると全身のあちこちが焼け焦げていたり、酷い火傷を負っている状態のブルブランが現れた!
「これで決める!アリサ、行くぞ!」
「ええ、任せて!オーバルエネルギー……充填!!」
「風よ、雷よ……わたしに大好きな人を守る力を!!」
するとその瞬間リィンの呼びかけに頷いたアリサは導力弓を構えて目の前に魔法陣を発生させた後無数のエネルギーをブルブランに命中させ、ミルモは弓に番えた矢に風と雷の魔力を纏わせて魔力と闘気を溜め込み
「蒼き焔よ……我が剣に集えっ!!」
リィンは自身の魔力と闘気によって太刀に蒼く燃える炎を纏わせた後突撃して縦と横の斬撃をブルブランに叩き込んだ後一端下がり
「ファイアッ!!」
「風雷の援護射撃!!」
凝縮した導力エネルギーの蒼色の炎の矢を導力弓に番えたアリサは風と雷のエネルギーを宿したミルモが矢を放つと同時に矢を解き放ち、アリサが矢を解き放つと同時にリィンは再びブルブラン目掛けて突撃し、レーザー状になった炎の矢と共に炎を纏った斬撃をブルブランに叩き込んでブルブランの背後へと駆け抜けた!
「「フレイムブラスト!!」」
二人の協力技――――フレイムブラストはミルモが放った矢と同時にブルブランに命中すると蒼色の炎と雷の大爆発を起こし
「グアアアアアアアアアッ!?う、美しい…………」
その身に受けたダメージに耐えきれなかったブルブランは悲鳴を上げた後地面に膝をついた!
ページ上へ戻る