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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十話 軽食その十一

「よくそれをさせる懲罰があるが」
「日本にはあるの」
「それは只の懲罰に過ぎずだ」
「鍛錬にはならないのね」
「腕立て伏せ等をさせる方がいい」
 鍛錬のことも考えると、というのだ。
「その方がな」
「というかね」
 テレサさんがここで言った。
「日本人のその正座をさせるペナルティあるじゃない」
「他の国にはないな」
「あれって立場が上の人が下の人にさせるわよね」
「主にな」
「その場合自分は正座していないこと多くない?」
 こう留美さんに問うのだった。
「それで叱ったり話を聞かせたり」
「そうしているな」
「あれ日本の風習じゃないわよね」
「そこで人の資質がわかる」
 それがというのだ。
「自分もする人はいいのだ」
「じゃあ自分はしない人は」
「人には強制するが自分は何もしない輩だ」
「留美が一番嫌いなタイプね」
「こうした輩は立場がよくなればそれだけ不埒なことをする」
 実際に咎める目でだ、留美さんは語った。
「権力を持たせてはいけないタイプだ」
「成程ね」
「私はそうした輩が大嫌いだ」
 留美さあんはこうも言った。
「こうした輩は学校の先生にも多い」
「というか日本に来てびっくりしたわよ」
 今度はイタワッチさんが言って来た。
「日本の学校の先生不祥事多過ぎでしょ」
「あれで氷山の一角だ」
 報道に出て処分されるだけでもというのだ。
「実は遥かに多いと思っていい」
「あれで氷山の一角なの」
「日本ではそうだ」
「本当に酷い先生多いのね」
「それが日本の泣きどころだ」
 おかしな先生、碌でもない先生が多いことがだ。
「教育についてはな」
「よくないのね」
「教師に悪質な輩が多くてな」
「それでああしてなのね」
「教師の犯罪も多い」
「そうした先生もいるのね」
「多いのだ」
 その自分に甘く他人に厳しいスタンスの先生がだ、もっともこれは学校の先生だけに言えないことだろうけれど本当に先生には多いと僕も思う。
「実にな」
「そういうことね」
「うむ、それでだが」
「それで?」
「ここで皆デザートを食べてからだが」 
 そこからのことをだ、留美さんjは話した。
「一体何をするかだ」
「そのことだけれど」
 僕は留美さんの今の言葉に応えた。
「実はあまりなんだ」
「考えていないのか」
「水着を買って」
 まずはここまでは考えていた。
「それでお昼もここでって考えてたけれど」
「それでもか」
「そこから先はね」
 実はだった。
「考えていなかったんだ」
「そうだったのか」
「どうしようかな」
 実際にだ、僕は首を捻って言った。 
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