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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第十章 仮想世界
  第1話 仮想世界、だと……!?

 
前書き
先週投稿できなくてすみませんでした。

リアルが忙しいので週一で投稿出来なくなるかもしれません。でも二週一話は絶対に投稿します!

そんなわけでよろしくお願いします! 

 
士道「なんだかもう、すっかり秋だなぁ……」

学校への帰り道、士道は思わずそんなことを呟いていた。周りの生徒も皆冬服に衣替えを済ませてある。

大騒ぎの天央祭が終わってやっと後始末もひと段落。士道たちは元の平穏な日常を取り戻した。



……はずだったのだが。



士道は現在絶望的な危機に陥っていた。

十香「これは一体どういうことなのだシドー!説明してもらおう!」

折紙「内容次第では大変なことになる」

他に耶倶矢、夕弦も怒っている。

上条はこの空気を危ないと感じ取ったのか士道の後ろを歩いて被害を最小限に抑えようとしている。

美九「だーかーらー、だーりんは今から私とデートするんですよ?デート」

ーーそう、美九が突然こんなことを言い出したからだ。

士道「待て待て、俺は美九とデートするなんて言ってないぞ!」

これもある意味引き金だった。

それを聞いた三人が突然前方左右から士道に抱きついた。

十香「やはりそうか!ではシドー、私とデェトするのだ!」

折紙「その発言は認められない。士道とデートするのは、恋人の私」

またややこしいことになった。

耶倶矢「聞き捨てならんな。士道、我らと一緒に来い!」

夕弦「同調。三人で美味しいケーキ屋さんに行きましょう」

美九「私が最初にだーりんをデートに誘ったんですからぁ。行くなら当然私とですよね。だーりん?」

修羅場だ。

士道「ええ!?ちょっ、上条助けてくれ!!」

上条「そういや琴里から買い物頼まれてたんだっけなー(棒)……ん?確かバーゲンセールが今日の3時半から……って、もう五分前じゃねぇか!!今月の食費代のために行かないと!!!」

と、逃げるための嘘をついたかと思えば途中から本気で慌てていた上条を見て後で感謝されそうだなーっていう少し嬉しい気持ちと、この場をどうしようか……と焦り迷う自分がそこにいた。

しかし、俺はどうすればーー





ーーーー
ーーー
ーー




琴里に拾ってもらい説教を食らいました。



あういう時は誰か一人を選べばとかなんとか



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ーーー
ーー



家に帰ってやっと一人になれた。

正確には佐天さんが夕食の準備をしているが、あいつらとは違って空気は呼んでくれるし、何より優しい。お嫁さんにするならあーいうタイプがいいよなぁ。

士道(現に、さっき帰ってきた時も疲れてる俺のことを見て『おかえりなさい』って言っただけだもんな……佐天さんはいい嫁さんになるよ」

佐天「ん?何か言いました?」

士道「え!?あ、いや何でもない」

どうやら途中から口に出していたらしい。聞かれたら頭が弾けそうな位恥ずかしいセリフだ。

と、突然ポケットの中にある携帯がリズムよく震えた。

誰からだろう……と思って携帯の画面を見ると令音さんからの電話だった。

嫌な予感が……

士道「はいもしもし」

令音『今日もデートに育んでいるようだね』

士道「あれはたまたまっていうか……って、育んでいるっておかしくないですか!?」

令音『そうだったかな?私にはそう見えたのだが』

士道「あのですね……いや、先に本題に入ってください」

令音『うむ、そうだな。結論から言えば、新しいゲームができた』

士道「はぁ……」

ゲーム………マイ・リトル・しd…………うっ、頭が………!

令音『……いい表情だ。察しがいいねシン。そう、あの名作『マイ・リトル・シドー』の続編だよ』

……………頭が頭痛で痛い。日本語がおかしくなるくらい痛い。

士道「やっぱりですか……よく作る暇がありましたね」

令音『うむ。みな不眠不休で作っていたんだ。是非シンに見てもらいたくてね。今から〈フラクシナス〉へ来て欲しい。涙子も一緒にね』

士道「佐天さんも?………わかりました」

と言ってピッと電話を切る。

佐天「令音さんからですか?」

士道「あぁ……新しいゲームが出来たんだって。今から来て欲しいんだとさ」

佐天「行ってらっしゃいです」

士道「佐天さんも呼ばれてたぞ?」

佐天「へ?何でですか?」

士道「分からん……でも行かなきゃいけないんじゃないか?」

佐天「マジですか……」

士道「マジですよ」

佐天「………今日カレーだったのになぁ」

その言葉を聞いて、士道は大好物が無くなりそうな危機感に肩を落とした。



ーーーー
ーーー
ーー




さて。『マイ・リトル・シドー』続編のことについてサラッと説明しよう。

舞台はここ、天宮市であり、仮想世界に旅立ってまるで現実世界と同じように動き回りデートのシミュレーションをする。

ここには仮想世界に行く機械が何台もあるので実際に仮想世界でデートしても好感度的には問題ないし、身体疲労も無い。

まさに士道にはうってつけのゲームだ。


だが………一つだけ言いたい。





士道「仮想世界、だと……!?」





本当、よくわからんことになってきた。



 
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