FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
作戦N
前書き
ソフィア「きゃああああああ!!ソフィアの・・・ソフィアのカグラさんがエルザさんとキsあwせdrftgyふじこ」
シリル「だ・・・大丈夫!?」
レオン「俺はいつかやると思ってたよ」
ラウル「だよねぇ」
ソフィア「こうなったら・・・ソフィアもシリルちゃんとキスしなきゃ――――」
シリル「退避!!」ピュー。。。。゛(ノ‥)ノ
ソフィア「待ってシリルちゃ~ん!!」ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
「「・・・」」
レオン「えっと・・・このお話にソフィアは出てきません」
ラウル「感想を言いたくて出てきただけらしいです」
「「それでは・・・どうぞ!!」」
俺たちは今現在、エクシードたちの村から一度離れてある場所へと向かっている、のはいいんだけど・・・
「ねぇレオン」
「どこに向かってるの?」
先頭を歩いている金髪の少年に話しかける俺とウェンディ。今俺たちが向かっている方向は、先程シャゴットから聞いた闇ギルドのアジトと思われる方角とはまるで違う方向に進んでいる。
「いいからいいから」
それに対しレオンは振り返ることもせずただ歩を進めていく。一体何の意味があるのだろうか?あまり時間をかけるわけにはいかないんだよね、レオンとシェリアは明日は別のギルドに留学に行かなくちゃいけないわけだし。
「レオン、後のこともちゃんと考えてるんだよね?」
彼の隣に並ぶように前に出ながらシェリアが顔の覗き込みながらそう訪ねる。すると、レオンは不思議そうな顔をしながらこう答えた。
「後のことを考えてるからこっちに来てるんだけど?」
「「「???」」」
一体何を言っているのか、さっぱり理解できない。彼の直感的なものが、こっちに来ると時間の短縮に繋がる何かがあるといっているのだろうか?
「お?見えてきた」
前方に目的のものを見つけたレオンは遠くを見るような素振りを見せながらそう言う。俺たちも彼が見ている方向に目を向けると、そこには大きな家が建っていた。
「こんなところに・・・」
「誰の家なのかな?」
何というか、普通の家とは違った形の、まるで別荘のようなイメージを与える大きな家。それの前まで来ると、レオンはピンポンを押すことすらせずに家の中へとズケズケと上がっていく。
「ちょっとレオン!!」
「何勝手に上がってるの!?」
「挨拶しろよ挨拶!!」
失礼極まりない少年の行動に思わず怒鳴る。しかし、少年は全く悪びれる様子もなく、家の前で立ち止まっている俺たちを手招きする。
「早く入れよ、時間ないんだから」
誰のせいで時間が押しているのかわかってるのか?こいつ。なんて不満を感じつつも、言われた通り中へと入っていく。外から見た時も大きいと感じていたが、中に入るとさらにそれを感じる。俺の家の何倍広いのかな?少しでいいから分けてくれないかなぁ・・・
「さてさて、どの部屋にいるのやら」
そう呟きながら不法侵入を最初に決行した少年は手当たり次第に家の中に数多くある部屋の扉を開けて中の様子を覗いている。
「何してるのかな?」
「てかこれ・・・捕まらないよね?」
「ど・・・どうかな?」
自由気まま、やりたい放題のレオンの行動に嫌な汗を感じつつ、彼の後ろにくっついていくことしかできない俺たち。しばらく散策していると、少年が開けた部屋の中を見てやっと見つけたと言わんばかりの顔をしている。
「ヤッホー、久しぶり」
どこか棒読みといった感じの挨拶をしながら部屋の中に侵入していく氷の神。遅れないようにと一緒に中に入っていくと、そこには頭の天辺にお団子のような髪をまとめた、真っ白なモジャモジャお髭が特徴的なおじいさんが椅子に座ってお茶を飲んでいるところだった。
「おお、レオンくんじゃないか。久しいのぉ」
勝手に家の中に上がられているにも関わらず、一切激怒する様子もなく手招きしてみせるおじいさん。その部屋の中にはたくさんの植物が植えられており、他にも本やトロフィやらがところ狭しと置かれている。
「おや?後ろの子たちは・・・?」
レオンの後ろにくっついてきた俺たち三人を見て訝しげな表情を浮かべるお髭のおじいさん。それに対しレオンがこっちに半身を向けながら答える。
「クロフォードさん。こいつらは俺のギルドの仲間のシェリアと友人のシリルにウェンディ」
「「「こんにちは!!」」」
レオンの紹介を受け深々の頭を下げる。続いてレオンはクロフォードと呼ばれたおじいさんからこちらに視線を向け、同じように紹介をしてくれる。
「こっちは元評議院のクロフォードさん」
「よろしく」
紹介を受けて椅子から立ち上がり軽く会釈するクロフォードさん。ん?ちょっと待てよ?
「元評議院?」
「そう」
いや、ずいぶんあっさりとうなずくけど、簡単に聞き流すことはできないと思うぞ、それ。
「えっと・・・なんでそんな人がレオンと知り合いなんですか?」
同じ疑問を感じたシェリアがクロフォードさんに問いかける。それを聞いた彼は、小さく笑いをした後に答えを述べる。
「以前レオンくんが行方不明から帰ってきた時にのぉ、謝罪と言う名目で現議長に挨拶に行ったのじゃが・・・」
レオンが評議院の議長、グラン・ドマと魔法学校の校長に影口を言われて失踪したのは大魔闘演武の時に聞いたことがある。だけど、それがなぜ彼と知り合いになるきっかけになるのだろうか?
「奴の言葉に怒ったレオンくんが足を蹴り抜いて骨折させてしまってのぉ」
「「「えぇ!?」」」
衝撃過ぎる展開に驚かずにはいられない。失踪しただけでも問題なのに、謝罪にいったその場で相手の足をへし折るなんて・・・
「その時に偶然居合わせたワシがなんとか丸く納めたんじゃ」
懐かしそうに語るクロフォードさん。なるほど、それはレオンにとっては頭が上がらない人なんだろうな。家に勝手に入ってるあたり感謝の念は持ち合わせていないようにも思えるが。
「あんたの依頼引き受けてやったんだから、おあいこだろ?」
「ほほ、そうじゃな」
少し膨れたような顔つきでそういうレオンと笑いながら返答するクロフォードさん。レオンの奴、目上の人に対する敬意を持っていないように会話してるから、見てるこっちがドキドキしてくるよ。
「それで?今日はワシに何かようかな?」
俺たちに丸テーブルの回りにある椅子に腰かけるように指示した後、急な来客にも関わらずお茶を出してくれるクロフォードさん。彼は俺たちがなぜここに来たのか、率直な疑問をぶつけてきた。
「まぁ、簡単なお願いに来たんだけど」
ハーブの匂いが香る紅茶を一口飲みながらレオンがそう言う。今回俺たちは彼についてきただけだから、何もする事がなく、クロフォードさんが入れてくれた紅茶を飲んでいる。
「お願いとな?」
「うん」
自らのカップに紅茶を注ぎつつレオンに問いかけるクロフォードさん。レオンは一度うなずいた後、カップを載せ皿の上へと置く。
「実はこれから私用で近くの闇ギルドにケンカ吹っ掛けにいくんだけどさぁ」
さっき村では「戦わなければいい」とか言っておきながら、すでに戦闘になることしか考えていない氷の神。ただ、俺もそれは避けられないと思っていたから、ここはあえて黙っているとしよう。
「ほうほう」
「その時にギルド間抗争とか問題にされるのめんどくさいからさぁ、そうなったら俺たちの弁護してくれない?」
物を頼むような態度とは思えないほど軽口のレオン。そんな頼み方じゃ誰も引き受けてくれるわけ―――
「いいぞ」
「「「いいの!?」」」
予想とは裏腹に即決でOKを出してくれる元評議院。あまりにもあっさりとしすぎていて、俺や隣にいるウェンディ、さらにはその隣にいるシェリアも驚いて立ち上がってしまった。
「レオンくんには今の評議院が迷惑をかけたしのぅ。それに」
レオンから一度視線を外し、こちらを見るクロフォードさん。
「君たちの大魔闘演武での活躍は見せてもらった。実に素晴らしい戦いじゃったよ」
そう言われると、なんだか照れる。実際、大魔闘演武ではかなり活躍した気がするし、以前依頼で山賊退治に行った時も相手がこちらを見てビビってたのが印象的だった。魔法に関わりが薄い人でもあれほどの反応をするのだから、元評議院という魔法界に携わってきた人ならば、知っていてくれても不思議じゃないか。
「君たちのような若く、未来ある者の目を摘むのは大きな損失じゃ。ワシにできる限りではあるが、何とかしてみよう」
「「「ありがとうございます!!」」」
「どうも」
深々と頭を下げお礼を言う。評議院の人って堅苦しいイメージが強かったけど、この人はずいぶんと柔軟な思考を持っている人物みたいだ。これなら仮に戦闘になっても、皆さんに迷惑をかけなくて済むぞ。
「ただ、何も準備に乗り込むと少々印象が悪いのぅ」
何やら顎に手を当てて考えているクロフォードさん。どうやら問題になった時に、せめて戦わないように、もしくはバレないように行動していたかどうかで評議院から見る印象が大きく変わってくるらしい。確かに堂々と乗り込もうものなら、めちゃくちゃ怒られそうな気もするし、何かしら作戦を考えなければいけないか。
「証拠が残らないくらいボロボロにするとか?」
「それだともっとイメージ悪くなっちゃうよぉ」
レオンがしょうもない提案をするのでシェリアがあっさりと一蹴してみせる。それも一つの手ではあるけど、うちが評議院に煙たがられているのはナツさんとかが色々と壊してしまうからなんだよなぁ。今回そんなことしたら、きっとただじゃ済まないぞ。
「あ・・・あの~」
すると、何か案が思い付いたのか、緊張気味に手を上げる天竜。彼女の方に、その場にいる全員が視線を向ける。
「変装するとか・・・どうかな?」
「「「あぁ!!」」」
自信なさげに意見を述べる少女。だが、その意見を聞いた途端に全員が納得する。
「なるほど、それなら・・・」
変装していくのなら、相手に正体がバレる心配もないから報復されることない。それに、乗り込んできたのが誰なのかわからないなら評議院だってどうすることもできないだろう。一番単純かつ理想的な案だと思う。
「いいじゃん!!それ!!」
「決まりだな」
シェリアとレオンもウェンディの意見に賛同する。
「いい案ありがと、ウェンディ」
「うん!!」
この意見を出してくれた少女の頭をなで回す。それに対し少女は口元を緩め、顔を赤くさせながらされるがままにじっとしている。
「変装なら、うちに孫たちの服がいくつかあった気がするのぅ」
そう言って席を立ち、別の部屋へと歩き出すクロフォードさん。俺たちも待っているだけでは申し訳なかったため、彼の後を追っていったのだった。
それからしばらくして・・・
「こんな感じでどうだ?」
白のワイシャツにグレイのカーディガンを合わせ、眼鏡をかけたレオンが一回転しながら感想を訪ねてくる。
「「「おおっ!!」」」
それを見た少女二人と俺は、知的な感じの美少年に変貌を遂げた彼を見て感嘆の声を上げる。
「すごいよレオン!!」
「無駄にかっこいいよ」
「いやいや無駄ってなんだよ」
頭の頂きから足の先までじっくりと観察している天竜が興奮気味にそう言い、なんだか負けたような気がしている俺がちょっと嫌みな感じを含みつつ褒めている。
「服のサイズがちょうどでよかったわい」
今回の変装道具として服を貸してくれたおじいさんがそう言う。
「でもいいんですか?お孫さんのお洋服なんですよね?」
そう訪ねたウェンディは、ピンクのうさ耳がついているパーカーにボーダー柄のインナーを合わせ、ジーンズ生地のショートパンツにニーソという、普段の印象とは大きく異なる格好をしている。ただ、彼女は勝手に他人の服を拝借するのに気が引けるらしく、そんなことを質問していた。
「何々。孫たちも大きくなってここにもほとんど遊びに来ない。それに、その服も小さくて着れないから、何も問題ないのだよ」
どうやらお孫さんたちはすでに大人になっていて、俺たちが借りている服は着ることができなくなっているらしい。それでもこの服を残していたのは、きっと彼らとの思い出が詰まっているからなんだろうなぁ。
「なんか落ち着かないなぁ・・・」
頭をボリボリと掻きながらかけていたメガネを外すレオン。それを見て、一人の少女が飛んでくる。
「あぁ!!せっかくセットしたのに!!」
赤を主とした東洋の着物に身を包んでいる赤紫髪の天神。普段はビックテールにしている髪を下ろしたその少女は、先程まで七三に分けられた髪をしていた幼馴染みが、勝手にそれを崩したことに激怒している。
「髪型整えてないとカッコ悪いよ!!」
「ごめんごめん」
文句を言いながらも再び見映えが良くなるように少年の髪をセットし直すシェリア。レオンはそれに身動きをしないようにしてOKが出るのをただ待っている。
「フフッ、なんか夫婦みたいだね」
「どっちかというとお母さんのように見えるけど・・・」
おそらくウェンディには新婚夫婦のように見えているのだろう。しかし、俺からはだらしのない息子の面倒を見ているお母さんのようにも見える。年齢的には全然違うのだけれども、あまりにも面倒見が良すぎて、ね。
「ところでさぁ」
「ん?」
すると、髪型が整ってシェリアから解放されたレオンがこちらに視線を向ける。少年は再びメガネをかけ、それをクイッと押し上げながら率直な疑問をぶつけてきた。
「お前、なんでそんな格好してんの?」
「・・・」
その質問に押し黙る俺。俺は今、青のニット生地の服に白の薄手のミニスカを合わせ、髪型を変装のためにツインテールにさせられている。なんで男である俺が、そんな女みたいな格好をしているのか、レオンは不思議に感じているようだ。
「・・・なんでそんなひどいこと聞くの?」
「え?」
ようやく振り絞って出てきた言葉がそれだった。その意味がわからず、レオンは目を見開いている。
「俺の身長に合う服がこれしかなかったって、勘のいいレオンならわかるでしょ?」
以前留学に来た天馬の女の子に言われたことで、薄々気付いたことを周りも思っているのだと思い知らされた。俺は同年代の男子より少し・・・ほんの少しだけ小さい。今回の変装でこんな格好をしているのは、クロフォードさんの家にある俺の体に合う服がこういうものしかなかったからなのである。レオンにはなんとか着こなせる大きさの男物があったけど、俺にはなかっただけなんだ。それを知っててレオンはこんなこと聞いてきてるんだろうなぁ。
「レオンは意地悪だ・・・」
彼のいやらしさに目の前が滲んできた。俺だっていずれは大きくなるだろうけど、今はこれが限界なんだよ・・・
「いや、ちょっと我慢して大きいのを着ればいいだけなんじゃ・・・」
すると、慌てたような、呆れたような口調で目の前の少年がそう言う。確かにそれは最初に考えた。しかし、これから行くところでは迅速な対応が求められるはず。ならば極力体のサイズにあった服装で、動きやすさを求めていくのが一般論だろう。
「レオンくん、謝った方がいい」
「え!?」
そんなやり取りを見てクロフォードさんがレオンにそう言う。なぜそんなことを言われているのか分かっていないレオンは、困惑しているようだ。
「レオン!!シリルをいじめちゃダメだよ!!」
「いくら友達でも言っていいことと悪いことがあるよ!!」
それを見てさらに援護してくれるウェンディとシェリア。いいぞ、もっと言え、とか思ってるのは内緒です。
「・・・」
二人の少女からも注意されたことで、なぜ怒られているのかわからないが、いけないことをしたような気持ちになってきているレオン。
「えっと・・・ごめんね?」
「許すよ」
チョイッと手を上げて謝罪するレオン。素直に謝ってくれるところがこいつのいいとこだと思う。なので引きずることなく、その場でニコッと笑って許してあげることにした。
「それじゃあ、そろそろ行くとしようか」
「だね」
一通りの準備も完了したので、クロフォードさんにお礼を言って家を後にする俺たち。
「ところで、何か作戦とか考えてるの?」
ウェンディにフードを被せ、ウサギのコスプレのようになっている彼女で癒されながらレオンとシェリアに問いかける。ちなみに俺は作戦なんか一切考えていなかったので、他力本願になっているのは否めないところである。
「やっぱり隙を見てエクシードのみんなを逃がすしかないよね?」
「でもどうやって忍び込めばいいのかな?」
うさ耳をピコピコさせているウェンディと初めての格好に少々戸惑っているシェリア。二人の少女がどうすれば一番効率がいいか、頭を悩ませている。
「ここは・・・作戦Nでいいんじゃない?」
すると、レオンが何やら考えがあるようで、謎めいた作戦名を発する。
「作戦N?」
「それってどんな作戦なの?」
「?あのね―――」
小さな円陣を組みながら周りに聞こえないように作戦の全貌を聞く。さてさて、どんな作戦なのやら・・・
「あった」
「あそこだね」
草むらの影から顔だけを覗かせているシェリアとウェンディ。俺たちは今、エクシードのみんなが捕らえられている闇ギルドのアジトのすぐ目の前に来ている。
「警備は二人か」
「中にいっぱいいるだろうけどね」
ボソボソと見たままを話し合っている俺たち。どれくらいの規模かはわからないけど、アジトの前で警備してるのはしたっぱと思われる二人の男のみ。これなら楽に侵入できそう。
「んじゃ、行ってくるわ」
「気を付けてね」
「無理しないようにね」
「了解」
二人の天空の少女に見送られ、草むらから飛び出す氷神と水竜。ヒラヒラのスカートを穿かされている竜が、神の腕に手を回し、門の前に立つ男たちの前へと歩いていく。
「なんだお前たち」
「ここで何をしている」
持っていた槍で×を作り門の前を封じる闇ギルド。それを受けカップルを模している俺たちは立ち止まる。
「あの・・・私たち道に迷っちゃって・・・」
「どっちにいけば街に出れんの?」
山の中で道に迷った風を装い道を訪ねる。俺が女役じゃなく、シェリアに任せればいいじゃんと思うのだが、恥ずかしいとの一言で断られてしまい、こんな役割になっているのが大変悲しい。
「街だと?」
「それなら向こうに―――」
意外や意外、親切にも道を教えようとしてくれる二人の男。彼らが街の方に視線を向けたと同時に、レオンが片方の男を凍らせる。
「貴様!!一体―――」
「ごめんね」
異変に気付いた片割れがこちらに槍の先を向けるが、それよりも早く俺が水で球体を作り男の顔を覆わせる。
「が・・・は・・・」
水の中に顔だけ入れられたため、呼吸ができずに気絶するしたっぱさん。気を失ったところで魔法を解き、ギリギリ死なない程度に留めておく。
「はい、第一段階終了っと」
気絶している二人を縄で縛り、近くの木に巻き付ける。
「よし!!潜入するとしますか!!」
「うん!!」
「わかった!!」
「はいよ」
草むらから状況を見守っていたウェンディたちも駆けつけ、アジトに音を立てないように忍び込む俺たち。
今回の作戦『NANTONAKUUMAKUIKASEYO』。その場で思い立ったことをやりながらエクシードを助け出し、極力戦わないようにして脱出する。ほぼノープランの作戦へと移行した俺たちは、闇ギルドの奥へと侵入していったのだった。
後書き
いかがだったでしょうか。
まさかのレオンが元議長クロフォードと知り合いという裏設定。冥府の門編で彼の家を訪れたことが生かされるようなされないような・・・
たぶん次でこのお話にはケリがつくと思います。どんな感じになるか、お楽しみに。
ページ上へ戻る