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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章 誕生!最強ライダー編
  第11話『治療と再会と世界の希望』

仮面ライダーディロード、前回の3つの出来事!一つ、オーズの世界に着いた雅は、鴻上からバイクとサポートアイテムを受け取る。二つ、雅の欲望から、キマイラヤミーが生まれてしまう。そして三つ!雅は、キマイラヤミーの毒に倒れてしまう!

カウント・ザ・ワールド!現在、雅が向かった世界は
ひぐらしのなく頃に 解
魔法少女リリカルなのはA's
仮面ライダーオーズ


「伊達さん、どうですか?」
映司は、意識を失っている雅の様子を伊達に聞く。
「悪いが、ヤミーの毒は専門外だ。それに見たことも無いタイプだから治しようがない。」
伊達が映司にはっきり言うと、同じタイミングで雅が目を覚ます。
「大丈夫でしたか、火野さん?」
「俺は問題ないよ。それより、雅君の身体の事だけど─」
「大体解っています。でも、火野さんを護る為なら、諦めるしか出来ませんよ。」
雅がそう言うと、
「雅は、なんでなのはの時や梨花の時もそのだったの?」
フェイトが雅に尋ねる。
「そうか、フェイトにも話していなかったな。まあ、僕が別の世界からやってきた異世界の人っていうのは言わなくても解るだろう。」
「うん。どんな世界でも、多分雅のディロードライバーはオーパーツ扱いされると思う。」
「それで、このディロードライバーはただ異世界を渡り歩く訳じゃ無い。僕の世界で作品として放送や公開された世界、それらにしか渡る事が出来ない。」
「それじゃあ、雅は私達の事を知っていたの?」
「ある程度は。」
「それで、火野さんを庇った理由は?」
「簡単な話だ。火野さんはこの世界で最も重要な存在だ。もしもの事があった場合、何が起きるか解らないからだ。」
「でも、それで雅が戦えなくなったら!」
「ああ、だからフェイトにも来て欲しかった。」
「雅、どうして?」
「フェイト、僕のコートに注射器が三本ある。取ってくれ。」
病室で安静にしていなければならない雅はフェイトに注射器を取ってもらう。
「ありがとう。この二本は、ッ!」
雅は、三本の内二本を割り、
「伊達さん、この注射器でフェイトの血を採ってもらえますか。」
雅は伊達に頼む。
「いいが、何故だ?」
「これを使って、フェイトをディロードに変身出来るようにしたいのです。」
「そういう事なら、嬢ちゃん腕出しな。」
伊達に言われフェイトは腕を出し、注射器で採血をし雅に渡した。
「ありがとうございます。後はこれをディロードライバーの追加システムにセットすれば。」
雅はよく見ないと解らないディロードライバーの窪みにセットし血液を注入した。
【適合者を新たに設定しました。以後、使用を許可します。】
「フェイト、これでフェイトも、今日から仮面ライダーディロードだ。頼む、僕が完治するまでの間はディロードとなって火野さんをサポートしてくれ。」
「解った。火野さん、キマイラのヤミーを追いましょう。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
フェイトはディロードに変身し、映司と共に外に出る。

その頃、キマイラヤミーは真木の家を襲撃していた。
「この世界の怪人グリード、貴様達の野望もここまでだ。貴様達は我が倒し、この世界を救って見せる。」
キマイラヤミーはそう言うと、犀の角を使い突進して行く。グリード達はなんとか回避するが、回避に遅れたガメルが多少の痛手を負う。
「誰だ!救世欲なんていかれた欲望を注いだ奴は!」
アンクはぶちきれる。
「とにかく、今は危険です。一旦逃げましょう。」
恐竜グリードの提案によりグリード達は拠点から逃げて行く。
「逃がすか!」
キマイラヤミーは追いかけようとするが、
「待て!」
〔シャチ!ウナギ!タコ!♪シャ!シャ!シャウタ~!シャ!シャ!シャウタ~!♪〕
「行かせません!」
【ATTACK RIDE-LAEVATEIN-】
オーズシャウタコンボのボルタームウィップとディロードがアタックライドで変化させたレヴァンティンの連結刃形態に取り押さえられた。
「ディロード、何故貴様がそこに居る!」
「私が、雅の代わりに戦っているから!」
「だが、今の我はお前達に構っている暇は無い!」
キマイラヤミーはそう言うと突風と雹を使い眼くらましをして逃げる。
「逃がしたか。」
「追いかけましょう。」
オーズとディロードは逃げたキマイラヤミーは追いかける。

「ここまで来れば大丈夫でしょう。」
真木がそう言うと、
「鬼ごっこはもうお終いか?」
キマイラヤミーは追いついた。
「仕方在りませんね。」
真木はそう言うと、アンキロサウルスヤミーを呼び寄せ、マネキンからプテラノドンヤミーを、ポップコーンの生成機からユニコーンヤミーを生み出す。
「行って下さい。」
幻獣のヤミー達はキマイラヤミーに立ち向かう。そこにフェイトと映司が現れる。
「アンク!大丈夫か!?」
映司はアンクを心配する。
「オイ映司!お前あのヤミーの親が誰か知っているだろ!」
「ああ。でもそのヤミーの親が毒にやられて危険なんだ!手を貸してくれ!」
「アホか!そう言われて貸す馬鹿がどこに居る!」
アンクは映司の提案を蹴るが、
「アンク君、そういうわけには行きません。あのヤミーは我々だけでは勝てません。ここは一時的な協力が必要でしょう。」
真木は提案を飲み込んだ。
「それなら、まず雅君の毒をなんとかしないと!」
「それなら、そのヤミーの親の所へ連れて行ってよ、オーズの坊や。」
水棲生物のグリード、メズールはそう言う。
「今病院に居るから案内するよ。」
フェイト達はグリード達を連れてその場から立ち去り、グリード達は逃げる前に屑ヤミーを生み出し壁にして逃げて行く。
「おのれ、また逃げたか!」
キマイラヤミーはそう言うと、白虎の爪でユニコーンヤミーを、犀の角でアンキロサウルスヤミーを、蜂の針でプテラノドンヤミーを撃破し、翼から放った突風で屑ヤミーを全滅させてフェイト達を追う。

「伊達さん、雅の様子は!?」
扉を開けてフェイトは伊達に雅の容態を確認する。
「大丈夫だ。意識もある。」
「まあ、体力が徐々に衰弱していますが。」
伊達は説明し、雅は追加で細かく話す。
「あら、坊やね、あのヤミーの親で毒を受けたのは?」
「ええ。」
「少し動かないでくれるかしら?」
メズールは雅に確認を取り雅に水流を流す。
「これで毒素は流れたはずよ。」
「ああ。さっきまでの衰弱が嘘の様です。それで、話は解っています。あのヤミーは僕の純粋な願いが生み出した結果。僕がけりを着けます。」
「そういうわけには行きません。我々とてあのヤミーを倒したい気持ちは同じです。ですから、あなたとの協力を取り付けに来ました。」
「真木さん。解りました。そうとなれば─」
雅がそう言った瞬間、
「見つけたぞ、グリード!」
キマイラヤミーが現れる。
「ここは一旦飛び降りよう!」
雅達は今居る二階から飛び降りる。
「逃がすか!」
キマイラヤミーも続くように飛び降りて来た。
「グリード、そして我の邪魔をする凪風雅。最後に言い残した事があるなら、今の内に言っておけ。」
キマイラヤミーは余裕を見せる。
「皆さん、このカードを受け取って下さい。」
雅は映司と伊達、グリード達に白紙のライドカードを渡す。
「このカードに、今成し遂げるべき願いを一つ込めて下さい。」
「一つだけか。しけてるな。」
ウヴァが文句を言い、
「確かに、それには同意だな。」
アンクも便乗するが、
「みんな、こういう時は文句も言えないよ!」
映司の一言で全員が静まり願いを込めると、雅の持つ白紙のライドカードが光り出す。
「今だ!集え、世界の願い!」
雅がそう宣言すると、映司達が持っていたライドカードが雅のライドカードに集約され、仮面ライダーオーズのタイトルロゴが描かれたライドカードが誕生する。
「話し合いは終わりか?」
「ああ終わった。火野さん、伊達さん、みんな!行きましょう!」
「ああ!」
「オッケー!」
雅の合図に火野と伊達は応える。
【KAMENRIDE-DELOAD-】
「「「変身!」」」
〔タカ!トラ!バッタ!♪タ・ト・バ!タトバ!タ!ト!バ!♪〕
“クルッ クルッ カポン!”
雅、映司、伊達は仮面ライダーに変身し、
「願いを紡げ、ワールドホープ!」
ディロードは先程出来たカードをスキャンする。
【WORLD HOPE-KAMENRIDER OOO-】
すると、グリード達の腰にオーズドライバーが出現する。
「オイ、これは何のつもりだ!」
アンクはディロードに突っかかる。
「ワールドホープは読んで字の如く、世界の希望の根源。この世界の根源たる物がオーズの力その物という事です。皆さん、オーズの力で戦って下さい!」
しかし、ディロードはグリード達に力の説明を行った。
「なるほど、そうですか。変身。」
〔プテラ!トリケラ!ティラノ!♪プ・ト・ティラァノザウル~ス!♪〕
真木はそう言うと自身の中からコアメダルを取り出し、オーズドライバーにセット。オースキャナーに通しプトティラコンボに変身した。
「チッ!こいつの言うとおりに動くのは釈じゃ無いが、今はあのヤミーを倒す方が優先だ!変身!」
〔タカ!クジャク!コンドル!♪タ~ジャ~ドル~!♪〕
アンクも続くようにタジャドルコンボに変身する。
「ここは、あいつに従う方が都合がいいな!」
それに続きウヴァはガタキリバコンボに、カザリはラトラーターコンボに、ガメルはサゴーゾコンボに、メズールはシャウタコンボに、それぞれ変身した。
「ふん、いくらオーズが増えようと同じ事!」
キマイラヤミーは飛び立とうとするが、
「させません。」
プトティラコンボは凍結能力を使いキマイラヤミーの翼を凍らせる。
「テメェ、さっきはよくもやってくれたな!」
更に、落下するキマイラヤミーをガタキリバコンボは本来より強力な電撃で攻撃し、
〔タカ!クジャク!コンドル!ギン!ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!〕
「食らえ!」
そして、追撃を行うようにタジャドルコンボが必殺技のマグナブレイズを放つ。
「このまま、終われるものかぁぁぁ!」
オーズの全コンボによる攻撃を受けボロボロになったキマイラヤミーはそう叫ぶと、身体が引き裂け、中から竜の姿のヤミー、ドラゴンヤミーが現れる。
「友を求めて、何が悪い!」
ドラゴンヤミーは叫ぶ。
「なるほどな。こいつ、欲望の二重構造だったわけか!」
タジャドルコンボはそう言う。
「アンク、どういう事だ?」
「解らないのか?こいつの場合、世界を渡り歩く理由は世界を救う為じゃ無い!慕う友が欲しかっただけだ!ったく、こんな下らない事が事の顛末か!」
タジャドルコンボがオーズの質問に答える。すると、
「欲望の根源であるグリードが人の欲望を否定しないで下さい。さて、終わらせましょう!」
ディロードは反論しその後、カードを一枚スキャンする。
【WORLD ATTACK RIDE-KAMENRIDER OOO-】
ディロードがカードをスキャンすると、ディロードの手に金色の三枚のメダルが現れ、ディロードはオーズに渡した。
「火野さん!そのメダルを使って下さい!」
「うん、解った!」
オーズは渡されたメダルをスキャンする。
〔スーパー!スーパー!スーパー!スーパータカ!スーパーイマジン!スーパーショッカー!♪ス・ー・パー!タマシータマシィ!ライダー魂!♪スーパー!〕
オーズはスキャンしたメダルの力でスーパータマシーコンボに変身。更に、
〔スキャニングチャージ!〕
グリードオーズ達は必殺技を発動。サゴーゾインパクトとプロミネンスドロップによってドラゴンヤミーは引きずり下ろされ、ガッシュクロスとガタキリバキック、オクトバニッシュを受けてボロボロになった所をブラスティングフリーザで凍結されてしまう。そして、
〔スキャニングチャージ!〕
「セイヤー!」
スーパータマシーコンボは必殺技を発動。スーパータマシーボンバーが放たれる。
「馬鹿な!そんなことがぁぁぁぁぁ!」
ドラゴンヤミーは断末魔を上げて爆発した。
「皆さん、大変御迷惑おかけしました!」
変身を解除した一堂に雅は謝る。
「結局、無限の欲望は不可能という事が解っただけで、こちらは収穫です。」
真木はそう言う。
「雅君、気にしなくていいよ。あのメダルが俺の中に入ったらって考えると、どうしてもね。」
映司もそう言った。
「それでは皆さん、お元気で!」
雅はマシンディローダーにフェイトを乗せ、古手神社の宝物庫に帰って行った。
「お帰りなさい雅さん!」
「ああ、ただいま、圭一。」
雅は圭一に挨拶をし、ディロードライバーを置いて座ると、ライドカードケースから一枚のカードがディロードライバーにスキャンされた。
【SOUL RIDE-KAMENRIDER OOO-】
「またこの時間が来たか。」
カードがスキャンされた事を確認すると、雅はそう言った。すると、ディロードライバーから映司と伊達、アンク、鴻上の立体映像が映し出される。
『雅君、これから新しい所へ旅立つんだって?大丈夫、何処へだって行けるさ。明日のパンツさえあれば。』
『あぁっ!そう言えばお前から入院費貰うの忘れていた!まあ、世界を救ってくれたんだ。その件はチャラにしておいてやるよ。まあ、頑張れよ!』
『ったく、もうあんなイカレタ欲望はもう持つな!こっちがボロボロになる!』
『それでは雅君、頑張りたまえ。鳴滝に会ったら、宜しく伝えておいてくれたまえ。』
それぞれ一言メッセージを言い終えると、先程のカードがディロードライバーが排出される。
【ATTACK RIDE-RESET-】
更に、ディロードライバーは別のカードをスキャンし、先程のカードとワールドホープ、ワールドアタックライドのカードは白紙のカードに戻った。
「雅さん、今のは?」
「あれは、僕が世界を正しく救い、世界の中にある僕の記憶が消滅した証だ。まあ、文字通りリロードされたって事だ。」
「雅さんは、辛く無いんですか?」
「辛く無いと言えば嘘になる。でも、ディケイドを倒すまで、僕達の旅は終われない。さて梨花、絵巻を取ってくれ。」
「解ったわ。」
雅に言われ、梨花は絵巻を雅に渡す。すると絵巻は光り出し、納まると雅は絵巻を広げる。そこには巨大ですタワーからばらまかれる大量のUSBメモリが描いてあった。
「みんな、僕達が次に向かう世界は、『仮面ライダーW』だ!」

その頃、仮面ライダーダブルは銀と赤、二体のホッパードーパントと戦っていた。
〔プリズム!マキシマムドライブ!〕
ダブルは必殺技を放ちホッパードーパント達のメモリを破壊した。
to be continued
次回、仮面ライダーディロード
ダブルの世界に着いた雅達。雅は、シュラウドからある依頼を受ける。次回『Dを乗り越えろ/戦士の名はディスペア』 
 

 
後書き
ワールドホープとワールドアタックライドの説明
ワールドホープはゴーカイジャーに出てきた大いなる力が世界規模になったもの。ワールドアタックライドは単純に必殺技で、存在しない世界もある。
仮面ライダーオーズ(ワールドホープ):グリード達をグリードオーズに変身させる。
仮面ライダーオーズ(ワールドアタックライド):オーズをスーパータマシーコンボに変身させて必殺技のスーパータマシーボンバーを放つ。

新カード
リセット:世界を救った時に雅の足跡を消す為の救済処置。発動させると、その世界の人々は雅の事が記憶から消える。
ソウルライド:リセットが発動される前の兆候。発動が終わると白紙のカードに戻る。 
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