サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
55
ヒカリ:「はぁ、、、」
ヒカリは、職員Aの
的を得た口撃で
1日使う体力の半分が減ってしまった。
ヒカリ(ほんと、嫌になっちゃう)
ヒカリが落ち込んでいると、、
ウィイィン
電動車椅子に乗った利用者が
近寄ってきた。
利用者:「ほっほ、、、
何も落ち込む事はないっ」
ヒカリ:「あ、、フジオさん」
ヒカリに話しかけてきたのは、
フジオという利用者だった。
フジオ:「若い内は何度失敗しても良いっ、
むしろ、失敗を恐れて何もせず、
そのまま時が経つ事が一番恐ろしい事なんじゃ」
ヒカリ:「フジオさん、、」
フジオ:「ヒカリちゃんが注文した
この車椅子、乗り心地が抜群じゃ!」
ヒカリ:「ありがとうございます
フジオさんっ(笑顔)、、
そうだ!来週の外出、あたしとなんですけど、
フジオさんどっか行きたい場所とか
ありますか?」
フジオ:「そうじゃの〜、、、うむっ
ズバリ、タマムシ電気じゃっ!」
ヒカリ:「タマムシ電気?何か
買いたい物とかあるんですか?」
フジオ:「あぁ、わし、パソコンを買いたいっ」
ヒカリ:「パソコン?フジオさんが?」
フジオ:「そうじゃっ、人生一度も
使った事がくてなっ、、老後の挑戦じゃ!」
ヒカリ:「ふふっ、挑戦心があって、
いいですねっ!」
フジオ:「人生は日々挑戦じゃからな!
それじゃ、来週頼むっ」
ウィイィン ウィイィン
ヒカリを励ました後、フジオは
電動車椅子でどこかへ行った。
ヒカリ:「パソコンか〜、、経費出るかな」
ページ上へ戻る