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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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長波のお願い、優しい木曾と呑気な金剛

 
前書き
朝食を取り終えた提督と長波は、現在鎮守府が停泊している海域に潜伏中の深海棲艦の艦種を確認し、撃退するための編成を決める。 

 
ー執務室ー


長波「マルキュウマルマル、今日は、鎮守府が停泊している海域に潜伏している深海棲艦の撃退が主な作戦だな」

提督「今居るのは物資を受け取ってから少し移動したところか。この海域に居る深海棲艦の規模はどれくらいかしら」

長波「今朝方飛ばされた無人の偵察機が確認したのは、空母ヲ級1、駆逐ハ級4、軽巡ト級1、戦艦ル級1だそうだ」

提督「またル級…」

長波「ル級は目が光ってたらしいからフラグシップの厄介な奴みたいだよ。ねぇねぇっ編成はどうする?」

提督「ん?何はしゃいでるのよ」

長波「あたしも出撃したいなぁって思ってさ、ダメ?」

提督「うくっ…そ、そんな仔犬見たいなウルウルした上目遣いされても…」

長波「だって、あたしも充分に練度は高いんだぜ?ちゃちゃっと撃退するからさっねっ良いでしょ?」

提督「ぐふっ…唐突に乙女になるのやめなさい……はぁ、しょうがないわね…」

長波「やったぜ!んで、編成は?」

提督「そうねぇ、旗艦は長波、僚艦は阿武隈、木曾、夕雲、瑞鶴、翔鶴、ね」

長波「良いんじゃない、寄せ集め軍団最高!」

提督「あのねぇ、長波に沈んで欲しくないから長波を旗艦にして私なりに考えて決めた編成なのに、寄せ集めは酷いと思うの…」

長波「ごめん、久々だからさ、つい…」

提督「ちゃんと帰ってくるのよ?」

長波「はい!」


ー広間、電子掲示板ー


木曾「お、今日はオレも出撃か…丁度身体を動かしたかったところだ、一丁やるか!」

駆逐棲姫「タタカウノ?」

木曾「ああ、オレ達は昨日天龍が言っていたように、深海棲艦から制海権を取り戻す為に戦ってるんだ、お前には悪いけど戦うのは譲れない」

駆逐棲姫「イママデドレダケシズメテキタノ?」

木曾「「沈めるだって?そういえば、オレこの鎮守府に来てから深海棲艦を沈めたコトはないな、撃退しただけで…」

駆逐棲姫「ソレジャア、キソハナンデタタカウノ?」

木曾「オレか?オレは…戦いつっても、あくまで深海棲艦に奪われた海域を取り戻す為にやってる事だしなぁ…」

駆逐棲姫「ナカマガキズツケラレテモヘイキ?」

木曾「平気なワケ無いだろ、仲間が危害を加えられたら、黙って見過ごせるかっての…まぁ素直に制海権を返してくれたなら、深海棲艦を沈める必要無いのかもな…んじゃ、いってくるわ」

駆逐棲姫「キソハヤサシイノネ…」

金剛「good morning、クーチャン!」

駆逐棲姫」オハヨウ…」

金剛「今日は午後からのtea timeにクーチャンを招待するネー」

駆逐棲姫「?」

金剛「ワタシの第二艦隊は今日は出撃のscheduleが無いネ。だから、のんびり紅茶でも飲みながらtalkingしまショ!」

駆逐棲姫「コンゴウハイツモソンナフウ二アカルイノ?」

金剛「ん~?ワタシだって気分がblueになるコトは有るヨーだから息抜き出来る時にしておかないト、苦しくなっちゃいマース。クーチャンも一緒にtea timeするネ~」

駆逐棲姫「ウン…」

榛名「金剛お姉様、そろそろ長波ちゃん達が出撃しますよ」

金剛「oh〜見送りに行くネ~」

榛名「榛名は駆逐棲姫ちゃんに喜んで貰える様に、腕によりをかけたスイーツを用意しておきますねっ」

駆逐棲姫「クーチャン、デイイワ…」

榛名「は、榛名、感激ですっ」 
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